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この男、現れるところ乱あり!! RIZINフェザー級チャンピオン斎藤裕インタビュー!朝倉未来にナイフを突きつけるような言葉を味わってください(聞き手/ジャン斉藤)


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――
RIZINが開催されると台風がやってきがちですが、今回も斎藤選手の周りで嵐が吹き荒れているのでいろいろとお聞きします!

斎藤 いろいろと起きてますねぇ。

――まず“第1の嵐”ですが、水面下で進められていたクレベル・コイケ戦があんなかたちで消滅してしまうという。

斎藤
  こうなるとは思ってもみなかったですよねぇ(苦笑)。クレベル選手とは戦いたかったんですけど……RIZINとクレベル選手のほうでずっと話はされていたようなので、なんだかんだまとまるのかなーって思ってたんですけど。

――
RIZIN 側の説明によると6月の東京ドーム大会後にクレベル選手にタイトルマッチのオファーをした、ということでした。もちろんチャンピオンの斎藤選手にもオファーはあったんですよね。

斎藤
 はい。6月のケラモフ戦が終わってすぐでした。 たしかケガした目付近の針が取れる前だったので(笑)、かなり早めのオファーですね。

――
その時点では9月大会のオファーだったんですよね。先日バンタム級GPがあったRIZIN.30、さいたまスーパーアリーナ大会でやろうと。

斎藤
 そうですね。

――
それがどの段階で10月大会にスライドされたんですか。

斎藤
 たぶんですけど、緊急事態宣言が延長されたりして、 9月も入場制限がかかるということで、9月と10月に大会に分けるという話になったときに、フェザー級のタイトルマッチは10月に、という流れですね。

――その10月大会は神戸でやるという話もありましたよね。

斎藤
 ああ、もともとそうですね。

――
実際には10月24日のぴあアリーナに落ち着きましたが、11月に延期されるという話もあったんですよね。 

斎藤
 それは彼(クレベル)が体重が落ちないとか、どうのこうの言ったので、2週間伸びれば落とせるという話だったんじゃないですか。それで11月にどこかの会場を仮押さえしていたみたいなんですけど、今度は「足が痛い」と。それでRIZINとしても「はあ……」となったんでしょうね。やっぱり11月に延期してでも実現したかったカードだとは思うので……やっぱり相手あってのことだったので、なかなか難しいですね。

――
クレベル戦自体がなくなったと聞かされたのはいつなんですか。

斎藤
 いつだっけなあ……。それよりもまず SNSで彼の写真を見るかぎり、絶対に体重が落ちない身体だなって見えたんですよ。ライト級のサトシよりデカかったので「ウソだろ」ってビックリしましたよ(笑)。 「これは落ちないでしょ」って。

――
もうその時点で薄々……。

斎藤
 でも、何が起こるかわからないから準備だけはしてましたけど、「足をケガをした」ということで。 正式になくなったって聞いたのは、9月の中旬、9月19日のRIZIN.30の数日前くらいだったのかもしれないですね。「完全にない」と。

――
その話を聞いたときはどう思われました?

斎藤
 彼とは縁がなかったなあと。

――
RIZINからは今後もクレベル戦はやらないという説明だったんですか?

斎藤 そこまでの説明はされてないですけど。今後、彼の試合がRIZINで組まれるかどうかはわからないですけど、 こういうのって気運が高まったときにやらないと、意外と実現しないパターンもあったりしますから。個人的には機運を逃したのかなっていう思いはありますね。

――
クレベル選手は「大晦日に出たい」という希望もあったらしいんですけど、もしRIZINが大晦日に組むのならどうですか?

斎藤
 それはボクの10月の試合が終わってから、ということですか?

――
いや10月の試合はなしで、12月にスライドです。

斎藤
 うーん。 ボクは9月でも、10月でも、11月でも「やる」と決めていたので。それにベルトも懸けてやると言っていたので、それなのに向こうにずるずる合わせるのは違うのかなとは思ってました。

――
結果的に6月から振り回されてきたわけですもんね……。

斎藤
 向こうの言うことをただ聞くのはイヤでしたね。それに試合ができるときにやっとかないと先が見えない世の中なので、。やるべき試合があるんだったら、やるということです。それはコロナになる前から、ずっとそうなんですけど。 

――
斎藤選手はケラモフ戦の以前から、中村K太郎さんのパーソナルトレーニングを受けたりしてクレベル対策はしててきたわけじゃないですか。 こうなったことで、心にぽっかり穴が開いてしまったところはないですか。

斎藤 まあクレベル選手の対策にはならなかったですけど、自分のプラスには間違いなくなってるので。そういう意味でネガティブになることはなく、それはそれとして自分の身についてますよね。 

――
RIZIN.30で10月大会の参戦が発表されましたが、対戦相手は決まってなかろうがリング上で挨拶する予定だったんですね。

斎藤
 たしか3日前ぐらいにお話があって。とりあえずRIZIN.31参戦発表というかたちはしましょう、となって。

――
いろいろあったうえに対戦相手が決まってない中、参戦発表の挨拶をするのはどんな心境だったんですか?

