RIZIN3月大会で井上直樹と対戦する佐藤将光インタビューです!(聞き手/ジャン斉藤)
将光 すいません、取材日を変えてもらって。
将光 もう回復してます。年が明けて仕事を始めるというときにひさしぶりに身体に響く風邪でしたね(苦笑)。
――大晦日のRIZINではカード発表(3月神戸・井上直樹戦)で挨拶されました。
将光 そうですね。大晦日にも試合の話はあったんですが、いろいろあって流れちゃったって感じですね。
――挨拶したときに「来年のRIZIN、1年しっかり盛り上げて行く」と言われてましたけど、これはつまり今年はRIZINで何試合かするということですか?
将光 そうです。12月にRIZIN事務所で話をして、そこで契約を決めました。
――榊原さんとのツーショットがアップされたときですね。
将光 そのときです。
――あのときは大晦日の試合の話はなくなっていたんですか?
将光 なくなってから2~3週間くらい経ってましたね。
――名古屋大会の太田忍戦はスクランブルだったからその後のことは決まっていなかったと思うのですが、大晦日のオファーの時はどんな話だったんですか?
将光 大晦日のオファーはまだ詳しく決まってなくて、とりあえず試合の話だけ進んでいましたね。もし交渉が進めば、どういう契約形態になるかの話になっていたかもしれない。
将光 やっぱり「対話」ができることがボクの中では大事なところで。ONEのときはどうなっているのかよくわからない。今回の決め手になったのは試合のたびにRIZINと「対話」ができることですね。1試合ごとに次はどうしていくかを相談しながらやっていける。「こういう相手とやりたい」とか話し合いながら一緒にやっていけそうなので。あとは今年のPFLはまだバンタム級のリーグはやらない。そこも大きな要因のひとつ。「Road to UFC」にも呼ばれるかわからない状況の中でキャリアを重ねていくよりも、仕事がしっかりあるところでやったほうがいいなと。
将光 そうですね。「対話」できることは大事だと思います。試合があるのか、ないのか。何月ぐらいにあるという話をできるだけでも助かるし、こちらもスケジュールを組みやすい。もちろんいつでもできるように準備してないといけないんですけど。
――実際、太田忍戦はショートノーティスでした。
将光 というか、ずっとそんな感じなので慣れたんですけど(苦笑)。そういう思いはいっぱいしてきたから、相談できるのはありがたいなと。
――いつ試合があるかわからないまま練習を重ねるのはモヤモヤしますよね……。
将光 3ヵ月も準備期間がある試合は初めてじゃないですかね(笑)。何かのトーナメントで次の試合が3ヵ月後とかはあったかもしれないですけど。それに井上選手という強い格闘家に当ててもらえたので、モチベーションが上がりますね。
――井上選手の印象は?
将光 格闘エリート。小さいときから白心会で空手をやっていて、総合でも最初から強かった記憶がある。お姉ちゃん(魅津希)も強くて、兄弟でUFCと契約したエリートですよね。最初はストライカーの印象があったけど、グラップリングもけっこううまいなって。スリーパーや寝技のフィニッシュが多いし、穴がない。試合に向けてずっと映像を見てるんですけど、井上選手の攻略法は見えてこないんですよ(笑)。
――井上直樹最大の弱点は練習をセーブできないことだったり。大晦日も手術明けで出るか・出ないか1週間考えたらしいんですけど、万全の状態にして春の試合に臨むと。
将光 しっかり作ってきてくれればすごい状態の彼と戦えるわけですね。
――将光選手の「おいしさ」とはまた違うわけですね(笑)。
将光 そこは何が目的かによると思うんですけど、お金がほしければそういう試合をずっとやってればいいし、まあ自分の場合は強い奴と戦うことにやりがいを感じてるから井上選手のような強い人とやりたい。やっぱり強い奴を倒したときに得られる達成感を欲しているところはあると思います。
――強敵と戦うために準備・対策をするから自分のレベルも上がっていくんでしょうね。
将光 たとえば学生のときに足し算や掛け算を解いてもべつに達成感はない。自分が解けるか・解けないか微妙なところの方程式を解いたときの快感に近いと思うんですよ。
――井上直樹という名の方程式に挑むと。
将光 ハードルが高いほうが飛んだときの達成感も大きいね。すごく強い選手を倒したときの満足度が高い。
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コメント
コメントを書くRIZINはフェス。という表現がすごくしっくりきました。
面白かった!
自分の言葉で語れる選手はファンがつきます。試合が面白かったら渦はもっと大きくなります。佐藤選手がRIZNバンタムを荒らしてくれるのを楽しみにしています。
誠実さが感じられて応援したくなった。
メチャクチャ良記事、最高でした!
『まだまだ出てきますよ。きっと若くて強い奴がね』のトコ、あまりにも感動し過ぎて電車で読み続けられなかった。
渋いカッコ良さをまとっていて、宇野薫やマッハが若かった頃の旧き良き修斗の選手って感じがする。妙な既視感があって余計に上記の一文に涙腺が刺激されてしまった。
分かってた事だけど表現や物語って演者がガタガタ言わなくても伝わるものなんだよなって改めて痛感した。
その人の姿を見て、我々ヨカタが感じる事なんだよ。
そして、本当にONEはクソだな。
36歳の人間が「Road to UFC」に呼ばれるわけないだろwww