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文脈を伝えきれないブログメディアの限界にぐぬぬ。(2267文字)
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文脈を伝えきれないブログメディアの限界にぐぬぬ。(2267文字)

2013-04-22 07:39
    プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神(日経BPクラシックス)

     きのうは寒かったですね。暖かくなったかと思えばひどく寒くなる不安定な日々、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。三日間も更新を止めてぼくが何をしていたかというと、ペトロニウスさんたちに逢いに東京へ行って来ていました。ぼくは定期的にひとに逢いに上京するのです。

     今回も非常に楽しい時間を過ごせました。いやー、おもしろかった。ペトロニウスさん、LDさんのほか、ぼくの友人界隈の最重要中核メンバーばかりの集まった飲み会で、いままで以上にディープな時間を過ごせました。

     そうなんです、ぼくたちの界隈におけるいちばんおもしろいやり取りは、ネットには上げられることなく、リアルで少数の人間にだけシェアされて終わってしまうのです。事件はネットで起こっているんじゃない、日本料理屋で起こっているんだ!というところでしょうか。

     今回つくづく思ったのは、ネットでぼくやペトロニウスさんのブログを読んでいる読者と、ぼくたち自身とのあいだに情報格差が生じているということ。というのも、いいかげん「その場にいたひと」にしか通用しない概念が大量に溜まってしまっているのですね。

     今回も「アンカー」「ジェネレーター」「コーリング」「クンフー」「契約」「契約弱者・契約強者」「恩寵の扉」といった造語がたくさん(その場の思いつきで!)飛び出し、話に付いていくことすら簡単ではありませんでした。

     ペトロニウスさんと直接会って話を伺ってみるとわかるんだけれど、このひとは口より頭のほうが回転が速いんですね。口もおそろしくよく回るのだけれど、たぶん頭のなかはさらに速く回っている。その場、その場でものすごい勢いで批評概念を構築していくそのスピードは、まさに圧倒されるものがあります。

     ラジオで聴いて知っていると思っているひともいるだろうけれど、リアルペトロニウスはさらに凄いんですよ。どんだけCPUのクロック高いんだよ。特に周囲にその発言を受け止めてフィードバックできる人材がそろっていると、相乗効果でさらに凄いことになる。

     今回はさすが最重要中核メンバーだけあって、(ぼくを除くと)とても頭がいいひとたちが集まっていたので、会話のスピードとテンションが実に凄いことになっていました。ていうかこれ、お金取れるよね、というくらい。

     ペトロニウスさんたちとは延々5時間にわたって話していたので、その内容をひとことでまとめることはむずかしいのですが、いずれこれらの言葉がぼくの記事のなかにも登場してくると思います。なんだかわけのわからない概念が出てきたぞ、と思ってもどうか戸惑わないでください。なるべくていねいに説明しますから。

     まあ、とにかくこの三日間はブロガーとしての「仕事」を忘れて、ひたすら遊び呆けていたわけですけれど、結果としては今後につながるものをたくさん得ることができました。いろいろなひとにも逢ったしね。

     おそらくここに書けば皆さんが驚かれるようなひとも参加していたりしていたので、職業プロブロガー見習いでしかないぼくは肩身が狭かったですよ。うう。ていうか、お前ら、社会的ステータス高すぎだろ。どんだけ成功すれば気が済むんだ。きっと何者にもなれない者の身にもなってみろ。

     まあ、そんなことを気にしているようではフリーランスで生きていくことなんてできないんでしょうけれど。じっさい、気にしていないしね(どっちなんだよ)。

     しかし、ほんと、読者との情報格差問題はどうにかして解決しないといけません。そもそもぼくやペトロニウスさんのブログは、オリジナルの造語や概念が乱れ飛んでいて、非常に理解しづらいことになっていると思います。

     「ハーレムメーカー」「契約・再契約」「善悪二元論」「脱ルサンチマン」といった概念ですね。これらは字面で意味がわかりそうに見えるんだけれど、その実、背景には膨大な話のやり取りが存在しているので、そう簡単には正確に理解できない。

     そこへさらに「アンカー」がどうこう、「コーリング」がどうこう、というような話が加わると、これはもう、いっそうわかりにくくなってしまうと思います。でも、必要な概念なんですよ。

     ただでさえブログは内容が記事ごとに分断されてしまうので、非常に文脈を伝えづらいメディアなんだけれど、その上でどうバックグラウンドの情報を伝達していくか。これは今後のぼくの課題ですね。

     というか、ブログではどうにも解決しようがない問題であるような気もする。外部にWikiでも作って「これを読んでください」とやるのがいちばん簡単でしょうか。あとはそもそもネット以外のメディアで書くとか。どこかの出版社でぼくに本を書かせてくれないかなあ。

     同人誌で書いてもいいし、電子書籍で出してもいいのだけれど、やっぱり読者の絶対数が少なすぎるんですよね。ほんとうは商業レベルで本を出すのがいちばんわかりやすい気がする。ま、自称プロブロガーでしかないいまのぼくにとっては、相当に遠い目標ですが。でも、いつかは実現したいなあ。まあ、こういうことを書くとまた増長していやがるな、と捉えるひともいるでしょうが……。

     
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