「身体中が痛えぜ! 息をすると、耳鳴りもする。唾を飲み込むと、血の味がする。だが、この感覚が好きでたまらねんだよぉ。最高だぜ!」
2月27日(日本時間)に配信された新日本プロレスのアメリカ大会で、 対KENTAとのIWGP USヘビー級王座戦を防衛した第8代王者ジョン・モクスリーは、およそ1年ぶりとなる新日本プロレスでの試合を終え、このように吠えた。
意気軒昂なモクスリーは、US王座戦の1週間前に配信されたジョシュ・バーネット主催によるノーロープリングの格闘技ルールプロレス大会「ブラッドスポート〜血闘第五章〜」にも参戦。新日本プロレスの常連外国人だった強豪デイビーボーイ・スミス・ジュニアを必殺技デスライダー(パラダイムシフト)でノックアウト勝ちを収めている。
「このブラッドスポートは、プロレス本来のあるべき姿だ。派手な演出もねえ。なんの飾りもねえ。ハードヒッティングなレスリング。まさにプロレスリングだ。それに、血を流しあったデスマッチを思い起こさせる。俺たちはリングでダンスを踊るんじゃなくて、お互いを傷つけあうために闘うんだからな」
鼻息も荒いモクスリーは、先日発表されたアメリカの業界誌「レスリング・オブザーバー」の2020年度年間アワードでは、MVP(レスラー・オブ・ザ・イヤー)、北米部門MVP、ベスト・ブローラー(最優秀暴れ者)、最優秀抗争(対エディ・キングストン)などを受賞。日米二大団体の王座を持つ二冠王として、コロナウイルス禍の2020年プロレス界を代表するレスラーとして選ばれた。
現在、新日本プロレスとAEWの二大団体両方と契約している唯一のレスラー、ジョン・モクスリーは、あらゆる点に置いて別格とも言える存在であり、いまやその言動が常に注目され、話題の中心となっている。
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