11月24日。
エリザベートの東京公演の中止が決まってしまった日。
出演者をはじめ、各セクションが再開できるようにギリギリまで走り回った日。
そしてツイッターにも書いた、トートとトートダンサーで作ったオリジナル「YOMIパーカー」が届く日。

そんな11月24日は、
色んな事が短い時間に慌ただしく起こり、ひとつの事実が伝えられ、
気づいたら僕は日没後の人気のない日比谷公園のベンチに座っていた。

心苦しいツイートをし終えて、堅苦しいチェスターコートを脱ぎ散らかし、いつのまにか買っていた缶ビールを勢いよく飲んだ。苦い。
そこには、悔しさを共有できる仲間もなく、ただ秋と冬の狭間の中途半端な寒風と薄く曇った夜空があるだけ。

どのくらいそうしていたか分からないけれど、帰るのもめんどくさくなった頃、
ふと横を見ると、芳雄さんに渡すべき「YOMIパーカー」が透明の袋に詰められて紙袋に収まっている。
そう。ギリギリのタイミングだったが、帝劇に届いたパーカーをなんとか受け取る事ができた。勿論、全てのトートのやつも作ってある。