エディ・ブラボー率いる10th PLANETが制したグラップリング団体戦QUINTET2。中継の解説者を務めた中井祐樹先生にその面白さをまたまた語っていただきました〜!!
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――今回も面白かったQUINTET2ですが、中井先生はどのチームに注目してたんですか?
中井 台風の目は石井慧選手のチームTEAM VAGABONDのジョアオ・アシスだと思ってたんですよ。
――アブダビコンバット(ADCC)王者の柔術家ですね。
中井 1人も抜けずに分けられてしまいましたね。「TEAM VAGABOND」にはサンボの世界チャンピオン(アンドレイ・カズショナク)、柔道のオリンピックチャンピオン(石井慧)、ADCCのチャンピオンがいたんですよ。その3人が揃っていても優勝できなかった。そこは組み合わせの妙があったりしますよね。
――チーム戦ならではですね。すると中井先生は「TEAM VAGABOND」の優勝を予想していたんですか。
中井 10th PLANETが優勝すると予想していた人は多くて「圧勝じゃないですか」と。TEAM VAGABONDが強いのでギリギリじゃないかな……と思ってたんですね。
――10th PLANETは大将対決のレフェリー判定でTEAM VAGABONDを破りましたね。
中井 ギリギリの勝利でした。TEAM VAGABONDのカズショナクが中堅対決をヒザ十字で抜いたときは、10th PLANETはこのまま敗退するんじゃないか……というムードになりましたよね。
――ところが10th PLANETの大将アダム・サックノフがカズショナクをRNCで仕留め、大将戦に持ち込んで。カズショナクがここで分けていればTEAM VAGABONDの1回戦突破は濃厚でしたが……。
中井 強い選手が抜いたとき次の試合を分ける……というのがじつは難しいんですよね。このクラスの選手たちは「守る」ということをしなくてもいいくらい強い方々なので。守りに入った場合、いつもの力が発揮できなくなるケースはありがちなんですね。だって誰が彼らを亀の態勢にできるんだ?って話じゃないですか。
――ああ、なるほど(笑)。実力者が分けを狙うのは意外と難しいんですね。
中井 「絶対に分けなきゃいけない状況」と「絶対に抜かなきゃいけない状況」は違うんですよね。一本を取れるポイントゲッターが逆に抜かれることもあるんですよ。
――その勝負のアヤが10th PLANET薄氷の勝利を生んだと。
中井 10th PLANETとTEAM VAGABONDの大将戦の指導数は同じ、チーム全体の指導数も同じ……ということで大将戦の試合内容でジャッジしましたね。でも、チーム全体の試合内容を見たらTEAM VAGABONDのほうがやや優勢かな……という説があるのはわかります。
――あー、チーム全体だとそういう見方も出てきますね。
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