ここ最近の世間の話題をさらっている小保方晴子さんのSTAP細胞問題。科学者のあいだからは明らかな捏造として“真っ黒扱い”されている小保方さんですが、世間からは「捏造してまで大々的に発表するだろうか?」「見えない力に潰されようとしているのでは?」という擁護の声が押し寄せている。
 こうした「発明」「捏造」がキーワードとなった騒動で我々プロレス者がオーバラップするのは、アントニオ猪木世紀の大発明「永久電機」ではないだろうか。わずかな磁力で半永久的にエネルギーを生み出すという発明。科学の理論上、100パーセント不可能と言われているが、中世ヨーロッパの時代から多くの人間がこの発明の魔力にとりつかれ、猪木さんもあり余る情熱と億単位の金を注ぎ込んでいた。
 そんな大発明を「捏造してまで発表するだろうか?」。おっしゃるとおりである! そしてワイドショーをにぎわす会見や、矢継ぎ早に繰り出されるプレスリリース合戦、続々と現われる周辺関係者たち……これはもう猪木さんとスポーツ平和党の金銭スキャンダル騒動も彷彿させる。『週刊文春』などのオヤジ週刊誌が報じる人間模様を額面どおり受け取れば、そのうち「アントニオ猪木のPKO」(各自調査)のような放送禁止用語会見をやりかねない熱さなのだ。
 というわけで、ここは皆さんに冷静さを取り戻してもうらために、猪木さんと小保方さんをなんの意味もなく比較してみました。


所属研究機関
小保方さん 理化学研究所
猪木さん  林原生物化学研究所  

猪木ファンなら当然ご存知の林原生物化学研究所。黄金期の昭和・新日を負債地獄に追い込んだことで知られるアントン・ハイセルを研究していた。そこの研究員だった政木和三氏に猪木さんは心酔していたそうである(政木氏の業績はコチラ)。元・猪木夫人の倍賞美津子さんが政木和三氏が発明した「頭の良くなる機械」の実験台になったという記述もあり。


印象的な発言
小保方さん  「STAP細胞は、ありま~す!」
猪木さん  「人間はウソをつくけど、電機はウソをつかない」

STAP細胞も永久電機もその存在は証明されてはいないが、両者とも発明を信じ切る姿勢が見える。夫・梶原一騎からどんな仕打ちを受けても彼を支え続けた高森篤子さんの「信じるというのは、裏切られても信じることなのよ」という言葉を思い出すのだ。