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アメリカでは「スモールハウスムーヴメント」という運動すら巻き起こっていると云いますが、いったい小さく狭い家のどこに魅力があるのか?
この本のなかでは「掃除の手間がかからない」、「建築に大金がかからない」、「税金(固定資産税など)もなしか、少額で済む」、「ただただ暮らしやすい」ことなどがメリットとして挙げられています。
ようは少ないモノで生活を楽しむ「シンプルライフ」系の発想から出て来たアイディアなのでしょう。
小さな家ではモノをたくさん保有することは不可能であるわけで、必然的にシンプルな生活を送らざるをえない。だが、それがいい。そういうひとが、スモールハウス(シンプルハウス、と云ってもいいかも)を作って住んだりしているらしいんですね。
読んでいると、たしかにこういう家もいいよな、と思えて来ます。もちろん、家族と一緒に暮らしたりすることには向かないだろうけれど、ひとり暮らしならスモールハウスでも十分じゃないかな?
何しろわが日本には古来より「庵(いおり)」という概念があり、『二畳で豊かに暮らす』という本も出ているくらいなのです。
ああ、ぼくももう少し貯金があったら、どこかの土地にあまりお金をかけないでスモールハウスを建てるんだけれど、なんて思ったりします。
で、ここで一気に話が飛躍するのですが――『大人が作る秘密基地』という本があります。これは全国各地に点在する「秘密基地」めいた建物を取り上げた本なのですが、良いですよね、秘密基地。いったいこの世に秘密基地にあこがれない男の娘がいるだろうか。
そして、ここからはまさに夢想そのものみたいな話になるのですが――どこかの場所に、ノマドライフの拠点となる「秘密基地」的なスモールハウスを200~300万円くらいの予算で作り、そこと自宅を往復して、『フルサトをつくる』で描かれていたような「多拠点生活」を送れたらいいだろうなあ、とか考えるのですよ。
もちろん、普通にやっていたらそんな値段で家一軒作れるわけがないのだけれど、そこは努力と工夫で何とかならないかな? ほら、じっさい、家をひとつ組み立てられるキットが数十万円で売り出されているらしいし――。
無理? そうかもしれないけれど、夢想するだけなら自由じゃないですか。『Bハウス』という本があるのですが、この本のサブタイトルは「10万円で家を建てて生活する」です。
そして、著者はじっさいに10万円程度の予算で家を建ててしまって生活している人物なのです。まあ、さすがに破格の値段だけあって、通常の建売住宅と比べれば色々な点で見劣りする家ではあるらしいんだけれど、でも10万円ですよ、たったの10万円。
その値段でも生きてく場所を確保しようと思えばなんとかなるのです。仮にその10倍かかるとしても100万円。100倍かかるとしても1000万円! それだけの値段で「秘密基地」を手に入れられたら、と思うとわくわくしませんか? ぼくはする。すごくする。
まあ、
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コメント
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いいですねぇ秘密基地。
私もときたま考えたりします。
実際、つくるならどこの都道府県にしようとか、内装はこうしよう設備はこうしようとかも決めてたりします。
そこに、仲間で集まって、色んな戦略を練ったり、ミッションを行ったり、遊んだりできたら最高だろうなぁと思います。