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伝説のプロレス団体UWFインターナショナルでデビューして、キングダム、リングス、PRIDEと渡り歩いた日本格闘技の生き証人金原弘光がゼロゼロ年代を振り返る連載インタビュー。第3回はPRIDEのミルコ・クロコップ戦から判定談義へ!
前回はコチラ http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar871438
――UFC日本大会を観戦されたそうですね。
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――UFC日本大会を観戦されたそうですね。
金原 見に行ったよ。UFCのマッチメイカーがいるじゃないですか。
――ジョー・シルバですか?
金原 あの人から招待してもらって。
――金原さん、ジョー・シルバとつながりがあるんですか?
金原 うん。アメリカでやってるTUFに出たいなと思ってさ、彼にメールしたことあるんだよね(笑)。
――直訴したんですか!(笑)。
金原 こういうのって行動しないと始めらないから。
――ジョー・シルバが「UFCに出たい選手は私に連絡しなさい」と言っていた時期ですかね。
金原 そうそう。そうしたら「あなたの試合はリングスのことから見ています。私どものイベントに参加を表明してくださってうれしいです。しかし、あなたはベテラン選手です」という丁寧な返信があったんだよ。断られたんだけど、そうやって言われると悪い気はしないよね(笑)。
――なるほど(笑)。向こうは年齢制限があるんですよね。
金原 そうなんだ。年寄りにもチャンスをあげてほしいよ。アメリカは開かれた国なんだからさ(笑)。そんな縁があって去年の日本大会も招待してもらってね。今回はオクタゴンサイドの3列目とかだよ。
――もういまから18年も前のことですが、UFCが初めて日本大会を開催したとき、金原さんは出場されるチャンスがありましたよね。
金原 まだキングダム所属のときだよね。いや、ホントは出られたんだけどね。あの大会は12月にあったでしょ?
――1997年12月ですね。
金原 11月のキングダムでヴァレッジ・イズマイウと試合をするはずで発表もしたんだけど、結局来なかったんだよね。で、12月のUFCには安生(洋二)さんが出る予定で。枠が空いたから桜庭(和志)も出ることになって。
――1DAY4人トーナメントで安生洋二vsタンク・アボット、桜庭和志vsマーカス・コナンをやりました。
金原 俺も出る話が上がったんだけど、安生さんのほうから「1月にイズマイウを呼ぶからそっちに集中してくれ」と。それにUFCで安生さん、サク、金原の3人コケたらキングダムのイメージが悪くなるでしょ。それでも「出たい」と言えば出られたんだけど。もう今年は試合がないということでエンセン(井上)と毎日飲んでたんだよね。
――結局1月もイズマイウは来なかったんですよね。
金原 そうなんだよ(笑)。UFCのときにカーウソン・グレイシーが来てたから「今度こそイズマイウは来るんでしょ?」と話しかけたら、ジロジロと俺の身体を見ながらブツブツ言ってるから「怪しいなあ」とは思ってたんだけど。
――あのときの桜庭さんの勝利で日本の格闘技界は一気に変わりましたね。最初に下されたレフェリーストップは無効試合。再試合を腕十字の一本勝ちで仕留めて。
金原 普通は結果は覆られないじゃないですか。キングダムサイドとしても安生さんがアボットに負けていたし、桜庭も負けたらマズイなと思って結果を覆そうとしたんだよ。だから桜庭に「オクタゴンに居座れ!」って言って。
――あのとき桜庭さんが控室に引き上げたのは再協議すると決まったからですか?
金原 そうそう。再協議が決めるまで引き上げない。あのとき興行を打ったのは、ボクらの知り合いだったんですよね。だから話が通ったこともあっただけど、奇跡だよね。あれで人生が変わったんだから。
このインタビューの続きと、榊原信行、石川雄規、アニマル浜口物語、スコット・コーカー、プロレス点と線、中井祐樹日記、笹原圭一書評などの記事がまとめて読める「詰め合わせセット」はコチラ http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar901262
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