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宮田充K-1&Krushプロデューサーの19000字インタビューです!(聞き手/ジャン斉藤)
★12月17日に配信されたものを再構成した記事です


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──
どうもDropkickのジャン斉藤です! 今日の配信のゲストはこの方になります。

宮田 宮田でっす。さあ、始まっちゃいましたね。

──
K-1プロデューサーに就任したばかりなのに、こんな配信に来ていただいて(笑)。

宮田
 まあ(2024年の)興行が終わっちゃったので……ずっと誰かと話したり会ったりは続いてますけどね。

──
そんなお忙しいのに“Show”大谷さんゲストのDropkick配信をごらんになったと聞いてます。

宮田
 シュウ・ヒラタさんのは拝見させてもらったことがあって、さすがだなっていうか。話すネタもファンの人が知りたいことばかりですよね。でも、“Show”大谷さんから教えてほしいことは、そんなにないじゃないですか(笑)。

──
ハハハハハ!いや、あの人、ネタは持ってるはずなんですけどね(笑)。

宮田
 だけど、本当に面白かったですね。鈴木みのるvsウルトラマンロビンみたいな配信で。

――えっ、どういうことですか?(笑)。

宮田
 11月23日に名古屋でKrushをやったんですよ。その1日後に、同じ名古屋のダイヤモンドホールで佐藤光留くんの興行があって。鈴木みのる選手とウルトラマンロビンのシングルがあったんです。1人でスーツケース持って帰りがけに見に行ったんですけど、あのウルトラマンロビン相手に鈴木選手が15分も戦ったんですよね。

──
ウルトラマンロビンと15分! この凄さが伝わるかどうか(笑)。

宮田
 お客さんを楽しませて、ちゃんと魅せる。ロビン選手に「見せ場を作って」って言いたいんですけど、ロビン選手はヘナヘナでその見せ場すらないまま、それでも鈴木みのる選手はお客さんを満足させて……“Show”大谷さんの配信と似てましたね。

──
宮田さん、格闘技ファンには何ひとつ伝わらないたとえだと思います! “Show”大谷さんに百瀬(博教)さんの話を聞いてるのに、いつのまにかビビる大木の話になって、そのビビる大木の話もどこかへ行っちゃいますからね(笑)。

宮田
 普段からあんな感じですもんね。でも大谷さん、すごいですよ。いまだにこの業界で頑張ってますから。

――今日は“Show”大谷さんの話じゃなくて、最近のK-1の話をいろいろとお伺いしたいなと思ってますので。

宮田
 K-1の話、せざるをえないんですかね。K-1の話か……。

――ハハハハハハハ!宮田さんはK-1プロデューサーに再就任されたわけですけど、いつ頃内定されたんですか?

宮田 ちょっと前に話があったんですよね。オーナー(矢吹満)や大木(知葉)社長だったり、上の方がいるところに呼ばれて、その話をいただいて。

──ボクからすると大木さんがK-1の社長をやってるのがビックリなんですけど……宮田さんはそのオファーに即決だったんですか?

宮田
 即決……まあそうですね。矢吹オーナーってやっぱり上手なんですよ。やる気にさせるというか。それにボクはよっぽどじゃないかぎり、仕事は断らないと。いまK-1の仕事をやらせてもらってる流れの中で、なんとかなるかなと思って受けさせていただきました。

──
12月のK-1の話でいえば、平本(蓮)選手がK-1のリングに上がって、雷神番外地の出場メンバーを勧誘しましたけど、宮田さんは知らなかったと。もともと平本選手がリングに上がるというお話は聞いてたんですよね。

宮田
 ボクとイベントの進行は、わりとセクションが違うというか、ボクはマッチメイクのほうだから。「へ~、休憩明けに平本くんや篠塚(辰樹)くんが挨拶するんだ」っていうくらいで、10周年の挨拶に来たという感じでしたね。で、ボクがあのときバックステージに戻ろうとしたら。心直くんがちょうど挨拶に来てくれて。

――新井丈選手と過激なMMAスパーが話題になった心直選手。

宮田
 彼はケガしていたって聞いてたから「復帰はいつぐらいになるの?」って話をしてたんですよ。「3月か、4月ぐらいですかね」「K-1がいいのか、Krushがいいのか。MMAはやるの?」「それも、どうしようかなぁと思ってるんですよ」なんて会話をしていたら、平本くんがリングに上がって「大晦日、出る人はいませんか?」みたいなこと言い出して。そしたら、心直くんが「俺、出ていいですか!」って。「お前、3月か4月って言ったばっかりだろ」ってもう頭にきちゃって。

――ハハハハハハハ!

