この記事は青木真也va秋山成勲を語ったDropkickニコ生配信を編集したものです(語り:ジャン斉藤)
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今回の配信ではONEのビッグマッチで実現する青木真也vs秋山成勲について語りたいと思います。この試合の煽りVやテキストはまだ見てないんですが、キービジュアルを見るかぎり、何か嫌な予感がした方も多いのではないでしょうか。
「格闘技界最凶の2人、まさかの激突 ずっとお前を殴りたかった」
……この試合自体は興味はあるんですけど、この煽りはどうかと思いますよ!(笑)。
(視聴者の書き込みを見て)なぜ雨が降っているのか。あ、その視点はすごくいいですね。じつはこの雨はこの試合を見立てるうえでものすごく重要なポイントになるんですが、その説明はあとでします。
ABEMAとしてはこういうギスギスした煽りでPPVを売りたいんでしょうし、トラッシュトーク全盛時代の格闘技ファンには響くんでしょうね。でも、ぶっちゃけこの2人に大きな因縁ってないんですよ。DREAM時代に青木選手が対戦要求しましたけど、あれも「ずっとお前を殴りたかった」な因縁かといえば、ちょっと違いますし。
青木選手といえば、あだ名・大好きのDEEPのテルミさんは「アオシン」と呼んでいて。誰ひとりそんな呼び方はしてないですけど(笑)、何か毒っ気が抜けていいのでアオシン呼びで話を進めます。今回の試合はアオシンの物語であって、秋山選手はじつはどうでもいいんです。アオシンの対戦相手という記号でしかなく、2人を並び立たせて見る試合ではない。これから記者会見やインタビューなんかで秋山選手は何かしゃべると思いますが、まあ悪い意味ではなく心に響くものは何ひとつないんじゃないかなあ。それは秋山選手が、いまこの試合を受ける意味が物語としてないから。逆にアオシンにはちゃんとあるんですね。
DREMA時代に起きた対戦要求の解説をすると、PRIDEが活動停止したことで日本格闘技界に暗雲を立ち込め、半年以上の沈黙を経て、大晦日に旧PRIDEスタッフが『やれんのか!大晦日!2007』というイベントを行ないました。ひとつの時代に幕をおろし、新しい夢に向かっていくというPRIDE散解イベントです。個人的にはオールタイムベスト興行。天心vs武尊のような世間に響くビッグカードや、この先に語り継がれる激闘があったわけじゃないんですけど、格闘技ファンの記憶に残るイベントでした。皇帝ヒョードルがいて、アオシンもいて、川尻達也もいて、春にまた新しいイベントで会いましょう、ボクらには明るい未来が待ってます!……そんな、希望に満ち溢れていた幸せな空間だったんです。
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コメント
コメントを書くやらんのかポスター懐かしい
酔っ払いマッハの会見乱入がこの試合の格を下げた‼️
秋前から好きじゃなくて、ヌルヌル事件で大嫌いなヤツオールドタイムランキング1位確定で嫌いだけど、秋山のそこに触れないで青木選手のDREAMからの文脈でこの闘いを切ってくへているのは良かった。秋山に対する嫌悪感を、試合への期待感が上回ってくれる。ありがたいです。
PRIDEからRIZINまでぼんやり見てる層の自分としては、青木も秋山も「最凶」というほどカッコいいヒールやダークヒーローではないし(BMFベルトを争ったマスビダルやネイトディアスと比べたら、めちゃくちゃせこい子悪党といった感じ)、なによりいまさらこの二人がメインって同窓会じゃないんだからと思ってしまう。
PRIDEの絶頂期に遅れ、北米には行けず(行かず)、RIZINにハマり切らず、やっと日本上陸した途端にONEの王座から滑り落ちと、側から見てると青木ってつくづくもってないんだなぁと思う。
最後の4行に痺れました!
アオシンはどう感じただろうか。
RIZINはスーパーDREAMって凄すぎます。
青木は勝負どころで弱いから、必ずしもタイミングが悪かっただけではないと思う。
トーナメント決勝で以前に完勝してたリザーバーのハンセンにKOされたり、修斗では接戦だったマッハにDREAMで秒殺され、米国で日本で秒殺したアルバレスにKOされたり、悉く星を落としてる。
ONEで日本で王座返り咲きが見せ場、何故か1ヶ月後という無茶なスケジュールでクリスチャンに負けて迷走しながらも実力者ナカジマに勝ったり強いけど持ってない選手。
自身のベストマッチが派手に負けた自演乙戦というのが全てを物語っているというか。
「今さら青木と秋山がやってもね~」と冷めて見てたが、ジャンさんの考察を読んでがぜん興味がわいてきました。
あの空はまだ繋がってるんだな、彼にとっての『やれんのか!』の雨はまだ降り注いでいるんだな