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女子大生が何故アイドルビジネスに興味を持ったのか?(吉田海音)
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女子大生が何故アイドルビジネスに興味を持ったのか?(吉田海音)

2017-05-22 23:00

    こんにちは!
    青山学院大学総合文化政策学部3年の吉田海音(よしだみお)です。

    2週間前から『ガジェット通信』さんにて連載を始めさせて頂き、
    今回は記念すべき第2回目の投稿です!

    第1回目の連載記事をまだお読みではないそこのあなた!
    初回投稿は自己紹介や今までの経歴など、初期情報を書かせて頂きましたので、お時間のある時に是非ご覧ください(*´∇`*)

    ↓↓↓初回投稿↓↓↓
    なぜ女子大生がアイドルプロデューサーになったのか(アイドルプロデューサー 吉田海音) 【ガジェット通信】

    皆さんGWはどのようにお過ごしでしたか?

    家族とお出かけ、恋人と旅行、友達とBBQ!
    GWの楽しみ方・過ごし方は人それぞれ異なりますよね。

    私はアイドル運営やグラビア本のプロデュース以外に全く別で、
    ほぼ毎日のように某企業にてインターン(アルバイト)をしているのですが、
    GW明けて初めの出勤日に社員の方から、

    「吉田さんはGW何してたのー?」

    と聞かれ、振り返ってみましたが

    <<<<普通に全部仕事でした>>>>

    イベントは集客しやすさという理由から一般の方々がお休みの日に行われることが多い為、
    一般的に【休日】と呼ばれる日は私にとって【働く日】なのです。

    この話をすると、

    「うわ~大変だね(^▽^;)」

    的なリアクションを取られることが多いですが、高校1年生のアイドルを始めた時から

    GW・夏休み・クリスマス・お正月

    上記の4大休日は私にとって【働く日】なので、もはや苦に思うことも無くなりました。

    この考え方は、将来就職して正式に【働く人間】になった時、
    おそらく他の人々が休んでいる間も休まず働くことが出来るので、会社にとっては優良社員になれるのではないかなと最近思います~

    昨年は自分の所属していたアイドルグループで【演者】としてライブ活動をしていた私ですが、
    今年のGWは勿論、【アイドル運営】として、担当タレントであるソロアイドル「~永遠少女症候群~ゆゆ」のイベント漬けでした!

    デビューして間もないゆゆですが、初のMカード『永遠少女症候群』をリリースさせて頂いたこともあり、
    通常の対バン型ライブイベントに加えてリリースイベントを行ったりと、精力的に活動を行った連休でした!

    さて、少し前置きが長くなりましたが、
    連載第2回目の今回は!

    デデンッ(効果音)

    【なぜ私がアイドルビジネスに興味を持っているのか】

    を題材に、記事を書いていきたいと思います。

    私がなぜアイドルビジネスに興味を持っているのか、
    端的に言うと【可能性を感じるから】です。

    アイドルビジネスに可能性を感じる理由は、大きく分けて2つあります。

    (1)アイドル業界全体が一般人に未だ認知されていないから

    正直、高校2年生の時にアイドルを卒業し、高校3年生でまたアイドルを始めることになった時、

    「なんでまた地下アイドルを始めたの?」

    と多くの方々から聞かれました。

    家族をはじめとして、友人、学校や塾の先生、その他周りの人々。本当に様々な方からその疑問を問いかけられました。
    私的には「逆になんで興味ないの?」という心持でしたが、その質問の真理には下記の内容が含まれているのではないかと思います。

    「なんでまた地下アイドルを始めたの?」
    という質問の【地下】という単語がキーワードです。

     

    おそらく、私が高校3年生の時に、モーニング娘。さんやAKB48さんなど、
    誰もが知っているような、いわゆる【地上アイドル】に加入すると言えば周囲の人々もそのようなことは聞いて来なかったことでしょう。
    この周囲の反応からわかることは、大多数の人々が

    「【地下アイドル】は【地上アイドル】にはなり得ない」

    という考えを持っているということです。

    「なんでまた地下アイドルを始めたの?」
    という質問の真理には
    「なんで一般的に有名になり得ない地下アイドルを選んだの?」
    という意味が込められています。

    そもそも、【地下】と【地上】の差はどこにあるのか?

