しかし1981(昭和56)6月17日、この地で覚せい剤常用者による衝撃的な通り魔事件が起きた。
新大橋通の商店街で幼児を含む4人が殺害、2人が柳刃包丁で負傷させられたのである。
時は流れて店や町並みも変わり、いまでは事件の記憶を知る人も少なくなったが、
この地には、そんな悲しい記憶が宿っているのだ。
森下を訪れたら禍々しい事件の被害者の鎮魂のために、そっと手を合わせてみてはどうだろう。
取材・文◉藤木TDC/写真◉石渡史暁
text &by Fujiki TDC, photo by Ishiwata Fumiaki