「小飼弾の論弾」で進行を務める、編集者の山路達也です。
2018年2月20日(火)配信の「小飼弾の論弾」のハイライトをお届けします。
次回のニコ生配信は、2018年5月22日(火)20:00より。小飼弾宅からお届けします。
お楽しみに!
2018/2/20配信のハイライト
- 本のリストラ
- 米フロリダの高校で銃乱射 17人死亡、元生徒の男拘束
- トランプ大統領:銃購入の身元調査への関心示唆
- ヨーロッパ欧州委員会が夏時間の廃止の是非を検討
- 「Huaweiスマホを使うな」とFBI・CIA・NSAなど諜報機関の長官が警告
- スタートトゥデイ研究所、アイデア買い取り第1弾を発表
- 任天堂がコロプラを特許侵害で訴える
- 痴漢冤罪防止サービス「痴冤証明」
- 下町ボブスレーがジャマイカへの法的措置を予告
- Twitter Japan社に直接抗議に行った人の話
- 公立小「アルマーニデザインの標準服」を導入
- 教育コストは誰が負担すべき?
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- 将来の投資家心理を表す「VIX指数」とは?
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本のリストラ
山路:今回はいつもとちょっと趣向を変えて。
小飼:趣向というのか、別のスタジオから。
山路:弾さん家なんですけどね。
小飼:はい。
山路:この本棚、すごいですよね。今何冊あるんですか?
小飼:これでもですね、実は減ったんですよ。前は4万冊くらいあったのを1万冊まで減らしました。
山路:え?売ったんですか? BOOKOFFとかに?
小飼:あの量だと流石にBOOKOFF一発というワケにはいかなくて、4回位に分けてあれかな。
山路:なんかもう結構トラック、ちっちゃなトラックに来る感じのレベルですよね。
小飼:はい、だから何台か。
山路:でもこれでも随分リストラしたわけなんですよね。
小飼:まあそういうことになります。リストラっていうのか、本も。
山路:選ぶのも大変だったんじゃないですか。その売る本を選ぶのも。
小飼:そこはですね、1つ明確な基準を決めました。
山路:え?なんです?
小飼:電子化されていて、電子的に入手可能なものというのは、もう積極的に手放す。だからその点では楽だったですね。それでも、1つ手放せなかったのは、ほとんど手放せなかったのは、ブルーバックスね。
山路:ブルーバックス、電子化されてるヤツでも、固定レイアウトのヤツとか多かったりしますよね。
小飼:特に昔のヤツとかね。
山路:要は絵の連なりになってて、非常に端末で読むのに、読みにくかったり。
小飼:そうそう。
山路:あの辺とかちょっと新しくなんとかしてくれんかなと思ったりしますけどもね。
小飼:難しいみたいでその辺が。
米フロリダの高校で銃乱射 17人死亡、元生徒の男拘束
山路:痛ましいニュースなんですけれども、高校でまた銃乱射事件があったという。
小飼:確かにマスシューティングというので見てみると、増えてるんですよね。トランプ政権になってグッと増えた。
山路:え?銃乱射事件が?
小飼:はい。ただ増えたというふうに言っても、あくまでも年間数件が、年間数十件になったというものですけど、それでもまあ、かなり多くなっちゃいましたよね、はい。
山路:この事件に関して、トランプ大統領、一応、銃購入の身元調査への関心を示唆というなんかエライ曖昧な書き方してありますけど、ちょっと銃規制のことも考えてみるかなくらいのことは臭わすコメントをした、という感じなんでしょうか。
小飼:いや、でもどうなんだろうね? 実はみなさんご存知とは思いますが、僕もアメリカの大学に行ってたことはあるんです。中卒ですけれども。バークレーというところは比較的安全なところなんですけれども、それでもマスシューティング1回ありましたからね。
山路:え? 在学中に?
小飼:在学中に、はい。
山路:その現場とかも見たり。
小飼:見たりとかじゃなくて、居合わせた。
山路:居合わせた?
