この記事は数年前に書いたものを微修正したものであるため、情報に古いところがあります。ご承知の上でお読みください。

Landreaall 3 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)
其はルーンの源 夜の砂漠に樹のことば

未だ魔法のない時代。

夜の砂漠を駆ける2つの月の導き あるいはその間隙。

偉大なる王も 勇敢な戦士も 麗しの姫君も このしがない歌い手も そして恋するあなたも
砂漠の風巻くみどりの樹――泣き月の雫が葉をすべる
輝く王冠、進軍喇叭、優雅な微笑み、この旅に枯れた声、そしてかの人への想い。
2つの月が映る雫、ひかりを糧に樹は詠う―――
 いま、おがきちか「Landreaall」がおもしろい。『ロード・オブ・ザ・リング』や『ハリー・ポッター』のおかげでファンタジーブームといわれているけれど、いつの時代も真の傑作は少ないのが事実。

 しかし、もう間違いない、「Landreaall」はその貴重な作品の列に値する出色のヒロイック・ファンタジーだ。個人的にも大好きな作品だが、客観的に見ても素晴らしい出来。これを読み逃がしてしまう手はない。