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小飼弾の論弾 #35「生産性、働き方についてマジで考えてみる(その2)」
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小飼弾の論弾 #35「生産性、働き方についてマジで考えてみる(その2)」

2017-04-10 07:00

    「小飼弾の論弾」で進行を務める、編集者の山路達也です。2月20日(月)配信の「生産性、働き方についてマジで考えてみる」を3回に分けてお届けします。動画も合わせてぜひご覧ください。

    次回のニコ生配信は、4月17日(月)20:00。「日本一有名なニート」、phaさんをゲストにお迎えして、「一億総ニート計画」について語る予定です。

    次回もお楽しみに!

    ■2017/02/20配信のハイライト(その2)

    • 国家公務員は35歳以下禁止にすべき
    • リーダーがダメなら、下がいくら頑張ってもムダ
    • 従業員ではなく、株主になるべき
    • あらゆる労働者を「派遣公社」の正社員にしよう
    • 2004年の派遣法改正はクソだった
    • 行政が立法府を解散できることの恐ろしさ
    • 生き残るための2つの選択肢とは?
    • 労働者として勝てないなら、消費者として戦え
    • 労働者が優秀だと、経営者が頭を使わない!

    国家公務員は35歳以下禁止にすべき

    「天下りしたい」(コメント)

    山路:確かに天下りいいですよねえ(笑)。

    小飼:実はそこなんですよ。順番が逆なんですよ。

    山路:ん?「順番が逆」とは?

    小飼:いきなり学校出たての坊ちゃん嬢ちゃんが、役人になって、いろいろ行政って指導できる立場になるわけじゃないですか。で、その影響力を行使できるんじゃないかと言う期待があるからこそ、天下りを受け入れるわけですよ。
     この順序を逆にすればいい。だから、ある程度、シャバで苦労してくださいと。で、シャバでは解決しきれない苦労と、得た知恵を持って役人になってくださいと。

    山路:今だと大学を出て国家公務員試験を受けたらそのままその役員ルートに乗ってみたいなとこありますね。

    小飼:35歳以下禁止とかにしちゃっていいんじゃないかな。国家公務員とかって。
     国家公務員もかなりブラックな状況で働いていますよね。なんでブラックな状況で働いているかっていう理由の一つは、若くして入ったっていうのもあるんですよ。無理が効かないくらいの歳になってから、入ったほうがいい。体で無理できないから知恵を働かすしかないから。

    山路:ああ、確かに体力さえあったらなんとかなるみたいな、寝ない自慢する人多そうなイメージありますもんね。
     しかし、こういう仕組みってどうやったら変えていけるものなんですかねえ。

    小飼:それでも海外に比べれば、日本では天下りはそんな深刻な問題にはなっていません。日本では役人の権力がこれでもショボいんですよ。
     月2日働いて年俸1000万とか問題になってますけど、1000万「円」ですよね。諸外国、特に途上国に行けば途上国に行くほどそんなレベルじゃないですから。

    山路:中国の役人とか100億稼いでいるとかいう。

    小飼:はい。本当に便宜を図るだけで、1000万「円」じゃなくて1000万「ドル」とか1000万「ユーロ」とかそういう世界ですから。まだまだ日本の役人の天下りなんていうのはショボいショボい。そこから比べると。

    山路:役人擁護論にも聞こえかねない(笑)。

    小飼:別に擁護しているわけではないですよ。大した影響力のある仕事もしてないから、まあこんなもんか、という。

    山路:企業でのサラリーマンの働き方に話を戻すと、労基局なんかの監視も厳しくなってきたから、雇っている方としては、残業代きちんと払わなきゃいけないわけじゃないですか。
     長くダラダラと働いていたら、金も出てくわけじゃないですか。どうして、なかなか仕事の生産性を上げようっていうインセンティブが働かないのか。

