「小飼弾の論弾」で進行を務める、編集者の山路達也です。
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今回は、2023年05月23日(火)配信のテキストをお届けします。
次回は、2023年06月06日(火)20:00の配信です。
お楽しみに!
2022/05/23配信のハイライト
- G7サミットの成果とアメリカの債務上限問題
- 「民主度低くてヤバいアメリカ」と国の規模感、豊かさ
- 視聴者質問「電脳化まであと何年?」と「AIと電子すかしと啓蒙」
- 「やってみるのはいいと思う」和製生成AIと「マイナンバー2.0は簡単にできる」
- Helionの核融合発電と「エネ放題はいつ?」
G7サミットの成果とアメリカの債務上限問題
山路:本題のニュースとかいろいろ入る前に、弾さん、遊びに行ってきたんでしたっけ?
小飼:遊びに行ってきたというのか、南九州のほうを妻とぐるっと回ってきました。
山路:純粋に旅行、観光旅行で。
小飼:純粋に旅行で、ゴールデンウィークをちょっと外して。
山路:どのあたり回ってきたんですか? 南九州って。
小飼:まず、熊本に降りて高千穂のほうに行って、宮崎のほうに行って、九州の南のほうをコの字型に行って。最後は鹿児島から九州新幹線で博多まで行って、それで飛行機で帰ってきたという。
山路:けっこうぐるっと半周、長いコースじゃないですか?
小飼:けっこう周りましたね。車借りたんだけど、600キロぐらい走ってましたね。
山路:どうでし、九州のほう、飯うまかった?
小飼:うん、それで各都市がけっこう大きいというのか、立派というのか。九州で大都会といえば、クリスタルキングの歌でも出てくるようにもう博多ですけど、博多以外のところもけっこう大きいんですよね。例えば、熊本市というのは今や政令市なんですよ。僕も、政令市になりました、最新の政令市です。
山路:ああ、そうか。熊本地震とかのニュースはよく聞いてたんだけど、いつのまにか政令都市に。
小飼:だから、福岡市がやっぱり一番でかいんだけれども、だからそこに一極集中という感じではもう全然なかった。熊本と鹿児島、ちゃんと自然があるのがえらい。僕、自然好きなので。
山路:過疎ってる、よくない地方みたいなイメージでは全然ないのか。
小飼:だからけっこういいコンパクトシティになってると思うよ、熊本と鹿児島は。
山路:そういえば熊本といえば、半導体、TSMCのもできるんですよね。
小飼:けっこう便利な立地。そもそも今回旅行しようっていうふうに言ったのは、JALのセールスがあったじゃん(笑)。
山路:アクセス不能になるぐらい人気だったっていう、
小飼:あれでなぜか買えちゃったので。
山路:そんな格安チケットをこまめにチェックしていたとは(笑)、
小飼:いや、僕がチェックしてたというよりも、妻がチェックしてたんですけどもね、
山路:本当に金持ちは金使わないよな(笑)。
小飼:そう、しかも彼の帰りの日はピーチだったので(笑)。帰りも格安チケットを取りたかったんだけど、やっぱりそうは問屋はおろさない、
山路:でもピーチも十分安いんじゃないですか?