小飼:いや居合わせた人、いっぱいいるんじゃないかなというのも、本当に大学の正門を出た通りのところにある1番近いホテルの真正面で起こったので。
山路:へえ!
小飼:Hotel Durantというんですけども。
山路:なんか日本人的感覚からすると、ここまであっても銃規制進まんのか? という感じがするんですけれど。
小飼:そこがちょっと読めないところでして、大抵の人はもう銃乱射事件のあるアメリカしか知らないと思うんですよね、僕自身も含めて。なんですけども、その一方であの国は禁酒法修正憲法で成立させて、修正憲法で廃止させた国でもあるんですよね。
山路:壮大な社会実験の失敗とやり直し。
小飼:そういった観点からいくと、もしかしたら、銃を手放した方が得だと思う人が充分増えれば一挙にガッと進む可能性が無きにしもあらずなのかと。なんで、そんなのありえねえって思うかもしれないですけど、それやった国あるんですね。実は。
山路:え? 何処ですか?
小飼:オーストラリアがそれをやってて。
かつてはもう本当にアメリカ並みに簡単に銃を持てる国だったんですけども。やっぱりキッカケはマスシューティングで。これはもうなんとかしなければいけないといったときに、どうしたかっていうふうに言うと、買い取ったんですよ。
山路:高圧的にやるんじゃなくて、買い取るっていうのがスゴイですね。
小飼:もしアメリカが他の真っ当な国並みの銃規制をやるとしても、買い取りという過程は絶対に必要でしょうね。
山路:アメリカとかっていうのは、この銃規制に関していうと州ごとに色々決まりとかも違うわけですよね。
小飼:違いますね。銃そのものを持てないというふうにするのは無理だと思うんです。実は日本だってそうです。ちゃんと免許を取れば。
山路:猟銃も買えますしね。
トランプ大統領:銃購入の身元調査への関心示唆
小飼:そうそう、但し拳銃はダメなんですよね、日本の場合は。警官だけですね、持てるのは。警官と自衛官だけ。
山路:考えてみれば不思議な気もするっちゃあするんですけども。まあまあそれは狩猟目的というふうに明確化できるからなんでしょうけど。もしも仮に銃規制が可能だとしたら、それこそカリフォルニアみたいなリベラル色の強いところが実験的にやるってことっていうのは、あり得たりするんですかね?もっと規制を強めるとかの方向で。
小飼:すでにカリフォルニアとかニューヨークとかその辺の大都市州は強いですよ、比較的。
山路:結局よくいわれる青い州と赤い州の違いみたいなもので。
小飼:確かに赤ければ赤いほど、銃に対してリベラルですね(笑)。
山路:銃に対してリベラル(笑)。その一方で銃って、同時期に入ってきたニュースで、銃器の大手のレミントンが破産申請したという。
小飼:元から対して儲かる商売じゃないんですよね、銃というのは。
山路:なんかすごく大きな産業というイメージがあったんですけど。
小飼:ローテクな機械ですし、良い銃と良いフードスライサーとどっちが作るのが大変といったら、多分いいフードスライサーでしょうしね。
山路:(笑)。
小飼:ある意味、銃というのは、枯れた機械でもあるんですよね。M2機関銃という重機関銃があって、自衛隊、全世界で使ってるんですけれども、あれとかも100年以上ですよ。
山路:まあ、なんか別に電気使ってるわけでも、コンピューターを使っているわけでも、なんでもないワケですからね。本当になんというか、火薬を撃ってその反動でまたやってみたいな。
小飼:はい、ローテクなワケですよね。
山路:結構銃規制というのも多くの人が思ってるほど、もしかしたら不可能なことではないかもしんないという。
「銃道という道徳を作ればいい」(コメント)
山路:日本人的解決ですな(笑)。
小飼:所持自体を禁止するというのは、かなり難しいでしょうね。持つと損だというのは出来て、持つと損だというふうになったら、充分に減らせるんではないかと。そういったかつてはOKだったものを禁止するにあたって、どういうふうにそれをやっていくのかっていうのは、いくつか事例もあるんですよね。日本にも似たようなのがあって、例えばヒロポンを禁止した。
