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Omasuki Fightの北米MMA抄訳コラム――今回のテーマは投資家向けプレゼン資料の内容からUFC新体制を読み解きます!
米MMAメディアのMMA Junkieが、UFCが売却の際に作成した投資家向けプレゼンテーション資料を入手し、その内容を紹介している。資金の出し手に対するアピール資料であるので、基本的には自画自賛型の内容しか書かれていないが、それでもいろいろな統計や、UFCの戦略が明らかになっている。今回はその内容を紹介し、ナゾに包まれたUFCの経営実態をかいま見てみよう。
(1)WME-IMGによるUFCの買収額について
WME-IMGによるUFCの買収価格はざっと40億ドルと報じられてきたが、正確には39億7,500万ドルであり、うち2億ドルは金融機関への手数料だったので、ズッファの前オーナーに渡った額は37億7,500万ドルだったことが明らかになった。さらに、この先2年間でUFCが利益目標(年間利益額2億7,500万ドル)を達成すると、1年につき2億5,000万ドルのインセンティブボーナスが支払われることも明らかになった。これを合算すると、確かに買収額は40億ドル強となることになる。
WME-IMGはこの買収資金のうち、24億5,000万ドルをパートナー企業から共同出資を募り、15億ドルを外部から借り入れで調達している。
(2)UFCの売上とその内訳
上場企業ではないUFCの財務データはこれまで、なかなか明らかにはされてこなかったが、この投資家向け資料によると、2015年のUFCの売上は6億900万ドル、その内訳は次の通りだったという。
• コンテンツ 4億6,200万ドル 76%
• ライブイベント 7,600万ドル 12%
• スポンサーシップ 5,200万ドル 8%
• 商品販売 1,900万ドル 3%
• 合計 6億900万ドル
また、売上内訳で最大の比率を占めている”コンテンツ”の具体的な内訳は次の通りである。
• PPV 2億3,600万ドル 51%
(うち一般住宅向け 42%、商業施設向け 9%)
• 米国内放映権収入 1億2,900万ドル 28%
• 海外放映権収入 8,300万ドル 18%
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