小飼:でも、ピーチよりもさらにJALの6600円というのは安かった。
山路:そうなのか。
「TSMCの大卒初任給28万円」(コメント)
小飼:いや、でも全然多く感じないよな。
山路:例えばこれが台湾ならとか、
小飼:だってHUAWEIは40万とか出すわけでしょ。でも地方という、まあでもこれでも十分地方が集まるのか。
山路:それで地元の大学とか、半導体を専攻した人間の仕事があるんだったら、有望な話ですけどね。
小飼:まぁでも自動車の工場とかに比べれば、雇用数というのはもう圧倒的に少ない、
山路:2桁ぐらい違うんですよね、おそらく、
小飼:2桁ぐらい違いますね。
山路:自動車だったら、こまめにサプライヤーが云々かんぬんとか、一次下請やら二次下請やら、いっぱい企業できますけど、半導体ってなんかそんな感じじゃないですよね。
小飼:だって実際にアセンブルしてるところに、もはや人が入れないもん。最新の半導体のクリーンルームってもう人入れませんよ。昔は入れたんだけども。だから、今いったん作っちゃったらもうオフリミットっていうのか。だから本当に外に出てきたところをもう箱詰めするとか、そんな感じですね、人間がやるのは。
山路:あとはもう本当、研究者というか、製造ラインなんかにいるのも、単純な作業をやるというよりは、研究的なことができる人材でないと、トラブルとかも解決できなかったりしますしね。まぁ半導体の特需の話は後でするにして。
「弾さんもLCC乗るんだね」(コメント)
小飼:いや、もう乗りますよ。
山路:(笑)まぁ特に日本って近いですもんね、飛行機。そんな、10時間とか20時間とか乗るわけじゃないですもんね。地方の話題といえば、広島G7が、
小飼:あー、なんかお好み焼きはどっちだ、みたいな、
山路:そうそうそう。広島焼きをなんかお好み焼きと紹介するのはいかがなものかみたいな(笑)こととかが色々出てたりとかして、スナクが一緒にお好み焼き焼いて楽しそうにしてましたけど。今回のG7って、印象としてはいかがでしたでしょうか? 成功か失敗かというのがどっち?
小飼:成功か失敗かというのか、外交的にはとてもよろしいでしょう。とてもよろしいですけれども、なんで東京の自動販売機まで影響を受けるのか。
山路:何それ?
小飼:いや、だから駅の自動販売機が止まってるとかね。
山路:え? そんなことがあったんですか?
小飼:なんか、テロ対策か何か知らないけれども。
山路:へえ。どういう関係があるのか、いまいちわかんないですけどね(笑)。自販機周りのゴミ箱をちょっとでも使わせない、みたいなことなんですかね、新幹線とかのホームにはあるけど、今在来線はゴミ箱もないですけど。
小飼:だから、そういうところ本当にクソムカつくよな。たかがサミットだろ。
山路:コメントで「東京の?」ってついているけど、そうらしいですよ。
小飼:そう、東京の。
山路:いや、ほんと確かにそれはクソムカつきますね。
小飼:なんだけれども、昔は日本は東京でばっかりやってたのね。他のG7諸国はいろんなところを持ち回りでやってたのに、それを地方に持って行ったのは良かったけれども。やっぱりこれは首相の地元ということで広島が選ばれたのかな。
山路:原爆の話が先にありきじゃなくて。
小飼:まぁでもゼレンスキー大統領も呼べたし、その意味ではとても良かったんだけれども、でも、東京の自動販売機まで封鎖したりするっていうところがとても日本的で。平和的なデモも排除したりとか。
山路:そうですね。
小飼:いや、アレだよね、一般市民の扱いが雑だよなぁという。
山路:まあそこのところで言うなら、他の国のサミットでも一般市民をどれぐらい丁寧に扱ってるのか、ちょっと見えないところではありますけどもね、報道からは。
小飼:まぁでも少なくとも、700キロも離れた東京の自動販売機を封鎖したりとかしない。
山路:意味がないからな(笑)。なんかちょっとでもリスクがあったらなくそうとする。
小飼:(コメントを見ながら)そうそうそう、もう1回10万円出したら、それはないよな。普通の日本国民に対するアメが全くなかったというのは。
スタッフ:あ、すいません、失礼します、途中なんですけれども。ちょっと業務連絡というか、ただいまYouTubeライブのほう、YouTubeのほうで若干障害が発生しているようでして、正常に配信できていない可能性があります。なぜこのレポートをしているかというと、アーカイブで残る可能性があるので、いちおう残しておきますので、ニコニコのほうですと正常に視聴できますので、リンクがありますのでそちらから移動していただければと思います。すいません、失礼しました。
山路:サミットの成果で言うと、いろいろ例えば、G7が一致して宣言を出したりとかしてましたけれども。あるいはゼレンスキーがいろんな海外、G7だけじゃなくてグローバルサウスとかそうした首脳なんかとも話をして、ロシアに対抗してこうみたいなことができたりとか、まぁいろいろあったと思うけど、弾さん的には特に何が、何に注目しましたかねという、今回の成果。
小飼:まぁ確かにG7の首脳が全員揃ってケンカしたという、ケンカってこれ、「花を捧げる」の「献花」で、
山路:全員がバトルロイヤル(笑)、
小飼:その喧嘩ではないよ、いやもう日本語ってこういうところつらいね、同音語が多すぎて。いや、あれだけでもなかなかの成果ではある。
山路:人によっては、そんな核廃絶みたいなんじゃなくて、結局核抑止を認めてるじゃないかみたいなイチャモンつける人もいましたけども。
小飼:でも全くその通りなのよ。日本はアメリカの核の傘の下にいますっていうのを、全世界に向けて広島から、よりによって広島から発信したのが今回のサミットなので。
山路:まぁ私は個人的には、それでも今回の広島からのメッセージは意味があったかなとは思いますけどね。
小飼:よっぽど意味があったと思うよ。今までは、よからぬ意味でも神聖だったし、広島の、原爆、
山路:よからぬ意味での神聖、sacredのほうの神聖なこと?
