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<フリー記事>春満開!あのジム、このジム行きたいな■MMAオレンジ色の手帖
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<フリー記事>春満開!あのジム、このジム行きたいな■MMAオレンジ色の手帖

2015-03-25 21:29
    格闘技ブログ「MMA THE ORANGE」の管理人オレンジがディープなエピソードをお届けする「MMAオレンジ色の手帖」! 今回のテーマは「格闘技ジム」です。


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    Part1〜6まで
    http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar740791


    Part7〜12まで
    http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar740792



    3月ももう下旬。気温が20度に迫る日も増えてきて外で身体を動かしたくなっている方も多いのではないでしょうか。私もやたらとオンエアされるライザップのCMに触発されてダイエットモードに突入中。夏を前にそろそろジョギングや体操を始めようと思ってはみたものの、情けないかなどうにもこうに腰が重くて動けないというのが実情です。しかも陽気な気候のおかげでラーメンやカレーがいつも以上に美味しいから減量出来るわけがありません。これはもう本気でライザップに通うしかないのか…。

    でも、どうせ身体を動かすなら最も身近で馴染のある総合格闘技を活用しない手はありません。一昔前の総合格闘技のジムと言えば、体育会系でゴリゴリした雰囲気の中、格闘家を目指す若者が怒号に包まれてトレーニングを積む印象が強かったですが、今ではそのイメージも一変。初心者や女性、子供をターゲットにしたフィットネスに力を入れるジムも多くなっており、極度の運動音痴の私でもなんとかついていけるのではないかと淡い期待を抱いています。

    そこで今回のMMAオレンジ色の手帖は「ダイエット」「初心者」「フィットネス」という視点から総合格闘技のジムを大特集。この春から通いたくなるジムを独断と偏見で紹介していきたいと思います。題して「春満開!あのジム、このジム、行きたいな」。今宵もよろしくお願いいたします!


    手始めに格闘技ジムに通うにあたって、だいたいどこにも共通する基本情報をまとめてみましょう。
    まずは一番気になる費用面。多少の差はありますが、一般男性であれば入会金10000円、月額会費10000円といったところが相場。そこに年間2000円程度のスポーツ安全保険料が発生するので、初月の費用はだいたい22000円程度で入会出来ます。

    また、ほとんどのジムでは女性や学生の方はそこからディスカウントされてよりリーズナブルになっているのも特徴。金額的には一般的なスポーツクラブと比べても大差はないでしょう。

    続いて受講出来る一般的なクラスは次の通り。

    ・総合格闘技
    ・キックボクシング
    ・ボクシング
    ・柔術
    ・レスリング
    ・女子
    ・キッズ
    ・フィットネス

    総合格闘技の基本動作になるキックや柔術、レスリングはほとんどのジムで網羅されているので、好みに応じて参加することができます。最近では、女子やキッズクラスはもちろん、フィットネスの他にも加圧トレーニングやヨガを取り入れるジムも増えてきました。
    これらのクラスは18時or19時から本格的に始まり、1コマ45分~1時間程度。22時か23時まではびっしりとクラスが続くので、学校帰りや会社帰りでも充分に間に合います。また、午前中や夕方はお休みだったり自由練習になっているので、本格的に身体を鍛えたい方にはうってつけでしょう。

    個人的に一番の衝撃だったのが設備の充実ぶり。格闘技のジムと言えば下駄箱に履き潰したスニーカーが乱雑に並んだ高校の部室を勝手に想像していましたが、最近では清潔感溢れる近代的なジムが増えています。
    白や青を基調としたきれいな室内に男女別更衣室やシャワールームを完備しているのはもちろん、さらに個別の鍵付きロッカーやクリーニングサービスまで用意されているジムも。女性でも安心してトレーニングに打ち込める環境が整備されています。

    そして、最大のウリが指導してくれるインストラクター。ほとんどのジムでは現役のMMAファイターが指導にあたるのが今や当たり前。
    さらに主流になりつつあるのが「パーソナルトレーニング」。個人の目的や要望に合わせてインストラクターがマンツーマンで教えてくれるからファンにとってはたまりません。別料金になりますが、自分のペースで練習したい方や憧れの格闘家と夢見心地の時間を過ごしたい方には絶対にオススメです。


    さて、基本事項を整理したところで、次はいよいよ自分にあったジムを探してみましょう。まず初めに取り上げるのは格闘技系アパレルメーカーとしても名高いreversalが運営するreversal gym

    代々木上原、下北沢=片岡誠人、横浜=勝村周一朗、新宿=山崎剛、川口=小野瀬龍也、武蔵小杉=所英男、立川=金原正徳、沖縄=砂辺光久など、首都圏の主要都市だけでなく沖縄にも拠点を広げ、reversalと契約しているトップ選手が各ジムの代表を務めています。

    その中でも一際面白い取り組みをしているのが勝村周一朗率いるリバーサルジム横浜グランドスラム。本隊には激戦の末にZSTフライ級王者に輝いた伊藤盛一郎など伸び盛りのファイターが多数在籍していますが、今回注目したのはグランドスラムの2階にオープンしたリバーサルフィットネススタジオ チェンジです。格闘技初心者や女性をメインターゲットにしたジムですが、ここで開設しているクラスが実にユニークで興味深い!

