UFCのマッチメーカー、ジョー・シルバは、オーナーがSEGだった時代からずっとUFCの社員である。それ以前はソフトウェア小売店のマネージャーをしていたが、「格闘技さえあれば、仕事なんて何でもよかった」。第1UFC大会を観戦後、シルバにはUFCにどうしてもひとことアドバイスしておきたいことがあり、「ブラックベルト」誌の裏表紙の広告に書かれていたUFCの電話番号に電話をして改善点を忠告したのだという。

「そうやって仕事をもらおうと思っていたわけではないんだ。ただ、とってもおもしろいことをやってくれているけど、ここは直した方がいいんじゃないかなと伝えたかった」(シルバ)

UFCはシルバの意見を取り入れた。やがてシルバは非常勤のアドバイザーのようになっていき、気がつくと正社員になっていた。ただSEGの給料はとても低かった。働けば働くほど、借金が積み上がった。2001年のズッファによるUFC