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小飼弾の論弾 #257 「日本が生成AI研究の最前線に?暗号資産でベーシックインカム、今度こそ室温超伝導?」
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小飼弾の論弾 #257 「日本が生成AI研究の最前線に?暗号資産でベーシックインカム、今度こそ室温超伝導?」

2023-08-08 07:00

     「小飼弾の論弾」で進行を務める、編集者の山路達也です。
     無料公開部分の生配信およびアーカイブ公開はニコ生・ニコ動のほか、YouTube Liveでも行っておりますので、よろしければこちらもぜひチャンネル登録をお願いいたします!

     今回は、2023年08月01日(火)配信のテキストをお届けします。

     次回は、2023年08月21日(月)20:00の配信です。(※通常と異なり、月曜日の配信になりますのでご注意ください)

     お楽しみに!

    2023/08/01配信のハイライト

    • 温暖化のリアルと電気代
    • ビッグモーター事件と大阪万博の「人災」
    • 「インフラが見劣りする国日本」と「知らない、を知らないAI」
    • 超伝導と「キルヒホッフの法則の破れ」「ワールドコインとベーシックインカム」
    • 社会の不安定化について『End Times』紹介
    • 「読書のときの英語と日本語」と「読書の価値とは」

    温暖化のリアルと電気代

    山路:ちょっと今日は涼しくなって、一息ついた感じがすごいあります。

    小飼:本当、でもこれって東京だけの話、あるいは関東地方全体? まぁでも、今日は雨が降って久しぶりに午後30度切るっていう。本当久しぶりに涼しくなったんですけどね。

    山路:まだ昨日一昨日とかは暑かったと思いますが、

    小飼:今朝まで暑かった、

    山路:隅田川花火とか、

    小飼:あーなんか4年ぶりにやったらしいね。

    山路:見なかったんですか?

    小飼:いや、直には見てなくて、娘がテレ東で見てたんですよ。

    山路:(笑)わりと近くっちゃ近くですよね、行こうと思えば。

    小飼:うちも隅田川沿いですからね。ただ隅田川花火はうちよりも北のほうでやってますね、浅草の辺りのほうで。

    山路:そうかそうか。

    小飼:けっこう北だな、4キロくらい北だな。

    山路:弾さんの家から見やすいのはそれこそディズニーランドの、

    小飼:そう、ディズニーランドのはよく見えるなぁ。だから、浅草よりも遥かに遠いんだけど向きが、向きがたまたま合ってるので。

    山路:それはまた豪華な話ですけどもね。で、さっきその暑い暑いと言ったのってどうも気のせいじゃねえよっていうことらしくて。世界と日本の一番熱い夏というのは全然誇張でも何でもなくて、WMO、国際機関が世界の平均気温、北半球も南半球もひっくるめた世界の平均気温が観測史上一番高くなっているという。

    小飼:驚かんね。

    山路:エルニーニョの影響じゃないか、みたいなことも言われたりするんですけど。あと、いろいろすごいのがアリゾナのほうではサボテンがどんどん枯れているという(笑)、

    小飼:そうそうそう。で、ラクダが熱中症で死に(笑)。

    山路:これは今年かな、去年かもしんないですけどもね。去年かもしんないですね、これは。ヒトコブラクダが死んだやつは。

    山路:それにしても、さすがにハビタブルゾーンをちょっとズレつつあるんじゃねえかっていう気はするんですけれども。私も近所、ちょっと早めに歩いてたりすると、もう6時過ぎとかにはけっこう子供が遊んでるんですよね。保護者付きで。お父さんお母さんが会社に行く前にもう、子供は外で遊ばせるみたいな習慣になってきたりとかして。

    小飼:というのか、日没後にしてほしいね、この暑さ。僕も歩くのは日没後にしてる。

    山路:これ、日本人の生活がどんどん、日中は休むみたいな、砂漠の民みたいな(笑)。

    小飼:そうするべきだよ。日本でもシエスタやるべきだ。だってスペインよりもきついわけでしょ、日本の夏って。スペインも気温だけ見れば、日本を超える50度とかっていうのがあるみたいだけど、あっちは乾いてるじゃん。

