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(C) Fujisato Ichiro
2016年1月よりアメリカン・トップチーム所属となった堀口恭司。生活拠点もフロリダに移してトレーニングに励んでいるが(次戦は5月8日オランダ大会)、このたびにリーボックとコンバットトレーニングアンバサダーの契約を締結。リーボックのイベントが日本で行われるために帰国したところをキャッチした。
――渡米後、初めての帰国ですよね。
堀口 3ヵ月ぶりですね。
――久しぶりの日本はどうですか?
堀口 帰ってきちゃえば、長いようで短く感じますね。向こうにいるときは「……つまらねえ」って感じだったんですけど。
――えっ、「つまらない」とは……?
堀口 いや、向こうだと練習ばっかの生活になっちゃうので。いまはジムの2階に住んでるので、生活がジムの中ですべてが済んじゃうんですよね。車もないからどこにも出かけられないですし。
――アメリカに行く前はどういう生活をイメージしてたんですか?
堀口 釣り道具を持っていったんですよ。
――堀口選手の趣味は釣りですね。
堀口 最初は近場の池で釣りをやってたんですけど、もう簡単に釣れ過ぎちゃって。日本だと簡単には釣れないんですけど、向こうって半端じゃないんですよ。人もいっぱいいるけど、魚もいっぱいいる(笑)。
――バカでも釣れるから面白くないってことですか?(笑)。
堀口 そうです(笑)。違う場所に行ければまた違うんでしょうけど、車がないからどこにも行けない。休みの日も、友達と予定が合わないと、何もすることがないんですよねぇ。もうヒマで死にそうなんですよ!
――ジムのある場所は何もない田舎なんですか?
堀口 田舎は田舎ですね。車で1時間もあれば都会に行けるんですけどね。
――免許は持ってないんですか?
堀口 国際免許は持ってるんですけど、車は持ってないので。今度のオランダ大会が終わったらなんとかしようかなって。
――ヒマすぎる生活は誤算だったんですねぇ。
堀口 そうですね。メチャクチャ苦痛ですねぇ。練習して疲れるとストレスが溜まるから、そこは釣りで発散にしようとしたら……。
――バカみたいに釣れすぎてしまった、と(笑)。
堀口 やることないから練習するんですよ。そうしたら、ジムのコーチが「おまえは練習しすぎだ。今日は練習をやめてドライブに行くぞ」って気を遣ってくれて。
――疲れてるのにやることないから練習しちゃう(笑)。
堀口 疲れすぎて心も乱れるときもありますよ。「もう疲れた、明日やりたいないなあ」と思っても、次の日も練習しちゃう。もうほかにやることがないから……(苦笑)。身体が疲れてるから英語の勉強をしようとしても全然頭に入ってこないですよ。
――英語の勉強はしてるんですね。
堀口 一応。本を買って、基本的なことを勉強してるんですけど。ヒマすぎるのが唯一の悩みですよね。
――スマホのゲームなんかでヒマは潰せないですか?
堀口 やるですよ。やるんですけど、時間がありすぎちゃって(笑)。それに疲れてるからゲームにも集中できないですよね。
――何も考えずにボーっとするには良さそうですけど……。
堀口 ボーッとしてるのは大嫌いなんです。
――困りましたねぇ。アメリカで生活してる気がしないんじゃないですか。
堀口 いや、みんな英語でしゃべってるんで(笑)。もっというと海外が好きじゃないんです。ただでさえ苦痛なんですよね。でも、練習環境としてはATTは最高ですから。
――ジムスペースってどれくらいの大きさなんですか?
堀口 いやあ……かなり広いですよ。
――堀口選手が所属してたクレイジ・ビーのジムも日本の中では大きかったですよね。
堀口 その10倍くらいですかね。ホント学校の体育館みたいな大きさで。
――凄いなあ。さすがアメリカ。
堀口 メチャクチャでかいです。選手やコーチもたくさんいるから「あれ?おまえ今日来てたの?」みたいなやりとりがけっこうあります(笑)。
――2階の住居スペースも広いんですか?
堀口 15部屋くらいありますね。
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