    ヨガやセルフコンディション(疲れた身体をニュートラルな状態に戻す方法)は序の口。セルフディフェンス(護身術)やカポエイラ、さらにTRXやViPRというファンクショナルトレーニングの道具を使って体幹や体力を向上させる「CHANGE FIT」 、Jiu-jitsu(柔術)とFitness(フィットネス)を組み合わせた「Jiu-Fit エクササイズ」、さらにプロレスファンによるプロレスファンのためのクラス「プロレスLOVE」など、まさにここでしか受講できない独自色の強いクラスが並んでいます。




    動画を見ると、どれもこれも全身運動でいかにもダイエット効果が期待できそう。これなら運動音痴の私でも格闘技の動きを覚えながら、痛い目に合わずに身体を動かす事が出来るのではないかと晴れやかな気分になってきます。


    そして、グランドスラムの代表・勝村さんを語る上で切っても切れないのが岩手県釜石市を拠点に活動するグラアカでしょう。岩手からオーストラリアや台湾、グアムなど海外の格闘技イベントに出場してきた異色の格闘家・平野仁が2000年に起ち上げましたが、2011年3月に発生した東日本大震災によって活動休止を余儀なくされます。
    しかし、平野さんは地元のために海岸清掃や炊き出しなどを行う傍ら、全国の格闘家からの支援によって震災から1年後の2012年3月11日にグラアカ釜石ベースとして再オープンにこぎ着けました。その後も勝村さんと共同で「ニコニコグラップリング東北大会」を定期的に開催して復興に向けた取り組みを継続させています。

    ジムとしても所属の藤原悟史がGRANDSLAMで2連続KO勝ちを果たすなど着実に成果を上げていますが、フィットネスという点でも釜石ベースのクラスは見逃せません。キッズ・レディースクラスはもちろんですが、月曜夜9時に開催される「アラフォーキックボクシング」やキックボクシングを通して体幹や筋力アップのエクササイズを行う「ハナキンクラス」など、初心者が入り込みやすいクラスが多数用意されています。

    グラアカと同じ岩手出身の私も経験があるのですが、地元で格闘技をするとなると敷居はどうしても高いのが実情。それが初心者向けにアレンジされているのは何とも心強い話です。しかも、ニコニコグラップリングのようにオープンの場で試合が観戦できるとあれば、なおさら入会しやすいのではないでしょうか。釜石周辺にお住まいの方はぜひグラアカの門を叩いてみてくださいませ。


    続いてご紹介するジムは名門中の名門パラエストラ。1997年に中井祐樹によって修斗とブラジリアン柔術の道場として開設されましたが、今や全国津々浦々、北は札幌、室蘭、苫小牧から南は沖縄まで。さらには韓国やカナダにまでワールドワイドに道場を展開しています。
    そのパラエストラネットワークの中でも特徴的なのがパラエストラ八王子。世界柔術選手権(ムンジアル)で準優勝の経験を持つ塩田“GoZo”歩が代表を務め、これまでにUFCに出場した金原正徳、徳留一樹や高橋“BANCHO”良明、鹿又智成など名選手を多数輩出してきました。

    そんなパラ八で特筆すべきは特別講師クラス。不定期ながらキックボクシング、柔道、レスリングなど、各分野のスペシャリストを特別講師として招き、初心者でも受講することができます。これまでに開講されたクラスは、青木真也のキープ力養成講座、安西信昌のMMAレスリング講座、アイヴァン・メンジバーの打撃・組技の基本講座、高谷惣亮(ロンドン五輪フリースタイル74キロ級日本代表)のレスリング講座、日菜太の左ミドルキック講座、小見川道大の足払い講座など、字面だけでも心湧き立つカリキュラムが満載。これらのクラスがパラ八会員は無料で受講できるというのは、なんとも贅沢です。

    代表の塩田さん曰く、パラ八はプロ選手と一般会員の垣根がほとんどなく、通常クラスにもプロ選手が参加して優しく教えてくれるとのこと。さらに道場に来て格闘技の話をして帰るだけでも構わないというから心のハードルがググッと下がります。この和気あいあいとした雰囲気だからこそ、クリスMANや八王子・オブ・ザ・デッド、咲間“不良先輩”ヒロトといった面白味のある選手を生み出し、海外からはナム・ファンを所属選手に引き寄せたゆえんなのかもしれません。パラ八独特のグルーヴ感に包まれながら身体を動かすのも一興です。


    大規模ジムを中心に紹介してきましたが、その他にも気になるジムは盛りだくさん。選手育成や格闘技界の発展を目指す新たなグループ「D-NET」を形成するTRIBE TOKYO M.M.A(代表:長南亮)、和術慧舟會HEARTS(代表:大沢ケンジ)はどちらも設備が充実しており、講師陣にはバリバリの現役格闘家がズラリと並ぶ豪華さ。練馬と新宿という立地の良さもそそられます。

    また、元DEEPフェザー級チャンピオン松本晃市郎が会長を務めるHoney Trapは技術レベルの向上で月会費が安くなる昇級制度を設ける異色の存在。ダイエット目的で入会する方も多いようなので要チェックです。
    このように初心者、ダイエットやエクササイズという視点から独断と偏見で気になるジムを取り上げてきましたが、皆さんは行きたくなるジムはみつかりましたでしょうか? 優柔不断な私は今もまだ五里霧中。もしこの春からトライする方がいたら、ぜひ私の背中を押していただけるとうれしいです。(オレンジ)

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