弱いなら弱いままで。
あなたの知人にひきこもりの人物はいないだろうか。直接には知らなくても、家族や親戚にひきこもりがいる、というひとは案外少なくないかもしれない。何しろ日本中で何十万人、あるいはそれ以上のひきこもりがいるといわれているのだ。周囲にひとりやふたり、そういう人間がいてもおかしくない。
本書『高齢化するひきこもりのサバイバルライフプラン』は、そんなひきこもりたちの生活に新たな展望を提示する光明の一冊である。それにしても、このタイトルは衝撃的だ。「サバイバルライフプラン」。ひきこもりたちに生きのこり戦略を提示するというのである。
「ひきこもりをどう解決するか」さまざまに思考を巡らせた本はあっても、「ひきこもりのまま生きていく」ことを前提としてプランを提示する本は画期的だろう。
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