「小飼弾の論弾」で進行を務める、編集者の山路達也です。
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 今回は、2021年11月30日(火)配信のテキストをお届けします。

 次回は、2021年12月14日(火)20:00の配信です。

 お楽しみに!

新刊『小飼弾の超訳「お金」理論』

「ブラック労働者」をやめましょう。「お金を増やさねばならない」思い込みを捨てましょう。働いたら負け。もう労働には価値はない。理想は、誰でも自由に生きて食べていける世の中。なのに、いつまでも「お金」に振り回されるのはなぜか―――。
『小飼弾の超訳「お金」理論』では、世界を動かしているお金の仕組みと、お金との付き合い方をやさしく解き明かします。

2021/11/30配信のハイライト

  • 習近ペイとオミクロン株、ランサムウェアとゼロ知識町証明について
  • 「修理する権利」とAIの発達によるプロフェッショナルの立場
  • 欧州のanimal rightsと「日本の奴隷制度」
  • 移民問題を解決する方法
  • 「通貨を作り、通貨を消し込める」のが中央銀行の特権
  • 小惑星の軌道変更とSF大作映画の流れ

習近ペイとオミクロン株、ランサムウェアとゼロ知識町証明について

山路:なんか弾さんがネタを拾ってて、爆笑してブックマークをしてたのがこれなんですけど(笑)、いきなりこのゆるいネタから入るという(笑)、

小飼:それから入る? (笑)、しょうもない、これ何かって言うと、これも商標登録しようとした人がいるらしくって、

山路:それもネタなんですよね(笑)。

小飼:ただそこの「習近ペイ」っていうネタ自体は、いろいろPayが出た直後ぐらいにもうすでにあって、2018年ぐらいにはこのネタあった、

山路:あ、そうなんだ(笑)。

小飼:ただ商標登録云々ていうのが出たのがわりと最近で、

山路:すげえくだらないけど、細かく書いてあっていいですよね、この人のネタ。なんか上海商標権管財有限公司みたいなんが出願したみたいネタになって(笑)、

小飼:でもこの習近平がネタじゃなくてガチだというのが、COVIDの新しい株、

山路:オミクロン株? オミクロン株に関わってきたという、

小飼:なんか、あのデルタよりも強強だと言われてるオミクロンが何でオミクロンになったかと言うと、ニュー(ν)とザイ(ξ)が、あれ、ザイ/クシ/クサイが2つ飛ばされてるんですよ。ニューと言うというのはもう英語の「新しい」と被るので飛ばされたみたいですけれども、何でザイが、アルファベットだと、Xiと言って書くんですけれども、習近平の中国語読みのXi(シー)と被るからなんじゃないかという、

山路:それは確かなんかもうオフィシャルに言ってましたかね。

小飼:半分オフィシャルなんだ、それは、

山路:関係者がなんかちょっとそういうことでは人を傷つけない、よく使われる苗字だからみたいなことをなんか、

小飼:たしかにXiというのは、だからまあ習近平と漢字だと「習う」ですけれども、西さんもシーですし、四声が違うのかな、まぁとにかく割とXiと書いてシーと読むのは割と多いので、だからその意味で避けるのは悪いことではなかったのかな、たまたま習近平にも重なったけれども。たまたま(笑)。

山路:オミクロンさんはそんなにいなさそうですもんね(笑)。これ、どうです、

小飼:ただ、今度はオミクロンをまともに読めない人がいっぱいいて、なんか安心したなというのが(笑)。

山路:アクセントっていう意味?

小飼:はい、ちなみにですね、いちおうこれは読み上げさせてみようか。

山路:Siriに。カタカナで読み上げさせるですか? 英語で?