    大きな違いとして、運営予算や広告宣伝にかける費用が挙げられますが、その他の差はどこにあるのでしょうか。
    楽曲、振り付け、歌やダンスのレッスン、衣装、メンバー本人たちのビジュアルなど、様々な要素が【地上】と同じレベルまでそろっていたとしたら(例えば振付師さんや作曲家&作詞家さん、衣装さんを地上アイドルと同じ人々に依頼したとして)、果たして【地上】と【地下】の差は何なのか。

    これはあくまで持論ですが、【地下】と【地上】の大きな差は、オーディエンスがフロアからライブを見て、
    「すげえ!!!」
    と感動するようなパフォーマンスが出来ているかどうか、です。

    48グループが握手会などの接触商法を大々的に行ったことにより、それに倣うかのようにアイドル業界全体にそうした流れが根強く付きました。一般的にもアイドル自体に接触商法のイメージが付いたと日々実感しています。
    実際に、私がアイドル活動をしていた当時、初めて会った学校の子などに聞かれることは、
    「え!アイドルなんだ!ライブとか出てるの?」
    ではなく、圧倒的に
    「え!アイドルなんだ!握手とかしてるの?」でした。

    接触商法が主流になって来ていることは勿論事実で、パフォーマンス力の向上よりも目先の売り上げを求めて物販(握手会やチェキ会など)をメインに考えるアイドル運営も存在します。ライブの質は一向に上がっていなくても、集客数や物販売り上げが伸びていれば、まあそれを良しとしてしまう運営がいるというのも頷けますよね。

    アイドルグループが数え切れないほど乱立している現在、地下アイドル業界全体を見てパフォーマンス力が低いグループの割合も多く、オーディエンスを感動させられるようなライブを出来るグループは少ないです。メンバー本人たちもそこまでのプロ意識を持ってステージに立っている子達は少ないのかな、とも思います。それ故に、地下のライブ会場で若い女の子が成人男性と接触をしている、というネガティブイメージのみが独り歩きし、業界全体が【地下】という皮肉的意味の含まれた呼ばれ方をされてしまっているのではないでしょうか。

    ところが、少ないとは言いましたが、パフォーマンス力をメキメキと向上させ続け、オーディエンスを感動させるような熱いライブをするグループも存在しています。

    5/17・5/18に「TSUTAYA O-EAST」にて2daysでワンマンライブを行ったアイドルグループ「FES☆TIVE」が、とても良い例だと思います。

    2017年5月18日でグループ結成4周年を迎える「FES☆TIVE」。
    デビュー当初はメンバーの数よりも少ない集客数のライブも頻繁にあったとのことですが、4年経った今では8人のメンバーで1000人規模のライブハウスを2日間満員にさせる程!

    ほとんどMCなしのノンストップライブを、最初から最後まで全力のパワーでやり切る彼女達のパフォーマンスを見れば、誰が見ても「すげえ!!!」と歓声を上げることでしょう。

    この感動を知らない人々が世間にいるということは、アイドル業界には集客の見込みも伸びしろもまだまだあると私は考えています。今はまだアイドルに興味が無いという人々も、そのパフォーマンスに魅了され、ハマってしまう日は着々と近づいています。

    という訳で、アイドル業界全体が一般人に更に認知された時、業界全体が飛躍・拡大すると考えているということが、アイドルビジネスに興味を持っている1つ目の大きな理由です。

    (2)アイドル活動を経験したからこそ獲得できる人間スキルがあると思うから

    これは私が元アイドルであるからこそ見つけた視点かな?と思いますが、学生の時にアイドルとして真剣に活動をすると、周りの同級生に比べて精神面の成長速度がはやくなります。それに伴い、アイドル活動の経験を通じて様々なスキルを身につけることが出来たり、更にそれが将来1人の人間としての価値を高めたり、アイドルを卒業した後も社会的に有能な人間として羽ばたいていく可能性を高めるように思います。

     

    私は高校1年生の冬頃からアイドル活動を始めましたが、活動を始めてからというもの、当時のマネージャーさんに礼儀に関して怒られ続ける毎日でした。
    関係者の方が入ってきたら必ずすぐに立ってマスクや帽子を取って挨拶をするだとか、楽屋にゴミを残して帰らないとか、そんな感じの超基礎的な部分から、芸能界ならではのルールまで。怒られる内容は日によって様々でしたが、とにかく気を付けなければいけない部分がめちゃくちゃ多かったです。普通に高校生1年生として過ごしていたら怒られないようなことまで怒られましたね。年下でも芸歴的に先輩だったら敬語を使わなければいけない、みたいな芸能界ルールもあったので、一般常識ではないような規則や規制も気にしながら生きていました。

    アイドルと言っても半分社会人のようなものなので、メンバーも皆【仕事】として活動に取り組んでいきます。

    ライブでパフォーマンスを見せて、物販をするというサイクルも私自身初めはよく理解していなかったので、活動を始めた当初の数か月は大人の言われた通りに動いて、ただ楽しく夢だったアイドルを楽しんでいました。

    ↑こんな感じで楽しんでました(笑)楽しそうでしょ!