小飼:そうそうそう、
山路:犯すべからずみたいな意味で。それに関して物申すことができない、みたいな、そういう意味での、ということですか。
小飼:いや、まぁはっきり言って日本は、二次大戦では加害国なのに、広島のおかげで被害者面してきたっていうことがあるんだよね。
山路:確かに、そこを上手いこと使ってきたところがありますもんね。
「タブーになってる」(コメント)
山路:それ以外にG7以外で8カ国招待してたりするじゃないですか。あれなんかもG7と言いつつ、上手いやり方だったなと思ったんですけれども、いかがでしょうか、インドだったりとかインドネシアとかもか。
小飼:それでゼレンスキーが会えたという、インドネシアのジョコ大統領に会えたというのも。
山路:あれはやっぱ、ゼレンスキーが行けたら行くわって言うとったから呼んだんですか? そういうところはけっこう強かったりするのかな。じゃあそういう外交的なところでずいぶんウクライナといろんな国との顔をつないだりとか、グローバルサウスの顔をつないだりとか、
小飼:こう言うのもなんだけれども、日本国民にけっこうな不便を強いたのだから、これくらいの成果を上げてくれないと、元が取れないという言い方は変だけども、割に合わないよなとは思う。
山路:ただ、総選挙の話なんかもちらほら出てくるようになりましたよね。G7が成功に終わって、支持率が上がったところでみたいな。
小飼:どうかなぁ、いや、でもせっかくの長期政権を活かしきってないっていうところはあるよね、自民党。
山路:こんなに安定的に多数派を取ってるというのにって。これ、よく思うんですけども、ある大統領なり首相なり、その国の首脳の評価って自国民と海外から見た評価って全然違ったりするじゃないですか、
小飼:違うね、
山路:内政と外交を両方評価される首脳ってあんまりいないような気がするんですけど、
小飼:まずいないね。
山路:例えばアメリカで言えばオバマさんってなんとなく偉い、業績ある人みたいなイメージありますけど、国内では全然評価されてない、
小飼:ウクライナからしたら恨み節、
山路:ロシアとの宥和政策を取ったから、
小飼:そうそうそう。あと技術面でも、
山路:技術面?
小飼:シャトル引退させたのはオバマ政権の時だから、仕方がないけどね。まあでも引退させたはいいけど、代替手段、ものすごい遅れたじゃん。
山路:スペースXが出てくるまで、
小飼:しかも本来はスペースXじゃなくて、NASAが主体でやるべきところだったんだけど、スペースXのほうが先に有人宇宙飛行を取り戻したじゃん。
山路:その間、それまでロシアに頼ってたわけですもんね(笑)。それもたぶんロシアに宥和政策を取らなきゃいけなかった一因でもある、
小飼:あるある。立派な。
山路:いろいろ繋がっているなとは思いますけれども。サミットの続きで言うならば、このバイデン大統領、サミットが終わったら、本当はオーストラリアとかインドとかのQuadのほうでしたっけ? 集まりに行くはずだった。あるいはパプアニューギニアとか、太平洋の島々のほうに行く予定だったのがちゃっちゃと切り上げて、G7サミットが終わったらさっさと帰って、内政のほうに集中しなきゃいけなくなったという。それがアメリカの債務上限問題、
小飼:この債務上限の設定の仕方がモダンじゃないんだよね。
山路:これ、アメリカの国が国債を発行して、それをどこまで発行していいのかっていう話なわけですよね、
小飼:そうそう、それの決め方というのがもっとMMT的でいいんじゃないって僕は思うんだけど、
山路:モダンマネタリーセオリーのMMT、
小飼:そうそうそう。
山路:もっとバカスカ額を上げてっちゃってもいいってこと?