    小飼:これは業種にもよると思うんですよ。例えば製造業というのは、就業時間というのはかなりきっちり守られていると思います。「無理すれば事故る」というのが分かっているし。だからあの辺は1日4シフト6時間労働だったりしますからね。
     生産高と労働時間というのが、正比例している業種はそういうことができやすいんですよ。ところが、いわゆるホワイトカラーの仕事というのは、すごくノンリニア、非線形的でしょ。
     社長ともなれば、もう決断一つで1兆円プラスにもなれば1兆円マイナスにもなるというのをついこないだ見たばっかりですから(笑)。

    山路:確かに(笑)。東芝の話ですよねえ。

    リーダーがダメなら、下がいくら頑張ってもムダ

    小飼:ああいう風になったら、下の人がいくら頑張ってもダメなんですよ。リーダーというのがいかに重要か。で、なんで日本の労働者は搾取され続けるのかっていったら、自らきちんとリーダーを選んでこなかった。

    山路:自ら選んでない?

    小飼:あるいは、育てなかった。

    山路:でも東芝の社長なんかは、サラリーマンが出世してなったわけですよね。

    小飼:違うんですよ。
     急に話が生物学になりますけど、女王バチってどういう風に女王バチになるか知っています?

    山路:えーと、卵から産まれた幼虫のうち、ロイヤルゼリーを与えられたのが女王蜂になるんでしたっけ。

    小飼:そう、だから実はどれを、誰を女王バチにするかというのを決めているのは、働きバチなんですよね。「そろそろ、この巣も手狭になってきたし分巣しよう」というのは、働きバチが決めているんですよ。
     どいつが女王バチになるかも偶然で、どれでもいいわけです。でもちゃんと別の食い物を与えて、別の環境で育つと、別の生き物になる。

    山路:日本での出世は、エスカレーターでずーっと上がってきて、その間に振り落とされるみたいな、ゆるい仕組みだったんですかね。

    小飼:まあ厳しい環境の中で育っても出戻ったらうまくいくというわけにはいかないから。リーダーの世界というのは大変でもあるんですけどね。

    山路:生え抜きとかじゃなくて、プロの経営者を呼んでくるパターンも多いですよね。

    小飼:プロの経営者っていうのもやらずぼったくりだったりするわけですよ(笑)。コンサルティングファームに勤めていて、成り上がった人はほとんどそれになっちゃうんじゃないですかねえ。

    山路:アドバイスはできるけれども、実際自分でやってみるとできないという。

    小飼:うん。

    山路:じゃあどうやって社長は選ぶのがいいんですか。

    小飼:働きアリから見た場合は、働きアリたち自身の利得が最大になるものを選ぶと。

    山路:仕事をしていて、そこで働いている奴がリーダーと認める奴が上に行くみたいな感じですか?

    小飼:そう。だけど、働きアリ、働きバチの人たちは肝心なことを忘れている。会社は誰のものなのかと。
     会社から見て社員というのは、他人なんですよ。外様なんですよ。日雇いなんですよ。会社という装置はそれを一時的に借りてくるのでも、ずーっと持っているのでも、どっちでもいいんですよ。

    山路:機械と同じ。

    従業員ではなく、株主になるべき

    小飼:で、取り替えが効かない部分は何かって言ったら株主なんです。株主から見た場合に、従業員というのは外様なんですよ。これは法律にもそう書いてあります。
     そういう判例が日本でもアメリカでもヨーロッパでも積み重なっています。じゃあどうすればいいんだって言えば、明らかですよね。自分たちも株主になればいい。

    山路:持ち株会なんかやっている会社もあったりしますね。

    小飼:株主になることには、もうひとついい点があって、不労所得のことをどうしても真剣に考えざるを得ない。

    山路:価値を高めれば、おいしい思いができると。

    小飼:ボーナスは株でもらうべきなんですよ。あくまで給与というのは自動的にチャリンて出てくるもの。

    山路:配当みたいなものということですね。

    小飼:そうそう。

    山路:ただ儲からない会社は配当ゼロになる。

    小飼:その通り。

    山路:だから儲かるように必死で考えるようになるという。

    小飼:ただ全員がそれをできるってわけにいかないんですよね。そこで僕が考えたのは、全員が大企業に勤める方法です。
     
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