山路:ああヒロポン、覚醒剤ですよね。昔はそうやって国が配ってたワケですよね。兵隊さんとかに
小飼:ただ禁止したっていうんではなくって、確か移行措置があったんですよ。
山路:そういうなんというか、リハビリというか、クスリを抜くみたいな。
小飼:とはいってもかなり難しいことではあるので、全世界、そうですね、今のタバコが日本の大麻並にご法度になるくらい、難しいんじゃないかなとは思います。
ヨーロッパ欧州委員会が夏時間の廃止の是非を検討
山路:夏時間の話ですね、サマータイム、ヨーロッパ欧州委員会が夏時間の廃止の是非を検討し始めた。
小飼:やっとまともな結論に至ったかというね。
山路:そもそもなんでそんな季節によって、時計の針を進めたり、遅らせたりみたいな変な制度があるのだろうかという。
小飼:かつては、やっぱ時計がどういうふうに使われてたのかというところかな、やっぱし。かつては時計というのは、毎日毎日合わせるものだったんですよ。合わせ直すものだったんですよ。毎日毎日ネジ巻いたり、ネジを使わないヤツとかっていうのも、そうやっていたわけですよ。かつては時計というのは、あくまでも時計にしかない機能だったんですね。これ変な言い方かもしれないですけど。
でも今はありとあらゆるものにも入ってるワケですよね。これは時計ですけども、これにも時計入ってますし、これにも時計入ってますし。
山路:TVにも入ってますよね。
小飼:TVにも入ってますね、時計が入ってないものの方が少ないワケですよ。大抵コンピューターの入っているところには、大抵時計も入っているので。
山路:今はもうパソコンとかに入っている時計って、自動的に合わされるようになりましたよね。
小飼:そうやって考えると、時間の方をいじるほうが、よっぽど社会的に大変だし、事故の元なワケですよね。はい。
山路:なんか日本でちょっと前なんかでも、夏時間を導入しようかみたいな議論が出たりとか、消えたりとかしてましたけどね。
小飼:だからやらなくてよかったと思いますよ。ついでに年号も、これも廃止とまではいかなくても、あくまでも補助的に、今、使わなきゃダメというのは、年号を使ってもいいよくらい。だから必ず西暦で表記した上で。
山路:公的文書は。頭の中でパッとわかんないんですよね。平成、元号で書かれると。いやただその夏時間廃止って検討してるっていう話なんですけど、これ例えば廃止になったらなったで、結構いろんな多くのところのシステムを変えなきゃいけないワケですよね。
小飼:そうでもないですよ。新たに導入するよりは楽です。
山路:コンピュータープログラムによっては夏時間に対応してたものを修正する必要があるのでは?
小飼:まあ修正する必要があるというのか、例えばパソコンなんかではゾーンインフォというファイルがあって。だからタイムゾーンのここだと、夏時間がある、なし、があって、あるんだとしたらいつから入るんだみたいな情報があるんですけども、そういうのを減らすだけでいいんですよ。だから夏時間ありフラッグをなしにするだけでいいんですよ。その逆というのは大変です。その逆はものすごく大変です。
山路:へえ、じゃあこれもう全然ヨーロッパの方で検討しているこれっていうのは、弾さん的には全然ウェルカムなワケですね。
小飼:うん、やっとまともになるのかあいつらもっていう。
山路:これって世界的に広まるんですかね?まだサマータイムを導入してるところってヨーロッパ以外にもあるじゃないですか。アメリカもそうじゃないですか。
小飼:アメリカもそうだけど、まあ追うんじゃないですかね。
山路:コンピューターによって起こった変化に、ようやく制度が追いついてきた。
小飼:いやでも本当にテクノロジーに合わせるのであれば、タイムゾーンもいらないんだよね。本当によく考えれば。日本の場合は始業時間、朝9時から仕事が始まっていたというのが、朝0時からにすればいい。。
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