UFC162では、アンデウソン・シウバが実に2457日にわたって保持したUFCミドル級王座から陥落するというビッグアップセットが見られた。そこで今回は、アンデウソン敗戦に対する選手や関係者、記者の反響をまとめてみたい。


■アンデウソン・シウバとの夢の対戦が消滅したジョン・ジョーンズ

尊敬している人があんな風に負けるところをみると襟を正したくなる。やはり格闘技では自分のエゴを出し過ぎないようにしないといけない。アンデウソンの試合を見て、僕はけしてあんな風に、対戦相手の目の前で両手を下げたりしないようにしようと思った。クリス・ワイドマンの夢が実現しているところを目の当たりにして、僕は対戦相手の夢を潰し続けてやろうと思った。

アンデウソン・シウバはすばらしい選手で、異常ともいえる才能を持っている。たぶん彼は、自分の才能を過信するあまり、緊張感を失なっていたのだと思う。彼は対戦相手を軽視することで、同時に自分の才能を無駄使いし、自分の才能を軽視したんだ。マーシャルアーツというのは伝統的に、名誉や誠実さに基礎をおいている。他人には敬意を持って接しなければならない。彼はなぜかその部分が見えなくなっていたせいで、代償を支払わされたんだ。とはいえ、僕はアンデウソン・シウバのファンをやめることはないよ。彼の試合はまさにマスターのレベルだ。ただ、謙虚さを失ったことで、戦いの神様にちょっと懲らしめられただけなんだ。


■数年来、シウバ戦がずっと取りざたされていたジョルジュ・サンピエール

僕はクリス・ワイドマンの勝利を予想していたけれど