    しかし、活動を続ける過程で、段々とそこには全て【お金】が発生しているのだということを理解するようになりました。
    ライブに来る人は入場料を払って見に来ていて、更にその後自分とチェキを撮るために数千円払ってくれていると考えると、それまではただ【会いに来てくれる人】として友達の延長線上のように見えていたファンの方々が、【お客様】であるのだということが分かるようになりました。少し生々しい話ではありますが、あの人は毎日私に会う為に5千円ずつ払っていて、週に何回来てくれるから、月にいくら私たちのライブや物販に費やしてくれているのか、とさえ考えるようになりました。

    そうなって来ると、自分にかかる責任はどれほど重いのかということを日々考えながら生きるようになります。
    多少熱が出ても仕事だから休めないので、38度以上熱があっても、声が出なくなるほど風邪を引いていたとしてもライブには出なければいけないし、多少の我慢は仕方のないことだと思っていました。

    すると次第に、同級生が話していることを「甘い」とか「子供っぽいな」と感じるようになりました。
    バイトばっくれた、飛んだ、みたいな話を聞くたびにドン引きでした。

    で、本題に戻して「アイドル活動を通して獲得できる人間スキル」は何かということですが、それは「大人っぽい考え方を出来るようになる」とかそんなことでは全くありません。
    そんなの勝手に人より早く半社会人になったんだから、当たり前だし、それが嫌ならやめれば良いだけです(笑)

    「アイドル活動を通して獲得できる人間スキル」、それは【協調性】です。

    前述した通り、同級生と話が合わないと感じることは多々ありました。ですが、仲良くすることを辞めようという考えには絶対的に至りませんでした。

    他人は他人、自分は自分、と自分の中ではっきりと区別して、ある程度折り合いをつけて関係性を築いていました。

    アイドルとして、特にグループであれば、嫌いなメンバーがそのグループ内に居ない方が少ないです。
    ですが、異端を排除するという選択肢はアイドルグループにはありません。1人の脱退はそのメンバー分の集客数を失うことに繋がり、結果的に自分自身がダメージを受けることになります。また、グループの中でそれぞれ担当している役割が異なる為、1人でもメンバーが欠けるとその分バランスが崩れ、安定したグループになることが出来ません。その為、他人と折り合いをつけて共存する方法、【協調性】を自然と身に着けることになります。

    【協調性】に加えて他にも、人前で何かすることへの抵抗が無くなったり、急に振られた内容を頭の中で整理して瞬時に自分の言葉で話せるようになったり、様々なお客様に対して人それぞれ対応方法を変化させてコミュニケーションを取る能力を身につけることが出来たり。アイドル活動を経験したからこそ獲得できる人間スキルは様々です。

    この人間スキルはアイドル活動の上でも勿論役立ちますが、アイドル卒業後、1人のビジネスウーマンとしても羽ばたいていくために役立つスキルになるのではないでしょうか。

    だからこそ、アイドル以外のビジネス的にも【人材の宝庫】であるアイドル業界に興味を持っているわけです。

    人間スキルのみではなく、普通の学生生活を行ってこなかったからこそ持ち合わせる浮世離れ感とふわふわ感も、人間的に面白い要素であると思います。平凡な生活からは出てこないような奇抜なアイディアを生みだすことの出来る逸材も、アイドルの中には多いかもしれません。特にグループの中でMCを担当している子は私的に注目株です!アイドルグループの中でMCを担当している子ばかり集めてみたら、かなり優秀な団体が出来上がるのではないかな~。近いうちにイベントでも組んで実証してみたいですね!

    ということで!
    今回も長くなりましたが、
    連載第2回目【なぜ私がアイドルビジネスに興味を持っているのか】は伝わりましたか?

    そもそも賛否両論がある話が多かったと思いますが、まあ全部持論なので許してくださいね~(*’-‘*)エヘヘ

    ではまた次回の投稿でお会いしましょう!

    最後までお読み頂きありがとうございました!

    ※FES☆TIVEイベント写真は、FES☆TIVEクリエイティブディレクター・フォトグラファー「NEW163」さんからの提供です

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    (執筆者: 吉田海音) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか

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