格闘技ブログ「MMA THE ORANGE」の管理人オレンジがディープなエピソードをお届けする「MMAオレンジ色の手帖」! 今回のテーマは「2017年 格闘家のCM事情〜起用されるのは誰だ!?〜」です。先日の「フライデー」で発表された最新アスリートCMギャラランキング。錦織圭、松山英樹、ダルビッシュ有、大谷翔平など世界を舞台に活躍する各競技のトップ選手は1本1億円という高額ギャラで同額一位。抜群の成績はもちろんの事、端正な甘いマスクとクリーンなイメージが大きく影響しているのでしょう。
なんとも羨ましい話です。競技別に見ていくと、やはり野球、ゴルフ、サッカーといったメジャースポーツに集中していましたが、興味深いのが格闘技系競技の大躍進。以前からお茶の間への浸透度が高いレスリングの伊調馨(1500万円)に吉田沙保里(1200万円)は当然としても、
リオデジャネイロオリンピックでブレイクした登坂絵莉(650万円)、土性沙羅(150万円)も堂々のランクイン。さらには柔道界からベイカー茉秋(1000万円)、松本薫(250万円)が登場しており、ランキングの中でも一大勢力を形勢しつつあります。拡大解釈するなら、今年はこの流れに乗って総合格闘技やキックの選手がCMにパラパラと登場するなんて事も!?
RIZINのゴールデンタイム中継も定着してきたし、可能性は十分にあるんじゃないかと勝手ながら推測しています。
長らく低迷期を迎えていた日本格闘技界において皆無に等しくなった格闘家のCM出演。今では夢のまた夢のような感覚ですが、過去の歴史を振り返ると一昔前には格闘家のCM出演が相次いでいた黄金期がありました。
象徴的なのはPRIDE・K-1時代。PRIDEでは桜庭和志がキリン「ラガービール」やリクルート「フロム・エー」、マクセルの「DVD」といった一流企業の人気商品のCMに相次いで登場。質量ともにCM王に相応しい活躍を見せていました。同じくPRIDEの日本人トップファイターだった吉田秀彦もDHCの男性用化粧品やサッポロの「ドラフトワン」などのCMに起用される充実ぶり。
さらに日本人選手ばかりか、ミルコ・クロコップがサントリーの缶コーヒー「BOSS」のCMに登場したり、ヴァンダレイ・シウバとマーコ・コールマンという意外な組み合わせでシックの髭剃りのCMに出演するなど外国人選手も積極的に起用されていました。今でいうとキング・モーやダロン・クルックシャンクがCMに起用されるようなものですからね。。。PRIDEがどれだけお茶の間に認知されていたのか改めて思い知らされます。
■桜庭和志 マクセル
■吉田秀彦 サッポロドラフトワン
■ミルコ BOSS