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岡田斗司夫の毎日ブロマガ「【岡田斗司夫流プラモの作り方】 完成させなくても全然かまわない」
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岡田斗司夫の毎日ブロマガ「【岡田斗司夫流プラモの作り方】 完成させなくても全然かまわない」

2019-01-03 06:00
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    岡田斗司夫の毎日ブロマガ 2019/01/03
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    今回は、ニコ生ゼミ12月23日(#262)から、ハイライトをお届けいたします。

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     【岡田斗司夫流プラモの作り方】 完成させなくても全然かまわない


     さっきも言ったように、プラモデルって「全部作らないとダメ」と思っている人も多いんですけど。

     たとえば、これも前回に話した、『ライト・スタッフ』でチャック・イエーガーさんが音速を突破した“X-1”です。

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     いわゆる “人類初の超音速機” というやつなんですけども。


     このキットなんて、タミヤ製だから、メチャクチャ組み立てやすいんですけども。全部作っちゃうと、せっかくのカッコいい内部構造が見えなくなってしまうんですね。


     僕が軽く作ってみたのがこれです。

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     このプラモデルのクライマックスは、ここなんですよ。

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     ここを作ったら後はどうでもいいんです。

     表面を何色に塗ろうが関係ないというか、ここが見れれば。


     アルコールタンクがあって、液体酸素タンクがあって、ここにロケットモーターがある。

     このロケットモーターというのが、どんなに小さいか。


     つまり、このX-1の時代のロケットモーターって「点火」と「停止」しか出来ないんですよ。

     燃料を供給して、火をつけて加速するのと、それをストップすることしか出来ない。

     いわゆる推力調整が出来ないんですね。

     スイッチONとOFFしかない、簡単な仕掛けなんですよ。


     そして、この燃料を後ろのエンジンに持って行くために、液体窒素のタンクがある。

     このタンクに詰まった液体窒素から圧力を発生させて、それによってパイプを通じて後ろまで持っていって、このロケットモーターに供給する。

     人間は、先端にちょこっと座っているだけです。

    ・・・

     もう、ほとんど弾丸に近い形、いわゆるライフル弾のような形してます。

     これはなぜかというと「超音速の近辺で空気の壁はどのように影響するのか?」ということが全くわかってなかったので、とりあえず弾丸の形にすればいいだろうと思ったからなんです。

     まあ、この形状は後に違うとわかって、F-104辺りからのアメリカのジェット戦闘機というのは、“エアリア・ルール” という、真ん中の翼の部分がくびれたような、独特の形になって行くんですけど。

     この頃はまだ弾丸型です。


     この模型のクライマックスは「エンジン、メッチャ小さい!」ってところなんですよ。

     だって、ナチスドイツが開発したV-2号は、ちゃんと推力のコントロールが出来たんですから、ドイツの科学者をもっと使えばいいのに、アメリカだけのオリジン勝負でやっちゃったもんだから、こんなセコいロケットエンジンで、この小さい機体を加速させることしか出来なかった、と。

     あとは僕、やっぱりもう1つビックリしたのが、さっき見せたB-29とこのX-1は、72分の1で、同スケール模型だということなんですね。

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     つまり、「そうか、これをこうやって吊り下げて空を飛んで、高度1万mまで持っていったんだ! こりゃあ大変だ!」というのがわかるんです。

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    ・・・

     実はね、こうやって組み立てて納得したところで、こいつの役割って、半分終わったところがあるんです。

     こういう目的で、いわゆる “勉強のため” にプラモデルを作ってもいいと思うんですね。


     いわゆる、自動車のプラモデルを買って、エンジンだけ作ってやめちゃってもいいしですね、飛行機を買って、翼の部分の “動翼” と言われる後ろ側のエルロンとか、エアブレーキの部分だけをちょっと面白いから組んでみる、という作り方でも、全然 構わないと思います。

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