小飼:まぁ今のアメリカだと、というか、もう少しそうしてほしいね、そうするとドルの下げ圧力にもなるので。インフレしてる割にちょっとドルが高すぎるなとは思うので。正直、もっとT-Bill出せやっていう感じなんだけれども(笑)。
山路:共和党は反対している。
小飼:あのね、これは必ず野党が突っ込むんですよ。これ毎度毎度やってるので。毎度毎度やってるっていうところも、やっぱモダンじゃないので。毎度毎度、特措法を出して。毎回毎回、その場しのぎしてるの。ただそれを言ったら日本も、そもそも赤字国債って発行しちゃいけないという、建前上は。
山路:なんか素人考えかもしれないですけども、結局今、デジタル経済というかITとかですごいデジタルでの物事のやりとりって進んでるわけじゃないですか。そうしたら結局、経済の規模っていうのは拡大せざるを得ないんだから、それに応じて通貨っていうのは増やさないとダメなんじゃないですかって思ったりもするんだけど。
小飼:しかもアメリカの場合は基軸通貨なので、アメリカがT-Billを十分発行してくれないと、他の国の、
山路:T-Billってなんですか?
小飼:国債のことよ。Treasury Billsの略。
山路:他の国も困っちゃうと。
小飼:そうそうそう。アメリカだけでは済まないんだよね(笑)。
山路:アメリカは世界に通貨を供給しているというか(笑)、アメリカのマネーサプライが。
小飼:そうそうそう。
山路:世界的にデジタル経済とか進んでいったら、金が足らなくなるから、ドルがもっといるって話でもあるわけか。
小飼:そうそう。結局、赤字のように見えてアメリカに戻ってくるからね。
山路:結局、アメリカは損はしないようにできてるというか(笑)。
小飼:そうなの。
山路:なんか世界の通貨発行権を持ってるみたいな。
小飼:そうなの。ただアメリカが債務を膨らませすぎないおかげで、ドルの基軸性が保たれているっていうところもあるんだよね。あんまりジャカスカ発行すると、これはもうドルは信用できないからユーロに行こうとかっていうことになるので。でも、今のところはもっと出していい(笑)。
山路:それにこの債務上限っていうのがあんまりリーズナブルなやり方じゃないことで決められてるっていうのは、野党と与党の間で取引するためのものを用意しとかないと、お互いに不具合があるということもあるのかな。
小飼:そういう使われ方をしちゃうのもまた、やっぱりあんまりいい制度じゃないという。
山路:これ、よくお金の話この番組でもしますけれども、結局政府が発行するお金の意味みたいな話っていうのはよくやりますけれども、アメリカ国民っていうのも、そういう共和党的な緊縮財政、あんまり赤字国債出さないとかっていうことをみんな支持してるんですか? 共和党支持者っていうのは。
小飼:けっこう支持してる。でもけっこう支持してる割に、一番債務を増やしたのはトランプ政権の時なので(笑)。現在の債務の4分の1ぐらいはトランプ政権が積み増したので。
山路:積極財政を行ったという意味ではトランプは評価されるべき?
小飼:実は。ただその理由がパンデミック対策だったっていうのが。パンデミックの時には前半がトランプ政権で、後半がバイデン政権で、どっちも積極財政だったので。
山路:それを共和党がお前、積極財政のせいでインフレになったってバイデン政権を責めてるのはちょっとおかしい、
小飼:おかしい、どっちもおかしい。
山路:政争の具が必要なんだな、
小飼:要は結果論的にどっちも正しいことはしたんだよね。
山路:そこは日本の財務省も見習うべきだという(笑)、
小飼:そうなのよ。
山路:アメリカの共和党の考え方って、日本の財務省と似てるなと思ったけども、コロナの時はけっこう積極財政だったんですね。
小飼:うん。
山路:アメリカといえばこれはもっと小さなニュースなんですけど、ジョージ・サントスという議員、下院ですよね、下院議員で通ったんだけど、経歴が全て嘘だったっていうとんでもない有望新人が。
小飼:なんかあれだよね、日本だと、
山路:ショーンKが議員に通ったってイメージですかね(笑)、言っちゃなんですけど。
小飼:そうそうそう。いや、この間、議員をクビになった人は何だったっけ?
