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デスマッチ新世代!! サイコパスボーイ佐久田俊行インタビュー
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デスマッチ新世代!! サイコパスボーイ佐久田俊行インタビュー

2020-12-15 14:17
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    アメリカインディ連載でおなじみタカ中山が聞くサイコパスボーイ佐久田俊行インタビューです!

    佐久田選手についてのコラムはコチラ!
    米デスマッチをこよなく愛す、155センチ世界最小デスマッチレスラー佐久田俊行



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    中山
     もともと出会いは佐久田選手がプロレスデビューする前にボクのお店(『米インディプロレス専門通販フリーバーズ』)の通販を利用されていて。通販客に大分のお客さんってそんなにいなかったし、佐久田という名前も珍しかったので印象に残っていて。

    佐久田 ボクは沖縄出身なんですけど、当時は大分の大学に通ってたんですよね。

    中山
     その後に大日本プロレスに同じ名前の選手が入ったのを知ったんですけど、プロフィールが「沖縄出身」だったんで別人なんだろうなあと。そのあとアブドーラ小林さんと会ったときに「今日はウチの佐久田も来たがってたんだよ」と。じゃあ、あの佐久田さんなんだなと。

    佐久田
     大学の頃は通販でデスマッチ関連の映像をバンバン買ってましたね(笑)。デスマッチを見始めたのは14歳ぐらいで。その前は新日本プロレスやPRIDEやK-1なんかの格闘技も見つつ。

    中山
     佐久田選手は総合格闘技もやってましたからね。

    佐久田
     レスリングと総合格闘技をやっていて。どちらかというとプロレスの方が好きだったんですけど。その頃の沖縄はたまに新日本とドラゴンゲートが来るぐらいで、あと沖縄プロレスができて。沖縄プロレスには通ってるっていうわけじゃないですけど、たまに見に行ってましたね。沖縄プロレスには常設会場があってほぼほぼ毎日やっていて。観光客相手にやりたかったみたいですけど、なかなか難しくて2~3年で閉めちゃいましたけど。生観戦というよりは映像を通してプロレスを楽しんでましたね。

    中山
     当時はインターネットの配信なんかはなかったですもんね。

    佐久田
     YouTubeがギリギリって感じですよね。マッドマン・ポンドがハサミかなんかで切られたのが「閲覧注意動画」みたいな扱いで出てきて。それを中学2年生の頃に見て「これはヤバイな」という怖いもの見たさでハマっていって。

    中山
     その頃のデスマッチはちょっと落ち気味というか。どのジャンルにも言えることですけど、凄いことをやっちゃうとその反動で一旦落ちることがありますよね。やっぱりデスマッチいえども超えちゃいけない線はあるので。

    佐久田
     ホントに死んじゃうわけにはいかないですからね。ボクがデスマッチを見始めたのは伊東竜二さんが出てきて大日本が再び盛り上がり始めた頃で。 葛西(純)さんが合流したり。
    中山 CZWのザンディグがいなくなって、大日本プロレスが経営的な危機を迎えた頃ですよね。

    佐久田
     やっぱり小学生・中学生って面白いと思ったら自分でもやってみたくなるじゃないですか。プロ野球選手に憧れるのと似てますよね。デスマッチとプロ野球じゃだいぶ違いますけど(笑)。

    中山
     ハハハハハハハ。 

    佐久田
     なんでデスマッチなのかといえば、音楽もJ-POPとか大嫌いでパンクが好きだったりしたんですよね。デスマッチも後ろ指を差されるようなジャンルだったじゃないですか。そこがパンクと通ずる部分があって、プロレスの中では反骨心を現すジャンルなのかなと思って。 中2って反抗期ですし、中2に刺さるものがデスマッチだった感じですよね(笑)。

    中山
     周りにデスマッチ好きの中学生っていたんですか?  新日本プロレスがちょうど落ちていた頃だからプロレスファン自体が少なかったはずですよね。

    佐久田
     プロレスファン自体はそんなにいなかったので、デスマッチ好きもいなかったですね。デスマッチを勧めたら、見たら見たで面白いなっていう人はいたけどボクみたいにドップリはいなくて。

    中山
     デスマッチってアイデアが問われますよね。プロレス頭が問われて。

    佐久田
     けっこう武器も出尽くしてますからね。最近は流行ってないけど、10年前20年前に使われていたものを掘り出したりとか。いまはもう忘れられてしまった形式やアイテムを使ってみたりとか。生き物系は最近はちょっと難しいかもしれないですけどね。

    中山 動物愛護の面からうるさいですからね。

    佐久田
     芝刈り機とか最近使われてなかったので使ってみようと思ったり。魚串とか誰も使ってなかったので。

    中山
     魚串は佐久田選手の代名詞になってますよね。

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    佐久田
     考えるというか、思いついたらやってみるというか。これが試合に使えると思ったらやってみるようにはしていて。それで魚串はカチッとはまったというか。

    中山
     あんまりうまくいなかった例もあるんですか?

    佐久田
     けっこうありますね。クッキーを作る型抜きってあるじゃないですか。あれをいっぱいボードに貼ったんですけど、お客さんがいまいち何かわからなかったみたいで。まさかクッキーの型抜きがデスマッチアイテムになってるとは思えませんよね(笑)。

    中山
     人形の上に相手選手を落とすやつは面白かったですね。

    佐久田
     庭に置いたりする小人の人形7体ですね。見た目がファンシーだけど、あその上に落とすといい感じで割れるんですよね(笑)。

    中山
     小人は三角の帽子を被っているので、明らかに痛いという(笑)。小人がデスマッチ凶器だと精神的に怖さもありますし。

    佐久田
     最近は6体しか使ってなくて「7人目は自分だ」というニュアンスなんですけど、 あまり伝わってないんですよね。誰も拾ってくれないから自分でツイッターに書いてるんですけど(笑)。

    中山
     そんなこだわりもあるんですね(笑)。ここ最近のデスマッチは形式自体はそんなに変わってないですよね。

    佐久田
     たとえば魚串デスマッチをやると発表したら、もう魚串が出てくるのはわかるので驚かないじゃないですか。ボクが提案するのはプラスアルファ持ち込み武器みたいな形式で。いまは蛍光灯や有刺鉄線ボードが出ようが出まいがそんなに驚きはないので、 そこにプラスアルファで何が出てくるのかなという興味をもたせて。

    中山 「何が飛び出てくんだろう?」って興味の惹き方ですね。アメリカには観客持ち込み武器使用デスマッチっていうのはあるんですけどね。向こうは会場まで車で観戦に来るので、武器を車に積んでこられるんですね。日本だと電車だから、もしバレたら捕まっちゃいますし(笑)。

    佐久田
     ボクは武器を持ったまま電車で運んでたりするんですけどね(笑)。いまは会場の問題で何ができる・できないっていうのもありますし。コアなファンなら「この会場なら蛍光灯はないんだろうな」っていうのはわかると思うんですよね。火がダメなところも多いというか、火が使える会場が珍しいんですけど(笑)。
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