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伝説のプロレス団体UWFインターナショナルでデビューして、キングダム、リングス、PRIDEと渡り歩いた日本格闘技の生き証人金原弘光がゼロゼロ年代を振り返る連載インタビュー。第1回は「リングス休止」について。休止後に真っ先にやったことは、なんと……。




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天田ヒロミが見たK−1天国と地獄!! これが格闘技バブルの実態だ!
「谷川さんがやるようになってK−1はダメになりました」

横井宏孝「リングスの怪物くん」ゼロゼロ年代プロ格青春記……
「格闘技は前田さん、プロレスは橋本さんが師匠でした」


◉元祖・黒魔術「世紀の呼び屋」康芳夫インタビュー
「猪木vs人喰い大統領、空手家vs虎」恐るべき構想……


◉スイッチスタイルでUFC復活勝利!川尻達也インタビュー
「網膜剥離を乗り越えて――」クラッシャーはこうして進化していた!

「プロレス 点と線」
プロレス事情通Zが業界のあらゆる情報を線に繋げて立体的に見せるコーナー。
「巌流島フジテレビ中止の衝撃」「華名引退の謎」「ヒョードル復活」「人毛デスマッチとは何か」等……。


◉プロレス女子が格闘技をやってみた結果/二階堂綾乃インタビュー

笹原圭一の「書評やれんのか2015」
「江口寿史の正直日記/江口寿史」
「舞姫/森鴎外」
「横道世之介」

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――元PRIDE代表の榊原(信行)さんが大晦日に復活興行をやろうとしたり、ここに来てゼロゼロ年代の幻影がチラつく日本格闘技界ですが、あの時代の表と裏を知り尽くしている金原さんに連載形式でいろいろと語っていただきたいと思います!

金原 よろしくお願いします。

――まだ掲載はしていないですが、先日、元リングスの滑川(康仁)さんを取材してきたんですよ。

金原 いまは「滑川先生」ですからね。針と柔道整復師の資格を持ってて接骨院も任せられてるし。第二の人生を着実に歩いてるよね。

――金原さんの第二の人生はどうなんですか?

金原 いや、まだ全然、定まってないよ(笑)。俺もいまは柔整の学校に通って資格を取ろうとしてるんだけどね。

――どれくらい通ってるんですか?

金原 今年で3年生だよ。この勉強が思った以上に大変なんだよ。勉強しないといけない科目が13教科もあってさ、運動学、外科学、公衆衛生……本当に大変。赤点になったら追試だし、ヘタしたら留年しちゃうからね。いまだってテスト期間中なんだよ?(笑)。

――そんな時期に取材ですいません(笑)。

金原 こないだのカッキーエイドにも出たけど、翌日からテストだったから控室でも勉強してたんだよ(笑)。

――ハハハハハハ! しかし、半年1年くらいだったら集中して勉強できますけど、3年はちょっと長いですねぇ。

金原 1年目2年目は全力で飛ばしてきたからさ、3年目にガタがきちゃって疲れちゃったよね。月曜から金曜まで朝の9時から昼の2時半まで学校で勉強するわけだから。

――思った以上にハードですね(笑)。

金原 クラスには40人くらい生徒がいるんだけど、日直当番もやらないといけないわけよ。45歳にもなってさ、「起立!礼!着席!」もやるんだよ。それが苦痛でさ(笑)。

――金原さんの日直当番は見てみたいですね(笑)。

金原 俺と同じ世代の先生にさ、今日の授業で必要なものを聞きに行かないといけないし、授業が終わったら黒板を消さないといけないんだよ。なんだかUインターの新弟子時代に戻った感覚だし、それが「つらい」と言ってる自分の小ささがイヤなのか(笑)。

――生徒は何歳くらいの方が多いんですか?

金原 みんなハタチ前後だね。

――金原さんのことは知ってるんですか?

金原 「お父さんが金原さんのことを知ってます」って感じで。この歳で勉強するのも楽しいんだけど、テストの成績が貼りだされるから必死だよ。オッサンが成績が下のほうだったらカッコ悪いじゃん。それに俺は“UWFの智将”と言われてるからさ(笑)。

――UWFを背負って勉学に励んでるんですね(笑)。

金原 成績優秀なんですよ、いまのところ。マッハもこないだ柔整の資格を取って、今度は針の資格を取るそうだけど。

――Uインター在籍時に整体師の資格を取っていた山崎(一夫)さんは先見の明があったんですね。

金原 結局あの人たちは団体崩壊を何度も経験してきてるから、若いうちから考えるところがあったんだろうね。俺も若い頃から勉強していたほうがよかったよ。この歳から勉強するのはキツイよね(笑)。

――話は戻りますが、滑川さんを取材したときに言っていたのが「リングスは金原さんが来てから変わった」と。そう言われて何か心当たりはありますか?

金原 たぶん、俺がリングスに入ってからみんなでスパーリングをやり始めたことじゃない?

――そうなんです! 滑川さんもそう言ってたんですよ。

金原 Uインター末期や、キングダムの頃から選手同士でスパーをやっていたんだけど。UWF系って選手と練習生がスパーリングをやっていたんだよね。

――“選手同士”ではスパーしない。

金原 しかも練習生が下になったら30分そのまま。極められたらタップして技を解いてもらうんだけど、その体勢のままスパーは続くから。

――新弟子にとっては地獄ですね……。

金原 それは新日本プロレス道場の流れを組むやり方だと思うんだけど。Uインター末期にそういうやり方じゃなくて、5分と時間を決めて、時間が過ぎたらスタンドアップからやる感じにしたんだよね。

――それはどういうきっかけで“改革”が起きたんですか?

金原 田村(潔司)さんがUインターからいなくなってから変わったのかな。新日本プロレスと対抗戦をやってる頃。若手と安生(洋二)さんといろいろと話をして。それまでのスパーは忍耐力はついて、逃げる技術は覚えるけど、攻める勉強にはならないなって話をしたんだよ。

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