小飼:Siriというよりもあれかな、普通に読み上げ機能で。

山路:これ、英和辞典なんかでは普通に頭にアクセントある感じで読み上げてくれますけどね。

小飼:まぁそうなんですけどね。これで、ちょっとなるべく大きくして、マイクになるべっく近づけて。

合成音声:omicron。

小飼:これが辞書で一番多い読み方なんですけれども、実際にいろんな人が見てみると、オミクロン、オミクローン、オマイクローンみたいな(笑)、感じで、

山路:英語ネイティブでもけっこういろいろですよね。

小飼:あんま使わないんですよ。同じ、記号としてのギリシャ文字というのはやっぱよく使うやつや、めったに使わないやつで、やっぱアルファとかはものすごいよく出てくるじゃないですか、一番ケツの方の同じでも、オーでも、オメガもよく使うんですけども、オミクロンというのは、あるいはオミクロンというのあんま使わないです、まず見た目が紛らわしい。

山路:Oにしか見えない。

小飼:Oにしか見えないし、だからもともとOはそっちから来てるんですよね。

山路:まあでもあんなに英語をネイティブな人でも読み方いろいろだと、ちょっと安心しますよね(笑)。

小飼:使わないんです、英語でまるで分からんというのを、英語の表現でIt’s Greek to me.っていう言い方があるんですけど、本当に文字通りGreekになったというね(笑)。

山路:なるほどね(笑)。この、まだオミクロン株に関してはよくわからんことが多いというので、まぁ本当に、

小飼:まぁ一番、感染力が強いというのはこれはもう確かですね。デルタをバリバリ食ってるという、南アフリカでは。ただ、一番知りたいのはだから毒性がどれくらいかというので、感染力が強くても毒性が弱いっていうふうになると、だからそれが進んでいくと新型でないコロナみたいになっていくというので、それはむしろいいニュースにさえ思えるんですけどもね。だけれども、ちゃんと肺炎になってるし、単に感染しただけじゃなくて肺炎になってるし、だからそんなに安心しないでねとは言ってますけれどもね。

山路:まだ日本とかも、まだけっこうみんなマスクとかはきっちりしてる人が多かったりもするから、

小飼:いやあ、簡単に貫通するかもよ。いや、だからもしかしてはしか並みに感染力があったら、もう本当にマスクなんてほんと紙鎧みたいなもんだから。

山路:じゃあ、とりあえずはもう今ワクチン打ってない人はワクチン打ってと、まだいちおう効く可能性は高いんじゃないのとは言われてますけどね、ワクチン。

小飼:けれども、効力落ちるんじゃねってモデルナの人が言い始めてて、その辺というのはやっぱり試験、少しかかるので、だからたぶん今年中にとかどれくらいヤバいやつかというのも、南米で見つかったラムダというのもヤバいと言われつつ、今はどこかに行っちゃった感がありますけれども。いや、でもデルタはキツかったって、完了形で言っていいのかな、まあこれだけ減ると。

山路:まぁ日本の場合はね、ほぼ落ち着いたとも言える状況に、

小飼:まぁでも、ピークがオリンピックの時っていうのはもうほんとに笑わすよな。

山路:なんか狙ったようになってましたもんね(笑)。

小飼:そこがずれてれば、もしかして、菅政権続いてたかもしれないね。

山路:いや皮肉なもんですよね。このオミクロン株っていうわけじゃないんですけど、COVID-19絡みで、水際対策システムで不具合がありましたよと(笑)。

小飼:またか。

山路:これって同じタイミングでアクセスした人がいたから、なんか別の人のデータも見られちゃったみたいなことを担当者が言ってるんですけど、そんなこと起こんの?

小飼:おかしいよな。いや、それはものすごいしょぼいデータベースの設計をしてれば、まぁ一番よくあるのはIDの使い回しなんだけども(笑)、なんでIDが使い回され状態になるのかとか、ちょっとわかんない。むしろ、なんでこういう事故は起こらないはずなのに、という。

山路:しかも今時って、そんなデータベースにアクセスするようなプログラムって一から書き上げるわけじゃないわけじゃないですか。

小飼:ねえ。

山路:なんかフレームワーク使ったりとか、あり物のやつ、ちょこちょこっと改良してやるんでしょ?

小飼:なんか、ね、カーオーディオの音量をあげようとしたら、車が発進したみたいな(笑)、「んなバカな」感があるんだけれども、

山路:なんか(笑)、何かとてつもない労力をかけて一から何か作り上げようとしとんのか、君らはみたいな、

小飼:どうなんでしょうね、まあでもそれは、あれの例も、なんだったっけ、接触判定のやつ、

山路:COCOA?

