• このエントリーをはてなブックマークに追加
【骨法総括第2弾】矢野卓見「俺は試合に勝っちゃいけない存在だった」
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

【骨法総括第2弾】矢野卓見「俺は試合に勝っちゃいけない存在だった」

2020-06-21 15:09
  • 2
dbf1d3edb25ad440cba03ee77c4d2c036f398b75
令和の時代に骨法を堪能しろ! 矢野卓見のDropkickニコ生配信インタビュー第2弾。90年代の格闘技界を妖しくリードした喧嘩芸骨法の裏話の文字起こしをペチペチとお届けします。 骨法が好きか、嫌いか、ハッキリさせろ!

<前回はこちら>

・ヤノタクこと矢野卓見の「骨法の祭典2020」<前編>

・矢野卓見の「骨法の祭典2020」<後編>



――
矢野さんは骨法では2階で練習に励む一般道場生でしたが、どんなきっかけから3階で堀辺師範の指導を受けられる特訓生に昇格したんですか?

矢野 ヒクソン・グレイシーが来日してセミナーをやったんですけど、自費で参加したんですよ。そこでヒクソンに教わったことを骨法のみんなに報告しなきゃいけないってことでノートに書きとめて。道場に戻ったら堀辺先生を含めてみんな俺の帰りを待ち構えていて「ヒクソンはどういうセミナーをやっていたのか?」と。マウント返しのやり方とかノートに書いてあることを伝えて2階に戻ろうとしたら「3階に残って練習していいよ」と。 実力が認められたというよりは、そういう仕事をしてきたので特別に入れてやるよみたいな(笑)。

――
ヒクソンのおかげですか(笑)。ヒクソンの技術について先生は何か言ってました?

矢野
 セミナーで教えてもらったことをちょっと忘れたんですけど、先生を「俺はわかる!正中線がどうの」とか言い出したんです。よくよく思い出すと、正中線とか全然関係ないんですよね(笑)。

――
ハハハハハハハ!

矢野 でも、先生は技術に対する好奇心は本当に強かったですね。俺の話に先生が一番食いついてましたから。

――やっぱり流行りモノが好きってことですよね。矢野さんは寝技で存在感を高めていくことになりますが、堀辺先生からはどんな評価を受けていたんですか?

矢野
 最初はもの凄く褒めてくれたんですよ。 「矢野はもの凄く工夫しているし、頑張っている」と。俺も凄く嬉しくて、人間ってやっぱり褒められると伸びるんですね(笑)。

――
原動力になりましたか。

矢野
 褒められると、やる気が出ますからね。ところがだんだんと……夏合宿で、ある特訓生と試合形式で戦うことになって。その人は骨法の中では幹部クラスなんですよね。

――
矢野さんより格上なんですね。

矢野
 スタンドでボコられてマウントを取られたんですけど、なんとか脱出して。最終的にチョークでタップを取ったら、それからちょっと周りの空気がおかしくなって。

――
いったいどういうことですか?

矢野
 この試合は俺の寝技が認められたから組まれたと思うんですけど、みんな俺が勝つとは思ってなかったんでしょうね。俺の寝技は伸びてはきてるけど、幹部クラスのベテランには負けちゃうよ、と。 俺は打撃は全然ダメだったし、相手との体重差は20キロ近くあったので(笑)。

――
ところが結果は……。

矢野
 勝ったんですよね。一般道場生たちからは「凄い!」と褒めてくれたんですけど、局長(堀辺夫人)や特訓生からは「矢野は自分勝手だから勝った」みたいに変なこと言われて

――
自分勝手の心当たりはありますか?(笑)。

矢野
 要は「俺は勝っちゃいけないんだな」ということは感じたというか。そのへんの空気を読めてなかったと思うんですよ。「矢野も頑張ったね」ぐらいが落としどころなのに、チャンスがあれば一本を取るつもりでやっていたので。 そういう姿勢が無条件に喜ばれないという空気が非常にモヤモヤしたというか……骨法はガチンコだと思ってやっていたので。

――
そこは空気を読まなきゃいけなかったっていうことですね。 だから「矢野は自分勝手だ」と。

矢野
  あとは先生の思惑とは違ったというのがあったんじゃないですかね。計画どおりに進まなかったことに対する嘆きというか。俺の天狗の鼻を折るために組んだ試合ではありますからね。

――
矢野さんが独学で強くなっていったことが気に食わないという背景もあるんですか?

矢野
 特訓に参加していたから先生から指導はされてたんですけどね。それこそ三角の構えからの掌打とか。試合では指導どおりのことはまったくやってないんですけどね(笑)。

――
なぜ試合で使わなかったんですか?

矢野
 使える場面がないですからね、はい(笑)。

――
なるほどお(笑)。

矢野
 それに俺がスタンドが得意じゃなかったというのもあるし、寝技に関しては型稽古しかやらないから。
――堀辺先生の技術の高さを感じたことはないんですか?

矢野 先生はスパーリングはやらないし、掌打の見本をやるけど、そこまでのキレはないし。

――
ハッキリ言いますね(笑)。

矢野
 ホントそうなんですよ。 「脇を締めて打て」とか窮屈な構えを要求するんですけど、先生の掌打はかなり自由な構えですからね(笑)。

――
指導とは全然違うわけですか!(笑)。

矢野
 先生の掌打のやり方はいいなあって見てましたよ(笑)。寝技に関しては早めに道場に行って、有志の人間たちと稽古前に自主練をやってたんですけど、あとからその自主練が禁止されて。

――
自主練禁止ってどういうことですか!(笑)。



この続きと、石渡奥さん、鈴木秀樹×サイモン、木村花、KNOCKOUT、北岡悟…などの6月更新記事が550円(税込み)でまとめて読める「11万字・記事21本の詰め合わせセット」はコチラ
 
https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1917730

この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック! 1記事90円から購入できます!

 
この記事は有料です。記事を購読すると、続きをお読みいただけます。
ニコニコポイントで購入

続きを読みたい方は、ニコニコポイントで記事を購入できます。

入会して購読

この記事は過去記事の為、今入会しても読めません。ニコニコポイントでご購入下さい。

コメント コメントを書く

矢野さんの話しはハズレなくて面白い。
途中の『涙声』が凄く意外!!

No.1 53ヶ月前

クソ面白いw

No.2 53ヶ月前
コメントを書く
コメントをするにはログインして下さい。