2010/05/23

12:45 pm

一昨日、銀河劇場に「罠」を観に行って来た。
とても面白い。確かに脚本が素晴らしい。どんでん返しの連続で飽きさせない。
演出もきちんとできていて、サスペンスを盛り上げる。
音楽の使い方、照明での時間経過、衣装も美術もどれもうまくできていた
加藤和樹くん、上山竜司くんの演技も言うことが無いほど完ぺきだ。

終演後、楽屋口で二人と会ったら、二人ともどうでした、と聞くので、よくできていてとても面白かった、と答えた。
竜司くんはとくに自分の演技でどこか出来ていないところがあったら何か言ってください、
と言うのだけど、思い返してみてもここが変だ、ここがやりすぎてる、なんてところはなかった。
ほんとですか、と言うので、分厚い胸板をトントンとつついてちょっと太ったんじゃない、
と言ったら、そんな、太ってませんよ、とやや抗議の声出された。

加藤くんには、特にラストの場面、役者がそろってからの加藤くんの演技、
何がその時自分にとって守らなくてはいけないものなのか、
自分の存在がどこに依拠して立っているのか、が訳わからなくなっていく過程、
なにに悩んでいるのかが分からなくなっていく過程、
が面白くとてもよく表現されていたと思う、と話したら、
脚本がよくできているし、演出家がどうやりたいかを聴いてくれるので、
どのようにも表現でき、やりがいがあった。
スタッフもみなさん熱くて、気持ちよくできた、と話して、ちょっとウキウキしていた。
表情にもその気分が出ていて、端正できれいな顔ににこやかさが加わっていた。