小飼:COCOAだ、そうだそうだそうだ、の時の例もあるし、あと、微妙でちょっとかわいそうだなっていうのは、IDのシステムを分離する時に、分離ができてなかったと言うので、IIJmioのギガプランが。

山路:あれはかなり複雑な処理してたような気がします、契約を、かなり契約の形態を切り替えてましたよね、IIJのギガプランにする時。

小飼:そうそうそう。

山路:あれは相当なんかややこしそうな処理を行ってるなと、

小飼:それでだから、キーが被ったって、キーが被った分が一部漏洩したという。いや、だから僕も今ギガプランになってるんですけど、ギガプランで当初すごいめんどくさかったのは、スマホアプリがないと。ギガプランを使っている端末からチェックするのにブラウザを覗きに行かなくちゃいけなくて、いちいちログインしなくちゃいけなくて、なんだけど、今月の頭に出たのかな、

山路:IIJmioのアプリ?

小飼:やっと。アプリが出るまでは面倒でしたね。まあ、でもおかげでギガが倍になったので、同じ料金で(笑)。かえって、ちょくちょくは見なくなったというのは。まあでもそれは置いといても、だからもともともあったIDの体系を変えるって言うのであれば、ある程度そういう事故はあるかな、なんですけれども。ちょっと今回のは、なんでそういう事故になるのかというのがわからんケースですね。

「COCOAってまたトラブってたよなー」(コメント)

小飼:ただこれも繰り返しになりますけど、うまくいってる国がそもそもないんで(笑)、接触感染の。文字通りの意味で人類にはちょっと早すぎた。

山路:これ、次もIT絡みなんですけど、こっちはもうちょっとその笑い事じゃないというのが、病院がサイバー攻撃を食らったという。

小飼:ああ、ランサムウェアを食わされてっていう。

山路:すごい地方の病院なんですよね、それが。そんなこともうぜんぜん想定もしてなかったと言うか、これは、

小飼:してないでしょうね、だからそもそもインターネットにつながる可能性があるとすら思ってなかったでしょうね。

山路:で結局、ここは身代金、その2億円だか、値段はいくらか値段は明らかになってないけど、身代金は払わずに2億円かけて別のシステムを新しく構築したということなんですけど。これって何と言うのか、なかなか荷が重いですよね、地方の中小企業なり、そういう病院なりとかが、なんか狙われてって、そこまできちんとした人材置いてセキュリティとかを対策できるとこが過半数とは思えないんですけどね。

小飼:やっぱ、中の人がレイバンのサングラスを買おうとしたのだろう。

山路:(笑)。

小飼:まあでも確かに、実際に病院とか行けばわかると思いますけれども、たいてい端末が置いてあるじゃないですか。たいていWindowsの端末ですね。よく見ると、もうWindows7だったり、下手すると、あれ、これVista? みたいなのも全然珍しくないんですよ。

山路:2000とかだってありえますよね、そんなのって。古いとこだと。あの辺のところっていうのは、どうやってセキュリティ対策これからしていくんだろうなと思いますけどね。

小飼:いや、システムを更新するっていう考えそのものがあったかどうかというのも。もしそうだとしたら、いやまぁ確かにちょろいよなと。仮にネットに繋がってなくても、もうランサムウェアが入ったUSBメモリ、サクッと刺して、はいおしまーい(笑)、ぐらいですからね。

山路:これ、本当に業者に発注するにしても、たとえばクラウド、うちはクラウドのなんかこういうことやりますよみたいな業者があったとしても、その業者がちゃんとバックアップをやってるところかどうかっていうのも、発注段階で気をつけなきゃいけなかったりとか。

小飼:でも、バックアップあったとしても、戻せる、だから、バックアップまでやられたというのが、たぶん一番間抜けなところで。

山路:それも同じように、もしかしたらクラウド上か、あるいは同じ、オンプレミスだったら病院内のサーバとかにバックアップ取ってたんでしょうけど。

小飼:最近のランサムウェアというのは、確かにすごくタチが悪くなってるね、それに比べると、よく来る、あなたの恥ずかしいアクセス記録があるから、このアドレスにBTCを遅れとかって言うのは、ずいぶんかわいいもんだよ(笑)。