    山路:湿度高いから、日本の夏とかラクダも死んじゃうよね。

    小飼:高校野球、本当にいつまでやってるんだろうね。

    山路:人が死ぬまでじゃないですか、たぶん。それが1人2人じゃなくて、1シーズンの間に5人くらい死んだら変わるんじゃないですか。

    小飼:いやまぁでも死ぬまでもいかなくても、いわゆる選手生命を絶たれた人っていうのはいくらでもいるわけでしょ。

    山路:狂気ですよね。

    小飼:狂気だよ。

    「冷房設備の普及って日本は進んでるのかな」(コメント)

    小飼:進んでます、

    山路:進みましたね、

    小飼:進んでます、これは。欧州はまだ、そもそもエアコンディショナーがないっていう家屋っていうのは全然珍しくもなんともないですからね。

    山路:イギリスのほうとか全然クーラーとかがついてなくて、それでもう死んじゃいそうになる人がいっぱい出てるって話は聞こえてきますよね。

    小飼:いやー、なんかダイキン大忙しいみたいですね、全世界的に。

    山路:あー、ダイキンは国際的に競争力のある、珍しい日本企業ですもんね。

    「最近の東南アジアあたりはどうなんだろう?」(コメント)

    山路:いやどうなんだろうなってか、日本のほうが気温とかで見るとけっこう高くなってたりしますよね。

    小飼:ただね、エアコンの効かせ方はむしろ、南に行けば南に行くほど強いって、

    山路:尋常じゃないですよね、

    小飼:尋常じゃない。日本はその点では弱冷房の国でありがたいんだけども。でも、うちの中でもなエアコンの設定温度争いが起こるんだよね。だから、うちのお嬢様方の設定温度っていうのは僕よりも1度から2度低くて、けっこう辛いんだよね。

    山路:弾さん、相当寒がりですもんね。

    小飼:しかも肉が落ちて、さらに寒がりになったと思う。

    山路:何度くらいにしてます? ちなみに。

    小飼:27度くらいは僕がちょうどいいんだけどね。

    山路:26、27だな、私も。

    小飼:っていうのか、僕が使う時には全自動のプラス1とかにしている。よきに計らうモードというのがあるんだよね、うちのダイキンのエアコンは。でも、うちのお嬢様方はガッチリ冷房とかドライとかで温度をちゃんと設定する、低めにっていう(笑)。

    「普通は男性のほうが設定低くしがちなのに」(コメント)

    小飼:それを置いといて、バンコクとか死ぬかと思ったもんね、冷房があまりにきつくて。

    山路:あれは私も20代の時とか、すげー元気な時に行ったけど死にそうでしたもんね(笑)。

    小飼:ベトナムもきつかった。

    山路:この暑い話題にさらに拍車をかけそうなのが、カナダとかで山火事あったじゃないですか。

    小飼:全然収まらないっていうね。

    山路:その、とあるオタワ大学かな、の研究者の人のツイートなんですけど、カナダの山火事で排出されたCO2、それが2021年カナダ全体の人為的排出量の2倍に相当する。

    小飼:1.42gigatonneって書いてあるね。1.42Gtってすごいぞ、日本全体が1Gtぐらいだよ、10億tぐらい。

    山路:ええ、そうなの(笑)?

    小飼:すごいよ、日本の年間排出量の1.4倍ということだよな。というのを山火事だけで出したという。やべえな、これ。

    「温暖化対策ってもう間に合わないんでしょ」(コメント)

    山路:それどころかなんか山火事でさらに温暖化加速してる、

    小飼:今よりもさらに2度ぐらい上がるというのはもう決定事項みたいですね。

    山路:うーん。シュッとやってシュッと下がるものでもないですもんね。

    小飼:でもない。でもあれだ、短期的に良いニュースといえば、今年は電力不足とかっていうのは全然話題になってないでしょ。実は太陽光発電、大活躍してて。だからちょうどエアコンをガンガン聞かせたい時間帯気候というのは太陽光が一番強い時間帯でもあるので。

