この記事は美濃輪育久、ミノワマンに求めた格闘ロマンの行く末語ったDropkickニコ生配信を編集したものです(語り:ジャン斉藤)



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・【宗教と幻想、システム論】修斗は朝倉未来に勝ったのか


RIZINの追加カードは評判いいですけど、やっぱり「知っているファイター同士」だと見やすいですよね。現時点でRIZIN初参戦はレスリング銀メダリストの太田忍選手とミノワマンの2人だけですけど、この2人は世間的な知名度はありますし。「知っているファイター同士」だと両方の視点で試合が楽しめますからね。ひとつの視点しかないカードってなんだろうな。たとえば日本人スターvs初来日の無名外国人とか。今年2月の朝倉未来vsダニエル・サラスのカードって朝倉未来ファンなら「未来、勝って!」と応援できるけど、そうじゃない場合は集中しづらいし、捻くれたファンは「未来、負けてしまえ!」とアンチ度が増しがちですよね(笑)。

今回は両選手の視点から見れるカードばかりなので、逆に追加カードのハードルが高くなりますよね。あちこちで選手たちが「大晦日、空いてます!」みたいなアピールしてるじゃないですか。こんなに濃い大晦日に何のテーマ性もないカードで出るって怖い(笑)。明らかに浮きますからね。那須川天心や朝倉未来だったら誰が相手でもテーマを成り立つと思うんですよ。那須川選手の場合は彼が出れば「那須川天心ショー」になるし、朝倉未来はどうやって斎藤佑にたどり着くかという戦いになりますからね。

で、先ほどはミノワマンは知名度があると言いましたけど、RIZIN以降格闘技ファンになった方はミノワマンのことを詳しくないだろうし、PRIDE以前の美濃輪育久のことを知らない方も多いと思うんですよね。どうしてもイロモノっぽく見られるところもあって……。

ちょっと話がズレますけど、最近MEGA2021が開催されるということで、ズンドコ研究家のボクに「ズンドコが楽しみですよね?」みたいに振られることが多いんですが、最近「ズンドコ」という言葉にうるさい自分がいるというか。SNSやYouTubeなんかでズンドコ風味なものを作って騒ぎにしていく手法が目に付きますよね。「こんなズンドコやってます、面白いでしょ~」みたいな。でも、大真面目にやってズッコける面白さが本当のズンドコであって。こんなこだわりを持つのはバカバカしいですけど(笑)。

ミノワマンというキャラクターはズンドコ風味ではなかったわけですよ。大真面目に突っ走る面白さはパンクラス時代、本名の美濃輪育久の頃からの持ち味で。船木誠勝vsヒクソン・グレイシー以降、パンクラスが完全MMAに移行した時代において、パンクラスの希望の光だったんです。
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