弱いなら弱いままで。
日常的に本を読まなくなってひさしい。昨年は二、三日に一冊も読んだかどうか。それも一時期に極端に読んだから平均するとそのくらいになるというだけで、じっさいにはもっと読んでいない。そのため、積読がたまる。
へやには角田光代『ひそやかな花園』だの、森見登美彦『ペンギン・ハイウェイ』だの、長谷敏司『BEATLESS』だのといった読みさしの小説が転がっている。そのほとんどはお金を出して購入しているわけで、大変もったいない。またへやも散らかる。
しかしまあ、それだけなら、いつものことである。いままでもずっとそうだった。ところが、昨年から少し状況が変わった。AmazonのKindleストアがオープンし、電子書籍というものを買うようになったからである。
恐ろしいことに、ぼくはこの電子書籍でも積読を始めてしまった。買って、ダウンロードしておいて、読まないのである。電子書籍はAmazonの意向で時おり安く売っていたりするから、「おお、安い。買わなければ!」と思って購入し、その後読まずに放置したりする。
津田大介さんの『ウェブで政治を動かす!』などはこのパターンだ。少々安くても読まなければ意味がないわけで、やはりもったいない。そのほかにも衝動的にエロそうな官能小説などを落としては読まずに放置していたりする。
最近では『ココロコネクト ヒトランダム』というライトノベルや、『乗り遅れるな! ソーシャルおじさん増殖中!』という新書を買って積んでいる。我ながら良くないなあ、と思うが、いつかは読むつもりなのである。そのいつかがいつ来るがわからないだけだ。姉ちゃん、いつかっていまさっ!とはなかなか行かないのが積読であり、人生というものだ。
しかし、この電子積読ないしクラウド積読というものは素晴らしい。なんといってもへやが散らからない。そして本がなくならない。いままでは、読みたいと思ったときに本がどこにあるのかわからないということがしょっちゅうだった。
本の管理ができていないせいなのだが、とにかく頻繁になくしていた。しかし、クラウド上の本をなくす確率はゼロだ。読みたい本を読みたい時に読みたいだけ読める。ほんとうに素晴らしいとしかいいようがない。
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コメント
コメントを書く本をファッションとして持ち歩くのとは、また別の感覚でしょうか。
俺は、紙の本が好きだな。本を買うときに、中身を立ち読みで確かめられる。それに、本屋で、面白そうな本を探すのが好きだ。更に、電子書籍は読み終わった後、中古で売れない。
省スペースは何ものにも勝るよ、本は特にね
部屋がすごく広くなったよ