――今回はゼロワン解散についてお聞きしたいんですが、前々回の話でいえば、税金問題をきっかけに橋本さんと中村さんの関係が壊れていくんですね。
中村 「こういうふうになったのは中村祥之のせいだ」と橋本さんの側近の方が囁いていたんでしょうね。
――橋本さんは当時、冬木(弘道)さんの奥さんだった中村薫さんとお付き合いをされていましたね。橋本さんには奥さんがいらしましたから不倫になりますけど。
中村 冬木さんの奥さんと一番最初に会ったゼロワンの人間はボクなんですよ。病気で療養中の冬木さんと2人でゼロワンの事務所に来ていただいて「余命がわずかだから最後に橋本真也と戦いたい」と。スポーツ新聞の記者を通じてそんな話があったんです。ボクは「橋本さんにお伝えします」と言いました。
――橋本さんは冬木さんと試合をする約束をされますが、冬木さんはお亡くなりになり、橋本さんは川崎球場で金村(キンタロー)さんと電流爆破有刺鉄線デスマッチを行います。試合開始直後、橋本さんは冬木さんの奥さんから冬木さんのお骨を受け取り、そのままロープに飛び込んで爆破する……というシーンも見せて。中村さんは、おふたりが男女の仲ではあることはご存知だったんですか?
中村 ご存知ではないですよね。ご存知ではないけど、橋本さんはわかりやすい方なので。たとえば新しい趣味ができると、行動がハチャメチャになってくるんです。
――生活スタイルが変わってしまうんですね。
中村 変わる変わる。巡業のときに岡山で試合をして、翌日は九州で試合なのに、最終の新幹線の名古屋に向かって、そこでレンタカーを借りて東京に帰るんです。で、九州には翌日飛行機でやってきて、大会開始ギリギリに会場に到着する。
――そこまでして東京に戻りたい“何か”があったと……。
中村 関西エリアの試合のときは、橋本さんの試合がメインイベントなのに新幹線で東京に帰りたいから、試合の順番を変える。橋本さんが第2試合に出てきちゃったり(笑)。
――ハハハハハハ! ちょっとそれは興行が締まらないですねぇ。
中村 「橋本さん、それだけはやめてください」と押し問答になるわけですよ。選手たちは「橋本さんの言うことだから……」って自分たちが頑張ろうとするんですけど。
――そこに女性の影は感じていたんですか?
中村 東京に帰りたい何かがあったんでしょうし、みんな大人だからわかってないふりはしてましたけど。たとえば橋本さんが東京にいるとき運転手はボクや沖田がやっていたけど、いつのまにかアパッチの黒田(哲広)くんがやるようになったり。
――黒田選手は冬木さんが作ったプロレス団体WEWに所属してましたし、奥さんとは近い存在でしたね。
中村 わかるでしょ。簡単ですよ。こっちも大人だから言わないですけど。
――冬木さんの奥さんは中村さんから見てどんな方なんですか?
中村 数回しかお会いしてないですけど、ボクの感性だと近寄りがたい。魔性っぽかった。冷静に見たらビジュアルもいいし、家庭的だし、橋本さんのお熱になるのはよくわかる。マスコミにも好きになる方はいたんですよ。
・マスコミも取り合う魔性の女
・橋本真也には選手はついていなかった
・橋本真也vs弁護士
・Jリーガー1日署長騒動
・橋本真也のブレーンは宗教家?
・喪主をどうするか
・ゼロワン勢は出棺拒否……続きはこのあとへ
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