山路:これ、なかなかね、本当にサクッと、企業の人とかっていうのはもうほんとシャレにならん感じだと思いますけどもね、今。

小飼:確かにイントラネットで使われてる古いWindowsというのは、狙い目っちゃ狙い目ですね、こういう言い方はすごい不遜かもしれないですけど。普段はネットに繋がってないって言ったら、オフラインで感染して、身代金要求されてはいるけれども、その身代金要求されてるところを身代金を要求したっていうことすら知らない可能性はあるね(笑)、伝わってないと。

山路:なるほどね(笑)。

小飼:だから大抵の場合、ここに連絡しろっていうのがあるんだけど、連絡しなければそれはないですからね。仮に連絡したとしても、復号してもらえるかどうかというのも、また別問題かもしれない。

山路:ちなみに弾さんが自分が管理してるとかのシステムとかがランサムウェア攻撃を食らって暗号化されてしまって身代金要求されたら、どうします?

小飼:いや、もちろん突っぱねる。ちゃんと僕は、cold storageもあるから。ただやっぱり、それだと下手すると一週間ぶんぐらい飛ぶことにはなるよね。

山路:それでもやっぱり、

小飼:それはもちろん突っぱねる。

山路:なるほどね。

小飼:ただ、これはあくまでも自分の、自分が管理者権限を持ってるところに関してと言うのであって、お客様がランサムウェアにやられましたって言った場合は、素直にそうさらっとは答えられないですね。この場合は、身代金を払ってでも取り戻したいものがあれば、仕方がない、ここは身代金払ったほうがいい、いいですよっていうアドバイスも出すかもしれない。ただその場合は、ボトムラインとしてゼロ知識証明ぐらいは要求するかもしれない。ちなみにゼロ知識証明というのは、要はある秘密があって、それは相手に伝えたいんだけど、その秘密自体を伝えることなしに、確かにその秘密を持ってますよっていうのを伝えるという、ちょっと言葉で言うとまどろっこしいんですけれども。要は実際に犯人が身代金とか交換に、システムを復旧というのをできるということを証明して欲しい。

山路:それっていうのはどうすればできるんですか、たとえば今、現時点のそのシステムの暗号化された状態、

小飼:方法はあるんですよ、これが。でも、ちょっとここで口で説明するのはあれなので、ちょっとコメントで。ちょっとググってみてください、興味がある人は。

「修理する権利」とAIの発達によるプロフェッショナルの立場

山路:もう一つ、IT絡みでApple製品を自分で修理というネタに行きますか。けっこうそれなりに、

小飼:意外とでかい。

山路:大きなネタかなと思ってて。今までAppleって、本当にiPhoneでも壊れたらまあもうジーニアスバーに持ってってくださいと。

小飼:あるいはAppleが指定する業者に持ってって直してもらってくださいと。

山路:それがまぁけっこういいお値段取られたりもするもんだから、もっと安いとこで修理できる、そういう、

小飼:でも、あの精密度から言ったら、そもそも自分で直す気とかとまったく起きないんだけれども、

山路:直せんのかと思いますけど(笑)、

小飼:まあでも、世の中けっこう器用な人がいて、僕の友人でも、これくらいの8、SEぐらいだったらちゃちゃっとやっちゃう、

山路:マジで(笑)。

小飼:もう手慣れた、ちゃんと工具とかも、これでまわりを熱してから、吸盤でパカッと開けてっていうのを。部品さえあればという。

山路:日本では、個人に対して別に部品を売るってわけではないみたいですけどね、日本の場合なんかは。そういう修理業者が、

小飼:街角の業者の皆さんっていうのはどうしてるんでしょうね。けっこう野良の修理屋さんいらっしゃるじゃないですか。やっぱあれかな、深センとかから取り寄せてるのかな。

