ロックとクラシックを巧みに融合させた音楽性や中世ヨーロッパを思わせる耽美的な世界観、演劇的な要素を押し出したライヴ・パフォーマンスなどで一世を風靡したMALICE MIZERのリーダーを務めていたMana(g)。彼はヴィジュアル系の新たな形を生み出した存在として多くのリスナーから熱狂的な支持を得るとともに、多数のミュージシャンからリスペクトされている。そんなManaをキャッチしてMoi dix Mois(彼のソロ・プロジェクト)、Versailles、D、摩天楼オペラが顔を揃えたことで大きな話題を呼んでいる『JAPANESE VIJUAL METAL -共同声明-』の話を軸に、彼の音楽観などについて語ってもらったインタビューを3回に亘ってお届けしよう。
Interview:村上孝之
――『JAPANESE VIJUAL METAL -共同声明-』の話を最初に聞いたときは、どんなことを思われましたか?
Mana:その話を聞いたのは去年の春くらいだったと思いますが、ちょうどMoi dix Moisが20周年イヤーに入っていたんですね。アニバーサリーということで、なにか今までにないことをしたいなという願望があるときにKAMIJO(vo/Versailles)からそういう声がかかったんです。その時点ではライヴ等は決まっていなくて、渋谷モディでイヴェントをやりますとか、トラックを走らせたりとか、そういうことをいろいろやろうかなと思っていますという話でした。今までにない見せ方だし、ちょっと面白いからやってみようかなという気持ちになりましたね。