高田延彦のRIZIN離脱は明らかに決別感が見えますよね。「大人の別れ方」をするならば、大晦日でサヨナラするのに、その直前に離れてしまう。高田延彦のRIZINに対する冷めた態度に背筋が凍りますよ。榊原さんとの話し合いの末、離脱を表明した高田延彦のインスタもおかしい。こういうときってせめて榊原さんとのツーショットや、握手なりをした写真で締めるのが大人の流儀。でも、高田延彦がTシャツ姿でコーヒーを飲んでいる写真ですからね。こんな離脱表明報告は見たことない!
こういう「RIZIN不信感」説をツイートすると「高田はRIZINに縛られていた!」「自由になって前田日明と和解だ!」という極端な反応が出てくるから控えたんです。一部のU系ファンって「高田延彦は誰からも慕われていない孤独な男」みたいな扱いをよくするじゃないですか。でも、田村潔司と楽しく飲んでいたり、桜庭和志とのツーショットも何度かあったり、普通の付き合いがあったりするんですよね。心の底から打ち解けているかはわからないですけど、「高田は誰からも慕われてない」ということにしておかないと、己のプロレス格闘技の歴史認識が保てないファンがいるのかなって。
ただ、高田延彦に「孤独」のイメージを抱く気持ちもよくわかります。だって高田本部長の関わってきたものって、どれもこれもなぜか後味が悪いことになってるんです。旧UWF、新生UWF、Uインター、不参加だけどキングダム、PRIDE、ハッスル、そして今回のRIZIN。細かいことをいえば、神宮球場の幻の佐々木健介戦ってなんだったの? 選手や関係者とのあいだのトラブルも高田本部長本人がとくに弁解・告白することもないし、過去を深く振り返らない。最近発売されたシーザー武志会長の本も若き日の前田日明と高田延彦の2人が猪木さんを巡ってケンカするという最高のエピソードを綴りながらも、特別収録の高田本部長との対談では、おそらく高田側の都合で前田日明の名前がいっさい出ずに思い出話に花を咲かせている。前田日明抜きにUWFの桜は満開にはならないですよ。過去と決別することで孤独に見える。今回のRIZINの件も「大晦日にも出ないなんて、どういうこと?」って勘ぐりたくなるから、高田延彦らしい後味の悪い結末といえるんです。
・「出てこいや!」「オマエ男だよ」の始まり
・THE MATCHに高田が必要だった理由
・高田延彦vs榊原信行
・吉田豪・書評事件の裏側
・RIZIN版「泣き虫」は出るのか
・「負ける勇気を持って勝ちに行け」は高田延彦そのもの……まだまだ続く
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コメント
コメントを書く配信も聞きましたが、良記事ですね。
「なんとなく」って、ホント何気ない言葉なんですが、眺める角度によって怖くもあり、儚くもあり、不思議な響きだなぁと。
自分事なのに、どこか他人事のように眺めてしまっている。我ら凡人の人生にも(レベルの差はあれど)往々にしてある事ですよね。
>とまれ悪口・批判をする人間とも笑顔で握手できる榊原さんのことですから、いつかまた高田本部長と一緒に何かやるかもしれない。
これ、ホントそう。悪口・批判してくるヤツとも笑顔で握手が出来る人間力。
行儀が良い、清潔小僧の学芸会ばかりじゃ退屈過ぎますしね。
カリスマであっても親分にはなれない。なる必要もないと思いますが…。
何かいつも生贄になってしまう悲しみがあるなぁ。
新日本の若手時代から見てますが、根本的に何ひとつ良い印象が無い人間なので…
書評の件で吉田豪さんが絶対に謝らなかったのもそりゃそうだよなと。豪さんを守らない山口さんも駄目だし。
ジャンさんには「ヤマヨシが高田道場を辞める時、ヤマヨシに『オマエの目つきは前田日明にソックリやな!』と言ったのは本当ですか!?」と訊いてほしいです…!
なるほど。
「なんとなく」とか「後味が悪い」とか、いいえて妙ですね。
ジャン斎藤さんが『ボクも悪意のある人間ですから、やっぱり吉田さん向井亜紀本を書評してもらいたかったから頑張って入手しちゃったんですよね。』と記されているように、高田延彦くらいのスターレスラーの周囲には、純粋に応援したい人たちや敬慕の念がある人たちだけではなく、高田延彦を利用しようとする人たち、それこそ悪意を持って接してくる人たちも相当数いたのだと思います。
そのストレスたるや、一般人では想像がつかないほどではないでしょうか。
前田信者の私にとっても、[高田延彦]は間違いなくスターレスラーの一人なので、今後も柔術やキッズレスリングに関わりながら、豊かな人生を送ってほしいと思います。
RIZINから離脱したことについて何も言うつもりはないな。いてもいなくてもどちらでもいいし。
あと馬場が高田の悪口を言ってたことに反論して悪口言ったと書いてるが、それよりもっと前から高田は馬場の悪口をテレビで言いまくってたので、やっぱ正当化出来ないわ。
高田はトップをはる器ではなかったのかなと。
宮戸の第二候補としてトップに据えられただけで、佐山のような時代の先を行くビジョンや前田のような人脈や思想、船木のような強さへの純粋さが無い。
まさに神輿に担がれてなんとなくトップにいただけ。
本来トップであれば上手くマスコミを使うのに、器量が狭く検閲したり強権的にコントロールしようとしてしまう。
やらざるを得なかったヒクソン戦以外ではカイルやコールマン、大塚と前半はヤオばかりで格闘技に対しても煮え切らないし、その後の否応なしのガチ路線で極度にディフェンシブだったのも勝つよりケガせず終わろうという感じで残念だった。
ただ人望が無いと言われながらもヤマケンには慕われてたり、まさに酒を飲ませば良い人なんだろうね。
ジャンさん自身の言い訳が散りばめられているようにも読めますね。やったこと、やらないでいることに対して。でもそれが、現時点でのシュートな本音でもあり、面白かったです。新生UWFでのメイン、前田からの勝利もカウントしてほしかったですが。入れない意味もあるんでしょうね。
高田さんはこの記事をどう読むのだろうか。ほくそ笑むのか、鼻で笑うか、無関心なのか。
私を含めた「嫌なファン」が知りたがるような「真相」は本人の信念で持って語ることはないでしょうから
表舞台を去ったならそっとしといたらとは思う。