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Omasuki Fightの北米MMA抄訳コラム――今回はリーボック問題はUFCだけじゃない? スポンサーシップ契約をめぐる経営者との衝突!
米国で拡大する米スポーツ・スポンサーシップ市場 しわ寄せに苦しむマイナースポーツの選手たちの現状
全米陸上競技連盟(USA Track & Field、以下USATF)では今年、スポーツ用品大手のNikeと、2040年までの25年間にわたるスポンサーシップ契約を締結した。契約総額は5億ドル(約600億円)とも報じられている。このスポンサーシップ契約によりUSATF加盟選手は、ナショナルチームとしてアメリカを代表している場合において、表彰式・公式記者会見・その他のナショナルチーム関連行事参加時に、Nike製の公式ユニフォームを着用することが義務づけられた。格闘技ファンにとっても、どこかで聞いたような話である。
この陸上版ユニフォーム制度に反発したのが、2013年世界陸上800メートル走の銀メダリスト、ニック・シモンズである。パリス・ヒルトンとの密会がスクープされたこともあるシモンズは、知名度も高く、米陸上界のスター選手の一人である。米スポーツ用品メーカー、Brooksとスポンサー契約を締結していたシモンズはUSATFに、「その他のナショナルチーム関連行事とは具体的にはどのような内容か」などと問い合わせたが、USATFから明快な回答がなかったため、ユニフォーム着用の合意書に署名をしなかった。するとUSATFは報復として、現在北京で開催中の2015年世界陸上の米国代表からニック・シモンズを除外したのであった。
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