    山路:なかなかうまくできてますよね、それに関しては。

    小飼:いや、だからスポット価格とか1円を切ったりしますからね、その時間帯って。個人でもスポットで買いたいとかって(笑)、

    山路:電気代負けろって思いますよね、そう聞くと、

    小飼:ふつうに電気代払ってると、やっぱり高い上に再エネ付加料金も取られて、しかも普通のマーケット価格ではなくて、個人が買う時っていうのは、1段階料金、2段階料金、3段階料金ってあるじゃないですか、3段があるかどうかっていうのは電力会社によっても違うんですけどね。ちなみにうちはあれです、東京ガスから買ってるので、2段階しかないんだよな。

    「こんなに暑いならせめて電力に変えたい」(コメント)

    小飼:はっはっは。

    山路:いや本当に2、3年くらいこういう暑い夏とか続いたら、真面目に太陽電池で売電をしようという人、けっこう出てくるんじゃないのと思いますけどね、今以上に。

    小飼:だから数百年ぐらいの地球の将来というのはあんま心配してない。

    山路:人も減るし。

    小飼:ちゃんと再エネで乗り切れる。ただ日本が乗り切れるかどうかというのは別問題なんだけどね(笑)。

    山路:どっちかというと経済とかの問題な気がするけどな(笑)。

    小飼:人類は大丈夫。日本は「?」

    「都市部に設置できる小型風力とか必要かな?」(コメント)、

    小飼:いやー風力は本当に大きくないと効率も良くないので、最近の風車っていうのは半径130メーターとかありますからね。半径です。

    山路:効率を上げようとするとそうなりますわなっていう、

    小飼:それで風の速度の3乗で効くので、風というのは地表から離れれば離れるほど速くなるわけですよね。だからなるべく大きな風車をなるべく高いところに置くというのがいいので。だから、最新の風車とかって全体の高さというのが300メーターぐらいになるんですよね(笑)。130メーターの羽が。

    山路:飛行船プカプカが浮かして送電みたいなのを考えるよりは、高いデカい風車を建てたほうが素直に、

    小飼:それを洋上でやるというのが理想的で。諸外国は始めてるんです。特にイギリスとか熱心ですよね。日本は太陽光はかなり頑張ってるんですよ。まぁけっこう、(農地など)こんなヤクザなところに置くなっていう事例もあるんですけれども、こう言うのもなんですけども、パネルを作るのはハイテクですけども、一度できたパネルを設置するというのはローテク中のローテクですから。

    山路:ヤクザでもできるという(笑)。

    小飼:その通りです。その通りです。で、ゴルフが下火になったおかげで、ゴルフ場がいっぱい化けてるわけですよね、太陽光発電所に。だから日本は風力が弱いんだよな。まぁ台風が来るっていうのもあるんだけど、もう少し頑張ってほしいというのはある。

    山路:台風に耐えられるような風車の研究とかもいろいろ進んではいるみたいですけどもね。これ、さっき弾さん、数百年後ぐらいとか大丈夫じゃねえのって話してたじゃないですか、温暖化対策ってしなかったら困るのは、そこから数百年までの間なんですか?

    小飼:そうですね。温暖化を語る場合というのはすごい短期の、人間がなんとかできる範囲の温暖化と、もう人間にはどうしようもない範囲の温暖化というのがあって、どんなに頑張ってもあと10億年もすると、温暖化ガスの排出がゼロでも、もう温室化というのは止められないところまできます。太陽が徐々に明るくなっているので。まぁ、でもそれは遠い遠い未来の話なので。

    山路:存在しているかどうかはわからないですね、人類も。

    小飼:だからその頃になるともう、南極大陸が今の位置にいるかというのもわからないからね。そう、実は南極大陸ができたおかげでけっこう寒冷化が進んだ、永久氷が固定できるところというのができたおかげでっていうのもわかっていますよね。

    山路:とりあえず温暖化対策を頑張らないといけないのは、50年後くらいから数世紀後の人々のため、みたいな、

    小飼:そうそうそう。

    山路:今生きている人は、ワンチャン生き残れるというか、影響をそんなに被らずに生きられる可能性もある。

    「ペンギン困るやん」(コメント)

