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格闘技ブログ「MMA THE ORANGE」の管理人オレンジがディープなエピソードをお届けする「MMAオレンジ色の手帖」! 今回はMMA団体のKO・一本決着を調べてみました!
突然ですが皆さん野球はお好きでしょうか?実は私も20年来の西武ライオンズファン。秋山、清原、デストラーデを擁した黄金時代はもちろん、成績が安定しない最近の駄々っ子っぷりもどうにも憎めずダラダラとプロ野球を見続けています。
私がプロ野球をウォッチしていく中でどうしても目が行ってしまうのが、球団毎の打率、防御率、ホームラン数などの各種数値。ホームラン数が多いのに防御率はガタガタのチームがあったり、盗塁数や四球が多くて最少得点・最少失点で勝ち星を積み重ねるチームなど、数字から球団の特色を見つけるのになんとも言えないトキメキを感じるのは私だけではないでしょう。
このトキメキは格闘技にも当てはまるのではないかと下手の横好きが講じて地道に集計してみると、なんとまあ大会毎に面白い傾向があるではありませんか。
そこで今回のMMAオレンジ色の手帖は2014年日本の総合格闘技イベントを「数字」という視点でプレイバック。大会毎の特色をチェックしながら、栄えあるKO・一本で決する確率が最も高い大会を大発表したいと思います。題して「数字で見る総合格闘技2014」。ちなみに私オレンジの完全なる手作業による集計に基づく結果のため、多少の誤差は大目に見ていただけると幸いです。今宵もよろしくお願いします。
■パンクラス
・KO決着率:19.4%
・一本決着率:16.4%
・判定決着率:62.4%
・その他:1.8%
・平均決着ラウンド数:2.42
まず最初にピックアップするのはパンクラス。判定決着率62.4%は今回集計した大会の中で群を抜いて高い数値です。これだけ見ると、最もKO・一本決着が少ない退屈な大会なのでは?と感じるかもしれませんが、実はこれ、パンクラスが掲げる「グローバルスタンダード」に向けてアグレッシブに攻めた証でもあるのです。
昨年パンクラスはUFC(ネバダルール)に準拠するためにルールを大幅に改定。リングからケージに変更して肘も解禁。さらにこれまで5分2Rだった試合は3分3Rで行われることになりました。この5分から3分への変更が非常に大きい。変更前の「PANCRASE 257」では16試合中9試合がKOか一本で決着(判定決着率:37.5%)だったのに対して、新ルールが導入された直後に全試合が3分3Rで行われた「Bayside FIGHT.3」では本戦14試合中11試合が判定決着。判定決着率は驚異の78.6%。いかに3分間で試合を決めるのが難しいかが如実に伝わってきます。
差し合いが続いてやっとこさテイクダウンしたと思ったら、すでに2分が経過。残り1分で一本取るのは至難の業ですからね。3分3Rを体感した選手のインタビューやTweetを見ても「5分2Rとは全くの別モノ」と戸惑いの声が上がったのも頷けます。
しかし、選手の適応能力は大したもの。2014年の最後に行われた「PANCRASE大阪大会」では10試合中判定決着は3試合のみ(判定決着率:30.0%)。徐々にではありますが、3分以内でで試合を決めるための術を編み出してきたようです。今年はテレビ東京での地上波放送開始というモチベーションが向上する最高のエッセンスもあるだけに決着率が向上する可能性は十分にあるのではないでしょうか。
そして、モチベーション向上にも繋がる「数字」としては、キング・オブ・パンクラシストに対する対して支給しているボーナスは外せないでしょう。その名も「WIN100&40」。王者が防衛に成功に成功した場合は上限100万円、最低30万円、ノンタイトル戦で勝利した場合でも上限40万円、最低10万円のWINボーナスを支給するというから、なんとも豪儀な話です。昨年は山本篤を下してスーパーフライ級王座を防衛した清水清隆は満額の100万円を現実に手にしており、パンクラスで戦うことの旨味を十二分にアピールする材料になっています。これも決着率の向上に繋がるのか注目です。(ほかの団体へ続く……)