山路:でも最近のやつってそれこそ部品によっては、かなりセキュリティチェックをApple側で入れてたりもするから、それができないようにしてたりとか。

小飼:部品交換してたら、あれなんですよね。

山路:そういうことは起こらないように、ある程度、純正部品なんかを売って、ちゃんと売って修理できるようにするというのは、まあかなり譲歩したかなという気はするんですけど。

小飼:実際にright to repair寄りの判決が多く出てますからね。

山路:修理する権利。

小飼:そうそうそう。

山路:ただまあiPhoneだからまだいいにしても、これ、他の所にも修理する権利、

小飼:ただもちろん自分で修理した場合というのは、warranty voidにしますよっていうのは、それは引き換えの条件でしょうね。

山路:無保証になっちゃうっていう。これって、でも修理する権利って一体どこまで認められるべきなのかって、私常々疑問に思ってるところがあって。

小飼:それはだから修理に失敗したら、その結果を飲み込む義務っていうのと引換だと思いますよ。でも、僕はright to repair派ですね。僕自身はその権利は、

山路:行使はしないけど(笑)、

小飼:行使するにはあまりに不器用だけれども。

山路:なるほどね。これもまあでも本当、たぶん実際問題できるかどうかはともかくとして、そのポーズを取っとくってこともAppleにとって重要っていうことなのかな。

小飼:iPhoneも一番修理しにくいのは7とかその辺で、その後のやつというのは、やっぱり、Apple自身が修理する時にもあまりに修理しにくい構造だと困るので、改善してきてはいるみたいですね。

山路:ほー、さすがに(笑)。なんか7ぐらいのやつって、ちょっと不具合あるって言ったらすぐiPhone取っ替えてくれてましたもんね(笑)。

小飼:こっちの、そうです、13とかのほうが直しやすいと言う、もっぱらの噂ではありますね、噂というのか、いろんな修理してみたの人の話を聞くと。まぁでもこういうのは(AirPods Proを見せながら)もうしょうがないよな。

山路:AirPods Proをジーニアスバーとかに何回か持ち込んだことあるんですけど、本当にAppleのほうでも不具合とかが本当にあっても、突き止められないことが多いそうですよね、なんか店員さんの話によると。いや、なんかまあ、どんどん精密化していくから、この辺も大変ですよね。じゃ、次のニュースで、ちょっとこれ最新のニュースというわけではないですけど、前回の『論弾』の時に、藤井聡太さんが4冠を取ってたじゃないですか。

小飼:すごいよな、まだ20歳にもなってないんだよな。よく考えると、誕生日いつだっけ、

山路:ええっと(笑)、藤井聡太さんの誕生日をさっと聞かれて答えられないんですけども(笑)、まあでも、あの史上最年少、すごいな、

小飼:なんで知りたがっているかと言うと、うちの次女が今月二十歳なんですよ。2002年7月19日だから、すげー、すげー、次女よりもさらにまるまる、丸1年下なのか、丸1年というのか、まあ7月生まれなので、1年ではないけど、まぁようするに学年が一つ下なわけですね。あー、すげー。

山路:なんか藤井聡太さんが4冠取ったことで、『りゅうおうのおしごと!』書いてる人が、もう、

小飼:そりゃたまらないよね、

山路:たまらんよって記事を(笑)、

小飼:しかも、4つのうち1つが竜王だからね。

山路:あー。ただ、前回取り上げるときに言おうかなと思ったんですけれども、ここまで4冠を取った人であっても、もうすでにAIには敵わなくなっているんじゃないのかなという、

小飼:あ、たぶん。実際に、もはやコンピューター相手のトレーニングっていうのはもう欠かせないですし、だからThreadripperの、

山路:最新CPUを積んだやつを使ってるわけですよね。これ、結局もうAIに勝てない、特にその知的ゲームでAIに勝てなくなってるんだったら、人間のプレイヤーの役割って何になるんだろう。

小飼:二通り意見があって、マジョリティの意見は、自動車ができたからって、陸上競技が廃れたわけではないでしょという。だからそっちがマジョリティの意見ですけれども、なんですけども、その一方で、ゲームそのものがつまんなくなっちゃうんじゃないのと。

山路:人間同士のゲームに関してもっていうこと?