元・新日本プロレスの“狂犬”小原道由が吠えまくる連載インタビュー。新日本の名うての喧嘩師だった小原さんがスターダム世IV虎vs安川惡斗を一刀両断!
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小原 最近は新日本プロレス以外だと、どこの調子がいいんですか?
――大仁田(厚)さんの「大花火」シリーズですかね。どこも満員らしいですけど。
小原 へえー。それは大仁田さんの団体なんですか?
――いや、詳しいことはわからないですけど、ゼロワンが運営をやってるみたいですね。
小原 あー、ゼロワン。橋本大地がずいぶん前にやめちゃいましたよね。年末のIGFで大地の試合を見ましたけど、あれは……かわいそうですよね。
――かわいそう?
小原 本人はそうは思ってないかもしれないですけど、親父の名前で食ってるとしか思えないじゃないですか。周りも「練習をしてない」という目で見てるという話ですし。まだ若いから本人は気付いてないんでしょうけど、プロレス界の悪いところは、本人にちゃんと言ってあげる人がいないんですよね。
――そういうもんなんですか?
小原 みんな悪くは思われたくないですから。そこはハッキリと「おまえはダメだ!」と言えばいいのに。大地は練習生からスタートというわけじゃなかったこともあるんでしょうけど。
――ゼロワンで大谷(晋二郎)さんがしごいたんじゃないですかね。
小原 あの身体のしょっぱさはないですよ。あの橋本の息子だってことで、周りがチヤホヤするから本人も満足しちゃってるんでしょうね。そこで天狗の鼻をへし折る人間がいればいいんでしょうけど。
――ふと思ったんですけど、日本の“二世レスラー”ってなかなか大成しないですね。
小原 というか、親父たちがよくやらすなって思いますよね。橋本さんは亡くなったあとだからべつとしても。だいたい見ればわかるじゃないですか。センスがあるかどうかというのは。
――柴田(勝頼)選手はうまくいってますよね。親父さんはそこまでビッグネームではなかったですけど。
小原 あー、勝頼は親父を超えてるし、“二世レスラー”という肩書に頼った感じはしないですよね。勝頼は凄くよくやってましたけど……なんで総合格闘技に行ったんですかね? 絶対プロレスのほうがよかったのに。
――そこは“上井文彦マジック”なんですかね?(笑)。
小原 性格的にはトンパチだからプロレスに向いてるんですよね。勝頼は若手の頃、星野(勘太郎)さんがやってた魔界倶楽部でマスクマンやってたじゃないですか。場外乱闘のときに天山(広吉)に凄く固く入れたら、天山が怒っちゃって大変だったんですよ(笑)。
――若手の頃からそんな無茶を!(笑)。
小原 あと笑ったのは、石澤(石澤常光、ケンドーカシン)のチャンピオンシップに勝頼が挑戦したときに、最後は石澤が締め落としましたからね(笑)。
――そ、それは何があったんですかね……!?
小原 俺は現場では見てないですけど、石澤が締めて終わらせたという話ですよ。勝頼が石澤を怒らせたのかもしれないし、昔のジュニアってけっこうガンガンやってたんですよね。新日本の選手が他から上がってきた選手を潰しちゃうんで、怒ってる人は多かったですし。
――ジュニアは交流戦が多かったから意地のぶつかり合いになるんでしょうね。
小原 金本(浩二)や大谷とかホント酷かったですから。みんな怪我をさせちゃって。でも「それがどうしたの?」って話です。だってプロレスラーなんだから。リングでダンスを踊ってるわけじゃないんだから、そういうことも起きますよ。
――そこで“1・4事変”小川直也vs橋本真也のときに大暴れした小原さんに聞きたいのが、先日スターダムで行われた世IV虎vs安川惡斗のことなんです。シュートマッチだの制裁試合だの言われていますが……。
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