山路:ガーシーでしたっけ?
小飼:ああ、よりもちょっとすごいね。
山路:嘘の塗り固め方が、いや塗り固めてなかったから、罪に問われてるわけだけれども。共和党も抵抗しましたよね、これ(笑)。
小飼:不逮捕特権って有効なのかな、これに関して。
山路:議員って逮捕されない。
小飼:いや、罪がチャラになるわけではないけども、議員である間は逮捕はされないというのが適用されるんだったっけ。日本の場合は、国会の会期の間だけというふうに、かなりリミテッドな運用なんだけれども。
「そんな特権あるのか」(コメント)
山路:だいたいの国にあるんじゃないですか。
小飼:だいたいの国にありますね。国会議員相当の人の不逮捕特権というのは。
山路:それは三権分立とかの文脈だとは思うんですけど。簡単に逮捕されちゃうと、その辺の権力の分立みたいなものがうまく働かないということで、だいたいどの国にもあると思うんですけど。それを必ず悪用するやつが出てくるということも問題ではあるんですけどもね。トランプなんかでも、しっかり訴えられてるじゃないですか、大統領でも。
小飼:まぁでも今や「元」大統領なので。大統領の特権っていうのは今ないわけですよね。
山路:で、あともう一つ、アメリカのニュースなんですけど、「ペンタゴンが爆破された」というフェイクニュースが(笑)。
小飼:ただ一度フェイクでない、飛行機が突っ込んだというのがあったからね。それはちょっと緊張もするわね。
山路:これって後に出てくるAIの話なんかにもつながってくることではありますけど、まぁこれから増えるんでしょうなと。ただ、個人的に思うのは、これ、みんな慣れるのかなとも思うんですよね、つまりニュースが出てきたら、それが、
小飼:要はオオカミ少年の周りの人みたいになるっていう感じ?
山路:そうそう、いちおうちゃんとソース当たらなきゃなっていうふうな習慣っていうのは少しずつ根付くかとも思っているんですけれども。それは甘いですかね(笑)。
小飼:まあ楽観的に、そう、楽観的であればそういうこともあるのかもしれないけれども。
山路:しばらくはやっぱり混乱しそうって?
小飼:というのか、ずっと混乱してるよね。911の余波というのは、未だに収まってないんだよね。
山路:そうなんですか? テロ事件の。
小飼:そうよ。例えば空港のセキュリティとか、それ以前に戻ると思う?
山路:ああ、そういうことか。なるほど。
小飼:そう、あののどかな日々というのはもう二度と戻らない。
山路:世界の、もうほとんどのシステムが性悪説で動かざるをえなくなっちゃったという、
小飼:国際線であれば、靴脱がされるとかね。
山路:性悪説で動くってことは、いろんなところでコスト負担が増えてるってことですよね。
小飼:そう、コスト負担増えてるのよ。そうなのよ、飛行機のチケットももちろん、石油の値段が上がったっていうこともあるけれども、それ以上にセキュリティだ云々だっていうことで、昔よりはコストも、費用も手間も増えてるからね。
山路:それがいろんな意味で、普通の人の負担とかにもさりげなく反映されてきてるのかなっていう気はするんですけどね。
小飼:消費税みたいな感じで。
山路:そのコストっていうのが、たぶん格差を拡大させることの一つの力として働いてるのもあるのかなと思うんですが。別にそれだけではないにしても。これ、BARDの話コメントに出てますけど、ちょっとタイトルにもあったGoogleの話を少ししますか。Googleさん、Google I/Oというのを、デベロッパー会議ですよね。それでやって、いろんなことを発表したわけなんですけれども、弾さん、Google I/O見ました?
小飼:見たけど、なんか後追い感、半端ないというのか、
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