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 ほへー。1日30分の労働で暮らしている男、海燕です。ここの記事を1本書くのにかかる時間が30分くらいなんですよねー。

 それ以外の23時間30分は何をしているかというと、まあ本を読んだり、映画を見たり、家族と話したり、寝たりしています。我ながら自堕落を絵に描いて灰いろに塗りたくったような生活で、こんな毎日でいいのかしら?と思います。まあいいか。

 で、たったいまペトロニウスさんから、「マイルドヤンキー」の記事を書いたから反応しておいてくれ、という指令が下ったので、さっそく記事のネタにさせていただこうと思います。

 いや、いま、まわりのブログ仲間が軒並みブログをやめてしまっていて、ひとりだけのこっていたペトロニウスさんもほぼブログに時間を割けない状況になってしまったので、ぼくのブロマガはひとの記事を引用するスタイルから離れつつあるのですが、まあたまには昔のスタイルでやってみるのも面白かろうと思います。

 さて、マイルドヤンキーとは何でしょう。それは『ヤンキー経済 消費の主役・新保守層の正体』という本に書かれている「新保守層」とされる一群のことです。まさに「新しいヤンキー」というべき人々で、具体的には以下のような特徴があるとされています。

・生まれ育った地元指向が非常に強い(パラサイト率も高い)
・郊外や地方都市に在住(車社会)
・内向的で、上昇指向が低い(非常に保守的)
・低学歴で低収入
・ITへの関心やスキルが低い
・遠出を嫌い、生活も遊びも地元で済ませたい
・近くにあって、なんでも揃うイオンSCは夢の国
・小中学時代からの友人たちと「永遠に続く日常」を夢見る
・できちゃった結婚比率も高く、子供にキラキラネームをつける傾向
・喫煙率や飲酒率が高い


 これだけ見ていると、非常にダメな人々みたいに見えるんですけれども。でも、それは「成長を目指して世界と戦いつづける高学歴・高収入のオレかこいい」的な価値観から来ているダメ出しで、一様に悪い生き方だと云えないことは間違いないでしょう。

 仲間内の「絆」を重視し、外を見ず、大きな夢を抱かず、最終的には地元に生きて地元に死んでいく。そういうスタイルは、とびきり魅力的とは云えないかもしれませんが、そこまで悪いというものでもない。

 じっさいこういうマイルドヤンキーがどのくらいいるものなのか、そして『ヤンキー経済』の指摘がどの程度正確なものなのかは、ぼくにはわかりません。

 ただ思うのは、これはひとつの生き方としてありだな、ということ。しゃにむに成長を目指して苦しい道を歩むより、地元に根ざしていくらか定収入であっても幸福度の高い生き方を実現することは、賢い選択と云えるのではないでしょうか?

 ちょっとぼくにはそれがどれくらい幸福なことなのかわからないのですが……。何しろまあ、ぼくはヤンキーではありませんから。

 ただ、「仲間との絆」を重視し狭いサークルを作り出すヤンキー的なライフスタイルはぼくにとってそこまで遠いものではありません。じっさい、ある程度の魅力を感じないこともない。

 漫画の例を挙げると、『ONE PIECE』のルフィの海賊団なんかは非常にヤンキー的だと思うんですよね。「仲間」と「それ以外」を分けて考えて、「仲間」のことは命をかけてでも守るけれど、「それ以外」にいくら迷惑をかけても平気、というような。

 そしてその負の側面に着目すると『HUNTER×HUNTER』の幻影旅団になるわけです。仲間が大切であることは論を俟ちませんが、『ONE PIECE』の描写を見ているとちょっとどうなんだろうと思ったりします。

 そういうぼくは「ヤンキー」ではなく「オタク」というカテゴリに所属している人間であるわけなのですが、先述したようにいくらかヤンキー的なところがあります。

 ペトロニウスさんと実質的にふたりで、友人のサークルを作り上げてしまったところなど、見方によっては非常にヤンキー的ですね。

 「この界隈」とか呼んでいるこの名前のないサークルは、じっさい、ネットから見える以上に大きいものです。いま、その根拠地はLINEにあると云っていいでしょう。

 現在、20人ちょっとほど参加者がいて、それらの人々がサークルの中心人物です。で、ひたすらいっしょに時間を共有し、時にはオフを開いたり旅行に行ったり合宿したりもするわけです。

 まあつい先日も「インプット合宿」と称して読書や映像を楽しむ合宿を開いたりしました(じっさいには、まったくインプットせず酒を呑んで麻雀したりしていたんだけれど)。

 これがねー、めちゃくちゃ楽しかったわけです。ぼくは「大人の修学旅行」と呼んだりしているのですが、いやもう、青春スーツ着用!的なイベントでございました。

 それにしても、「こういうのやったら面白いんじゃない?」的なツイートを見てから、企画が立案されて実行されるまでのスパンの短いこと、短いこと。

 何しろそのツイートが流されてから1時間後には既に企画がスタートしていたというのだから凄い。いやまあ、てれびんと「面白そうだな」「じゃあやるかー」と話しただけなのですが。

 それがちゃんと実行されてしまうんだから大人って楽しいよなあ。で、こういう企画が一瞬で組み立てられて実行されてしまうのも、仲間がいるからこそですよね。

 そういう意味では「ヤンキー」的なるものもいいものだと思います。ぼくとこの仲間たちはそれなりの「絆」で結ばれているわけなのですが、その「絆」は日々強くなっていく一方で、いろいろな問題が発生したりしなかったりもしています。

 AとBとCというひとがいたとして、AとBとC両方と仲が良くても、BとCの仲が良いとは限らない、ということが往々にしてあるわけなのですね。

 いまはまあ、みんな大人だからあまり顕在化していないけれど、きっとそのうち顕在化するんだろうなあ。それくらいたがいの距離が近づいてきているということです。

 うんうん、楽しみ。おもしろいですねー。まさに青春。まさに思春期。唯一、海燕さんの非モテを反映してか、それとも甲斐性がない連中が多いせいなのか、メンバーに一切女の子がいないことが非リア的なのですが、まあ女の子がいたらきっともっとどろどろとした状況になっていたかもしれません。

 で、このサークルは「大人の修学旅行」を企画したりするほかに、個別でいろいろなイベントを楽しんでいます。以前は主にオフ会を開くことで満足していたのだけれど、最近はそれ以上にディープな関係を築こうとしていますね。

 端的な例を挙げるなら、以前にも書いたかもしれないけれど、ぼくは男だけで南青山のイタリアンレストランに行ったりしているわけです。

 どう考えても女の子とのデートとかに使うような店を野郎だけで予約しちゃうわけ。で、コース料理を頼んではそれなりに高級なワインとか呑んでそのでたらめな美味しさに驚いたりする。

 これはもう、「女子会」みたいですよね。じっさい、ぼくたちの普段の行動は、LINEで常時接続しあい、また会話しあっていることも含めて、あまりにも女子的だと思う。

 それはもう、『けいおん!』の軽音部みたいな関係を、いい歳した男だけでやっているわけなのです。もう、どこのボーイズ・ラブ漫画だよ、みたいなツッコミ待ち的なエピソードもありますよ。いやー、楽しいですよね。

 何が云いたいのか?