    小飼:南極大陸に住んでいるペンギンって2種類だけなんですよね、アデリーとエンペラー。

    山路:ああ、皇帝ペンギン。

    小飼:一概に困るとも言えないんですよね。

    山路:また南極のほうの温暖化の影響も難しいですよね、いろいろこう、どう考えたらいいのかというような感じのデータ、一方的に氷が溶けてるって話でもないじゃないですか。

    小飼:でもないです。実は温暖化すると降水量は増えるので、だからワンチャン、南極とかの降雪が増えるという可能性もあるんですよね。ただ今のシミュレーションだと、だから溶けるほうが先みたいに(笑)。

    山路:まぁその大気の流れとかのやつってのはどこまで正確に予測できるかみたいな話もあるんでしょうけどね。

    小飼:ただ、温暖化してるというのはリアルですし、温暖化が食い止められるというのも今程度であればね、事実ですし。

    ビッグモーター事件と大阪万博の「人災」

    山路:じゃあちょっとその暑苦しい話をしたところで、もっと暑苦しいほうの話、先にやっておきましょうかね。なんかいろいろあったじゃないですか。木枯らしたりとか、いろいろゴルフボールで壊すみたいな会社とか(笑)、あれ、すごくないですかっていう、

    小飼:あれでしょ、損保ジャパンはもっとヤバいでしょ。

    山路:ですよね。あれってその損保ジャパンってはっきり言って訴えられますよね。

    小飼:というのか、それはやっぱり政府当局も頑張ってほしいですよね。だから、免許取り上げもんだと思いますよ。ただこういった金融系の不祥事で免許取り上げまで行くっていう事例って、滅多にないんですよね。

    山路:too big too failっていうふうに政府関係者は思ってるってこと?

    小飼:でも山一は潰したじゃん。潰さなくなったよなぁ。いやーかんぽ生命なんてさ、絶対免許取り上げクラスのポカをやらかしたわけじゃん。少し前の話をすると。だからこれは損保ジャパン、何らかの行政処分は食らうべきですよ、おとがめなしっていうのはちょっとありえない。

    「山一の社長との対比が面白すぎます」(コメント)

    山路:山一の社長はいろいろ頑張ったっていう、

    小飼:ビッグモーターはこう言っちゃなんですけれども、too bigではないので。だから潰れるに任せても大丈夫ですから、中古屋さん、自動車販売業者というのは他にいくらでもいる。

    「損保ジャパンが闇の本丸」(コメント)

    山路:別の記事では損保ジャパンから出向してた人間にも、何もビッグモーターのほうには言えんかったみたいな、そんなような話もあったり、力関係ってこの場合、ビッグモーターのほうが強かったんじゃねーのみたいな記事もあったりもして。

    小飼:どうなんでしょうね、そこは。まぁでもつるんじゃいけない相手とつるんでしまったというのは、これはもう厳然たる事実なので。

    「上場してない会社はどうすれば潰せるのかな」(コメント)

    小飼:いや、もう客が来なくなっておしまいですよ。

    山路:法令違反で営業停止になりゃ、まぁ客も来れないしっていう、

    小飼:そういうことです、はい。

    スタッフ:すいません、ちょっと質問というか、お車に詳しい弾さんにちょっと質問があるんですが、

    小飼:車はそんなに詳しくないよ、

    スタッフ:今回、車検の際の問題もあったりしたわけですけど、車検って俺、15年くらい前に車を持ってた時って、あれっ? て思ったんですけど、そのビッグモーターとかできるもんなんですか?

    小飼:いや、できますよ。だからサードパーティーでやるほうが普通はディーラーでやるよりも安いです。それはインセンティブあるわけですよ。壊れてないものを壊れてましたっていうインセンティブもありますよね。これディーラーとかでもあって、時々問題になりますよね。交換しなくてもいい部品を、そろそろ交換ですって交換してたというのは。

    山路:さすがにゴルフボールで壊してたみたいな話はそうはないだろうけれども(笑)。

    スタッフ:これって、私も15年前に入った時に点数1回事故って、ちょっと上がったり、保険金上がったりとかしたんですけど、保険料とか。こういう点数とかって、なんか補正するとかって言ってるんですけど、できるんですか?

