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『無職転生』はほんとうに「低俗を肯定」しているのか?
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『無職転生』はほんとうに「低俗を肯定」しているのか?

2021-03-03 07:00
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     アニメ『無職転生』を見ています。すでに各所で話題になっていますが、このアニメ版、非常に出来が良い。おそらく2クール続くと思うのだけれど、原作を適度にアレンジしながらそれでいて原作の本質を非常にうまく取り入れている印象です。

     もともと原作がよくできた話だけに、ここまでうまく映像に置き換えられると素晴らしいクオリティの作品ができあがる。「小説家になろう」原作作品の理想のアニメ化といっても良いのではないでしょうか。

     「なろう小説」のアニメ化としては比較的遅いスタートになったことによって、結果としていままでのアニメ化の知見が蓄積されていたことも大きいのかもしれません。とにかく面白いし、よくできている。未見の方にはぜひ見ていただきたいですね。

     さて、この作品についてTwitterで興味深いツイートがあったので、ちょっと長くなりますが、引用させていただきたいと思います。

    『無職転生』のアニメ版を見て、やっぱこの作品はなろう小説においての金字塔で、同時に異形でもあるなと改めて思ったので、「何が」傑出しているのかちょっと書き起こしてみます。

    『無職』の異様さは、「低俗の肯定」にある。
    後発作品では「意図的にフック・サービスとして描く」か、無意識にマイルドにされている性描写が平然と「ここではそういうもの」として置いてある。
    親は子供がいても二人目作ろうと毎日お盛んだし、貴族は子供の前でもメイドで性処理する。

    とかく作品内のモラルというのは、現代の常識が反映されがちではあるけど、それにしたって性の描写というのは「逃げ」られすぎている。
    本来、中世レベルの文化を描くならそこから逃げられるはずもない。『無職』は当然のように描く。女性の自慰も平然と描く。無料連載だったから越えられたタブーだ。

    ダメな主人公はダメなまま肯定されるわけではない。
    ダメな部分を消して高潔になるわけでもない。
    ダメなりに反省し、善く生きようともがき、結果として「許容される」。
    この「ダメだけど許容する」という視点が昨今のメディア文化に欠けている視点であるように思うのだ。

    ルーデウスは成長する。しかしもと変態中年の精神は変質しない。それでも「報われていい」。
    ここには他者への赦しがある。
    「ダメだから袋叩きにして排斥してやろう」的なヘイトの対極にある。
    俗物の変態に生理的嫌悪感を感じる人もいるだろうが、それでも許されることがこの作品のテーマである。

    ちょっと盛りすぎかもしれないが「善人なおもて往生す、いわんや悪人をや」の精神にも通じるのではないだろうか。


     これ、どうなんだろうと思うんですよ。LINEでもちょっと話しあったのですが、「低俗」が肯定されているのは男性陣だけで、女性陣に対してはやはり理想が仮託されているのではないか、と。

     たしかに「女性の自慰も平然と描」かれてはいる。しかし、そこで女性の性のセクシュアリティのあり方が十全に「許容」され、「肯定」されているかというと、そんなことはないんじゃないか。

     これ、作品を批判するつもりでいうわけではないから誤解しないでほしいのだけれど、『無職転生』の「低俗の肯定」の描写はやっぱり男性中心的なハーレムものの限度を超えてはいないと思うのです。

     繰り返しますが、超えなければならないとか、そこが男女平等でなければならないというつもりはまったくないんですよ。ただ、客観的に見たとき、女性のほうの「低俗」が男性ほど「許容」されているかというと、どうしても否定的にならざるを得ないのはほんとうのところなのではないか。

     『無職転生』の物語のなかで、主人公ルーデウスの父・パウロは浮気をし、子供を作り、妻と息子を含む家族から「許容」されます。作者もそれを「許容」する描写をしているし、読者もまた「許容」したと思う。

     そして、 
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