突然ですが皆さん野球はお好きでしょうか?実は私も20年来の西武ライオンズファン。秋山、清原、デストラーデを擁した黄金時代はもちろん、成績が安定しない最近の駄々っ子っぷりもどうにも憎めずダラダラとプロ野球を見続けています。
私がプロ野球をウォッチしていく中でどうしても目が行ってしまうのが、球団毎の打率、防御率、ホームラン数などの各種数値。ホームラン数が多いのに防御率はガタガタのチームがあったり、盗塁数や四球が多くて最少得点・最少失点で勝ち星を積み重ねるチームなど、数字から球団の特色を見つけるのになんとも言えないトキメキを感じるのは私だけではないでしょう。
このトキメキは格闘技にも当てはまるのではないかと下手の横好きが講じて地道に集計してみると、なんとまあ大会毎に面白い傾向があるではありませんか。
そこで今回のMMAオレンジ色の手帖は2014年日本の総合格闘技イベントを「数字」という視点でプレイバック。大会毎の特色をチェックしながら、栄えあるKO・一本で決する確率が最も高い大会を大発表したいと思います。題して「数字で見る総合格闘技2014」。ちなみに私オレンジの完全なる手作業による集計に基づく結果のため、多少の誤差は大目に見ていただけると幸いです。今宵もよろしくお願いします。
■パンクラス
・KO決着率:19.4%
・一本決着率:16.4%
・判定決着率:62.4%
・その他:1.8%
・平均決着ラウンド数:2.42
まず最初にピックアップするのはパンクラス。判定決着率62.4%は今回集計した大会の中で群を抜いて高い数値です。これだけ見ると、最もKO・一本決着が少ない退屈な大会なのでは?と感じるかもしれませんが、実はこれ、パンクラスが掲げる「グローバルスタンダード」に向けてアグレッシブに攻めた証でもあるのです。
昨年パンクラスはUFC(ネバダルール)に準拠するためにルールを大幅に改定。リングからケージに変更して肘も解禁。さらにこれまで5分2Rだった試合は3分3Rで行われることになりました。この5分から3分への変更が非常に大きい。変更前の「PANCRASE 257」では16試合中9試合がKOか一本で決着(判定決着率:37.5%)だったのに対して、新ルールが導入された直後に全試合が3分3Rで行われた「Bayside FIGHT.3」では本戦14試合中11試合が判定決着。判定決着率は驚異の78.6%。いかに3分間で試合を決めるのが難しいかが如実に伝わってきます。
差し合いが続いてやっとこさテイクダウンしたと思ったら、すでに2分が経過。残り1分で一本取るのは至難の業ですからね。3分3Rを体感した選手のインタビューやTweetを見ても「5分2Rとは全くの別モノ」と戸惑いの声が上がったのも頷けます。
しかし、選手の適応能力は大したもの。2014年の最後に行われた「PANCRASE大阪大会」では10試合中判定決着は3試合のみ(判定決着率:30.0%)。徐々にではありますが、3分以内でで試合を決めるための術を編み出してきたようです。今年はテレビ東京での地上波放送開始というモチベーションが向上する最高のエッセンスもあるだけに決着率が向上する可能性は十分にあるのではないでしょうか。
そして、モチベーション向上にも繋がる「数字」としては、キング・オブ・パンクラシストに対する対して支給しているボーナスは外せないでしょう。その名も「WIN100&40」。王者が防衛に成功に成功した場合は上限100万円、最低30万円、ノンタイトル戦で勝利した場合でも上限40万円、最低10万円のWINボーナスを支給するというから、なんとも豪儀な話です。昨年は山本篤を下してスーパーフライ級王座を防衛した清水清隆は満額の100万円を現実に手にしており、パンクラスで戦うことの旨味を十二分にアピールする材料になっています。これも決着率の向上に繋がるのか注目です。(ほかの団体へ続く……)
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