    小飼:できます、それは。できます。

    山路:それって点数、保険料の段階みたいな?

    小飼:そう、保険料の段階で。

    山路:それはしばらくちゃんとした運転をしていればとかそういう話?

    小飼:いや、だからそれ自然に下がる分もあるけれども、実はだからそれはビッグモーターが壊してましたっていうふうに言えば、それはまともな保険屋であれば等級戻します。いや、ただそれにあたってはビッグモーターに払わせるっていうのが条件なわけです。

    「まともであれば」(コメント)

    小飼:要するに保険を使わなかった状態になるわけ、戻るわけですね、この場合。

    スタッフ:すっごくこれ、処理時間かかりそうな案件ですね。

    小飼:かかります、かかります。

    山路:いやいや大変でございますなぁと。さらにその暑苦しい話題も、これも早めに済ませようかな、みんな大好き大阪万博ですよね。

    小飼:ミャクミャクと混乱が。

    山路:(笑)この、なんていうか彼ら、いろいろ持ってますよね、いろいろアピールするための船、世界を巡航して大阪に戻ってくる船が座礁してしまうとか(笑)、弱り目にたたり目みたいな感じの(笑)。

    山路:彼らが言い出しているのは、いろいろ建設とか工事が遅れているから、それを労働の残業規制の適用外にしろと言うとるんですが、いかがですかと。まぁ確かに災害であることは間違いないですよね(笑)。

    小飼:完全に人災だよ。

    山路:人災ですけども。大規模人災ではありますけれども。

    「そこじゃないだろ的な」(コメント)

    山路:その通りですよね。

    小飼:まぁでも前にも言った通り、愛知でやった時というのは別段そんな問題にならなかったよね。あれはだから、トヨタが全面的にバックアップしてくれたから(笑)、

    山路:ケツを持ってくれたからってのはあんのかもなぁ。

    小飼:ケツ持ちさんがちゃんといたからな。

    山路:今回、国とか経済界が色々、もうすでに動き回ってるじゃないですか。パビリオンの建設が進んでいないって、外国がパビリオンの建設費とかを踏み倒したら、それを国が保証するみたいな保険とかを日本政府が用意し始めたりとか、さらには万博の前売り券700万枚購入を経済界、

    小飼:いや、そっちだよ。だってそれ、オリンピックでもそこまでやんなかったわけだよね。

    山路:700万枚ってすごくないですか?

    小飼:で、オリンピックとエクスポっていったら、オリンピックのほうがイベントとしてはデカいよね。700万枚、あれなわけ? 押し紙ならぬ押しチケット?

    山路:これってそんなに企業も捌けるわけはないと思うから、結局泣きを見ることになるということなのかなと思う。

    小飼:ところで会場は「夢洲」って言うんだよね。万博の会場にするところというのが。夢の、三角州の洲と書いて「夢洲」っていうふうに読むみたい。ゴミの埋め立て地に「夢」をつけるのが流行ってますね。

    山路:流行ってますね。

    小飼:だから、東京の夢の島も本当に下はゴミですから。いや、でも今は本当に普通の、きれいな公園になってますね、夢の島。きれいでしたよ、ポケモン取りに行った時に(笑)。一通りぐるっと歩きましたけども、きれいなもんでしたよ。

    山路:この汚さはしかし、ゴミの問題ではない気がしますな、夢洲の。さらに建設関係でいうと、これプレハブの使い方っていうのがまぁよろしくないとは思うんだけど、言葉の使い方が。

    小飼:あらかじめ作っておくっていう以外に意味はないですからね、なぜか日本ではprefabっていうと安普請を連想しちゃう言葉になりますけれども、セキスイハウスとかもあれも立派な、

    山路:ヘーベルハウスとかもね、

    小飼:プレハブですよ、プレファブですよ。何て言えばいいのかなぁ、でも安普請の別名にされちゃってるよな。

    山路:なんかこう、冴えない感じの文化祭みたいな、

    小飼:文化祭(笑)、

    山路:冴えない高校の文化祭みたいな感じになるんですかね、最終的に(笑)。

    「大阪好きだから頑張って」(コメント)