宮田
 そう言ってるうちに、朝久(泰央)くんがリングに上がって名乗り上げて。それを見た心直くんはますます「これ、俺も出ます!」と。

──
止まらないと(笑)。

宮田
 そもそも心直くんがブラックローズのメンバーに入れるのかどうかわかんないですけど。で、本部席に戻って朝久くんと話をして。平本くんはもう帰っちゃったから話せなかったんですけど、まあ別件でイラッとすることあって。ボクも若いというか、バカなところがあって、むしゃくしゃして「平本くんに勝手なことをされて残念な気持ち」って大会総括のときに喋っちゃったんですよ。

──
宮田さんって会見なんかで好き放題に語っているから面白いですよ。

宮田
 いや、それなり整えてるつもりなんだけど(笑)。カルロス菊田さん(前・K-1プロデューサー)が全体を喋って、ボクがそこで触れられなかった部分を喋るようにはしてるんですけど、思ったことを言っちゃいましたね。ジャンさんがボクのあの発言を「1981年世界最強タッグに乱入したスタン・ハンセンに激怒したジャイアント馬場さんみたいだ!」とポストしたじゃないですか。中学生だったボクはあのとき会場で観戦してるんですよ。

──
そこで繋がってますか(笑)。

宮田
 新日本のエース外国人だったハンセン登場には本当にびっくりしましたね。あの頃はもちろんネットもないし、そういう噂も聞こえてくるわけもないし。録画で見た全日本プロレス中継でも、解説の山田隆さんが「ハンセンですよ!」ってビックリしてて。あのとき馬場さんがすごい怒ってたんですよね。チョップでハンセンの額を割ってましたから。「土足で踏みにじってけしからん」ということですよね。

──
ハンセンを新日本から引き抜いたのは馬場さんなんですけど、だからといって自分たちのリングであんなことされちゃ顔が立たないってことで怒った。名探偵・津田でいえば「1の世界(虚構)」の馬場さんは怒るけど、「2の世界(現実)」では引き抜きの仕掛け人ですよね。

宮田 平本くんの呼びかけに、泰央くんだけじゃなくて、そのあと大久保(琉唯)くんも反応しちゃったし、あのあともいろいろあったんですよ。他の選手やジムから「大晦日、出られませんか?」って。

──
あー、心直選手以外からも。

宮田
 ボクはいろんなジムや選手と向き合うのが立場なので、「えっ?」って驚くような選手から連絡があったり。「○○が自分でRIZINに売り込んでる」とかいろんな噂も交錯したり。

──
それはK-1さんの立場からすると、思うところがあって当然ですよね。

宮田
 決していいことではないですよね(キッパリ)。

──
ハハハハハ!

宮田
 格闘技が面白くなればいいんですけど、基本的に他の団体のことはあんまり興味ないんですよね。

──
宮田さん、昔から一貫してそのスタンスで。

宮田
 べつに意地悪だったりとか、突っ張ってるわけでもなんでもなくて。自分の興行ももちろんリングサイドで見てるんですけど、「あの場面はなんだったんだろうな……?」ってとき以外は映像も見直さないんですよ。

──
どうしてもでも我々は「裏で何か決まっている」という穿った見方をするし、平本選手がリング上でああいうからには、「K-1とRIZINの間で話がついてるに決まってるんだろう」って思うんだけど、仮にそうだったとしても、K-1サイドからすれば、選手たちの意識が他の団体のリングに向かれることはあまりいい思いはしないってことですね。

宮田 そうですよね。2024年K-1最後の興行が12月14日でしたけど、これがたとえば5月14日に平本くんのアピールがあって、5月31日の興行に出る話なんて、まずありえないですよね。でも、12月ならありえてしまう。これが“大晦日の魔法”というか、みんなおかしくなりますよね。

──
大晦日は選手を麻痺させる。

宮田
 プロレスラーの橋本友彦さんに試合のオファーをするつもりが、ライターの橋本(宗洋)さんに連絡したり。イベンターもおかしくなるじゃないですか(笑)。

──
2003年の猪木祭りでマッチメイクがまとまらず、ギリギリでアリスター・オーフレイムの相手にプロレスラーの橋本友彦を当てようとして聞いた連絡先がライターの橋本さんだったっていう。太ってるは太ってるけどって(笑)。

宮田
 「いま何キロありますか?」って聞かれた橋本さんは「102キロですけど、それが何か?」みたいな(笑)。

──
よくできた話ですよね(笑)。朝久選手はこういう機会を掴んだけれど、プロレス格闘技の面白いところは、「俺も出たい」と声が挙がって、それがエネルギー体となって勝手に転がっていくところですね。

宮田
 そこは予想してたわけでもないし、でも無視はできないし、ちゃんと対応もしなきゃいけないので、そこも含めて選手とのコミュニケーションなんで。ただ「どうなっていくんだろうな」と思いますよね。

◯榊原さんのあの発言にはムカついた
◯上がいなければ下が出てくる
◯オープンフィンガーグローブのキック
◯K-1とKrushのバランス
◯レオナ・ペタスの挨拶事件の真相
◯菅原美優離脱
◯K-1ジャッジとドーピング…19000字インタビューはまだまだ続く


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