斎藤
 本来だったらそこで対戦相手が発表できればよかったんですけどね。クレベルだったらクレベル戦が1番よかったとは思うんですけど、まあ彼とは縁がなかったなと。 ボクは修斗時代からこういうケースは多いんですよね。ギリギリまで発表されなかったりする経験はあるので、「今回の相手は誰なんだろうなあ」っていう感じで(笑)。

――
東京ドームのケラモフ戦も1ヵ月前から内定していたけど、諸事情で発表できなかったり。

斎藤
 入国制限の事情とかがあって、なかなか発表できなかったことで、クレベル選手から「逃げてる・逃げてない」みたいな話に巻き込まれて(笑)。 

――RIZIN.30の会場でクレベル選手とすれ違ったりしませんでした?

斎藤
 裏で姿を見ましたけど、身体は相当大きかったですね。やっぱりこれでは11月は無理だったなって思いました。

――
榊原さんはクレベル選手が足をケガしてるのにダッシュしてる姿に相当、怒ってたんですけど。走ってるところは見ませんでした?(笑)。

斎藤
 ハハハハハ。そういう姿はを見ませんでしたけど、まぁ普通にセコンドはしてましたね。 

――
とりあえず、現時点では縁がなかったっていうことですね。

斎藤
 そうですね。いつかまた巡り会う機会あるしれないですけど、現時点では未定になっちゃいましたね。 

――
これは失礼な話なんですけど、斎藤選手がリング上で挨拶されたときに「思ったより声援があった」と笹原さんが口を滑らせていて。

斎藤
 ハハハハハ。思ったより(笑)。

――
ご本人としてはどうだったのかなと。

斎藤  意外と受け入れてもらってるなって思いました(笑)。「おお、出るんだ」って期待感は感じられて嬉しかったですけどね。 

――
「意外と」ということは、RIZINには距離を感じるところもあったということですかね。

斎藤
 というわけでもないですけど、まだボクはいっても今度で4試合目ですからね。なので……これからじゃないですかね(笑)。

――
これからのチャンピオン(笑)。

斎藤
 2戦目でタイトル戦が回ってきたのもかなり幸運だったと思うので、そういう意味では、まあまあそんなもんかなと。 でも、そこは勝つことで変わっていくもんだと思うし、そこは選手の実力で証明していくところなのかなとは思います。 

――
斎藤選手とRIZIN運営に距離を感じて憤ってるファンも多いんですけど(笑)。

斎藤
  いやー、距離はないと思いますよ。ちゃんとしてもらってると思います!(笑)。6月にはケラモフ戦を組んでくれましたし、いまのコロナの中で強い外国人選手と対戦することはなかなかできないので、そこは貴重な経験にはなってますし。

――
ファンはどうしても「RIZINは斎藤裕を軽く扱ってる!」と見えがちなんですね。

斎藤
  その代わりにファンの人たちが戦ってくれてますから(笑)。「いったいどういうことなんですか!?」みたいに。

――
そこは朝倉未来選手の存在もポイントですよね。

斎藤
 …… また今回も何か話題が大きくなりつつありますけど。

――
それが“第2の嵐”なんですが、朝倉選手が萩原京平戦の事前インタビューで斎藤選手のことを「華がない」「チャンピオンとして失格だ」と。さきほどの記者会見でこの件について質問が飛びましたが、斎藤選手は記事は読んでいなかったと。

斎藤
 読んでなかったです。

――
ホントですか?(笑)。 

斎藤
 ……いや、記事の見出しだけ見ました(笑)。

――
ハハハハハハハハ!

斎藤
 見出しだけ読んだんですけど、あんまり読む気にはならなかったですね。

――読む気にならなかったのはなぜですか。

斎藤
 うーん、読んでも仕方ないかなあって思ったんですけど。まあ、いつものやつなので。

――
「いつものやつ」って馴染みの喫茶店じゃないんですから(笑)。

斎藤
 「あー、はいはい」って感じです。

――先程の会見では「朝倉選手も必死なんだと思った」と返したじゃないですか。

斎藤
 なんとしてでもボクともう1回やりたいんだなって思いましたね。自分でそういうストーリーを作っていくというか、そういうことでの発言なんだなあと思ってます。これを言っちゃあおしまいになるですけど、 彼はボクに負けてますから。リング以外でのところで勝負するしかないと思うんですよね。だから必死なんだろうなあっていう言葉になったんですけど。

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・RIZIN LANDMARKの実況解説をやりたくなかった(?)理由
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