    小飼:メイド喫茶とかができるのかね。

    スタッフ:達也さん、それと同じコメント、東京オリンピックの時にも言ってたような記憶があるんですけど、

    山路:あー、なんか遠い記憶だねー(笑)。東京オリンピックは7種目もチケット当たったもんだから、多少私もテンション上がりましたけどね(笑)。もう大阪は行くつもりもないし、完全に他人事だからな。

    小飼:いやでも、却って興味が出てきたな。

    山路:ここまでやっていくと、次はどんな逆境が待ってるんだ。島本和彦先生の『逆境ナイン』みたいな感じの面白さが出てきましたよね、だいぶ。

    「文化祭なら自民党女子」(コメント)

    山路:あれ? これってフランスに観光旅行行った話ですかね、もしかしたら文化祭みたいな話。
     あとなんか政治関係でトホホといえば、私がグッときたっていうのも変だけど、トホホ、児童手当の罠というのがありまして。

    小飼:なんですか?

    山路:第三子まで児童手当を出すみたいな話あるじゃないですか。その第三子っていうのは、家族にとっての三番目の子じゃなくて、高校出てしまえば、第一子は今、助成金の対象の子どもがズレていくという。第一子って言ってるのは給付対象としての第一子であって、長男や長女のことじゃないですよ。

    小飼:んん?

    山路:つまり、助成する対象っていうのは決まってるということなんですよ。高校に通ってる間が限界という。そこから外れた子は、下に仮に弟がいたら、その子が繰り上がって第一子になるという感じになる、だから、第三子まできちっともらえるシチュエーションなんてないよっていう話(笑)。

    小飼:不思議な運用だなー。

    山路:それこそ三つ子とかとかでねえと、こんな条件クリアできないでしょみたいな(笑)。

    小飼:あー、なるほど。要は助成金をもらえる年代に3人いないとダメだっていうことだね。

    山路:そういうことです。日経の記事を読んで、さっきもリンク出したんですけれども、そこのところにシンクタンクとかのエコノミストとかがコメントで「え? 私も気づきませんでした」、それ、君らが気づかんのなら、普通の人は気づくわけないやろっていう(笑)。

    小飼:まぁでも日本の場合、助成が長くても18歳で終わっちゃってるっていうのも問題で、これ実際に、うちは娘二人とも成人なんで、だから一通り、0歳から成人手前までの育児経験というのがあるわけですけれども、お金がかかるのは最終フェーズなんですよ。

    山路:大学ってこと?

    小飼:そう、だから高校大学なんですよね。特に大学ですよね。そこの部分っていうのがすごい手薄じゃないですか。なんか学生ローンのことを奨学金呼ばわりしたり。

    山路:そこが全然手薄なのに、なんか第三子でなんか子供の手当て出しますよ的な、やってる感だけを出して、

    小飼:そう、だから生まれたての頃というのはどっちかというと金銭ではなくて手間暇なんですよね。だから、最初のうちというのはものを言うのは体力なんですね。いくらお金があっても(笑)。もちろんお金があれば有料でベビーシッターを手配するっていうこともできるっちゃできるわけですけれども。子供の成長段階に応じて、どんな援助があると助かるっていうのも変わってくるんですよね。

    山路:その辺のところでも男ばっか、中高年の男ばっかが政治家やってるってことはセンスが悪いのかなっていう。

    小飼:そうなの。どこが痒いかわからないの。だからトンチンカンなこと言っちゃうわけですよね。

    「なんでそういうことするんだろう」(コメント)

    山路:児童手当ての罠ですけど、そこは官僚が脳みそを駆使して、ちょっとでも金を払わないでいいようにやったんじゃないですかと邪推しますけれども。子供を増やしたくないんですかね、彼らはむしろ(笑)。

    小飼:まぁ長らくそうだったんだよね。前にも言った通り、少子化というのは日本国政府の悲願だったんですよ。だから、こう言うのもなんですけれども、少子化というのは政策の成功の例だったんですよね。ところがその後、じゃあ元に戻していきましょうっていうところに何の知恵もなかったというね。ただ前にも言ったように、少子化を食い止める、いったん少子化傾向を獲得したら、それを元に戻すというのは全世界的に難しい。

     
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