近年、投資初心者の資産運用法としてマンション経営が人気です。マンション経営は手持ち資金が少なくても始めることができ、比較的リスクが少ないため初心者に好まれるからです。マンション経営の特徴を、初心者にもわかりやすく紹介しましょう。
マンション経営とは?
マンション経営とは、マンションを利用した資産運用法のことです。投資家は、ローンを使用してマンションを購入することもできます。その物件を第三者に貸して家賃収入を得て、ローン返済後は家賃収入が利益となります。
物件のマンションは多くの場合、1室ごとに購入・運用されます。運用が順調になれば、いくつかの異なる物件を所有し、運用する投資家も少なくありません。
初心者向きのマンション経営
マンション経営は、初心者向きの投資だと言われていますが、それにはいくつかの理由があります。
まず、マンション経営は株などの金融商品よりもわかりやすく、研究する部分が少ないということが挙げられます。あらかじめ研究やリサーチは必要ですが、きちんと研究をすれば利益を上げることができるのが、初心者向きとされる理由の一つです。
また、マンション経営は物件の価格が急激に暴落することは少なく、社会情勢にも左右されにくいということがあります。物件を子どもに相続することもでき、投資法として堅実なところも、初心者向きとされる理由として挙げられます。
そして、マンション経営に使用する物件はローンで購入し、月々の家賃収入で返済するケースも多くあります。このため、初期の手持ち資金が少なくても比較的手軽に始めることができ、リスクが少ないところも初心者向きといわれる理由です。
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マンション経営のメリット
マンション経営には、大きく4つのメリットがあります。
・ 長期的に安定した収入が得られる
マンション経営は、入居者がいれば継続的な家賃収入を得られます。そのため、大きな利益は必要ないけれど、年金だけではゆとりのある生活が厳しい、というシニア層にも人気があります。
・ 節税効果がある
マンション経営では家賃収入が得られる一方で、減価償却費や借入金利息、管理費や修繕費、固定資産税等の必要経費が発生します。そのため、不動産所得は少なくなり、税金も抑えることができます。不動産所得が赤字になると、本業の給与所得からも赤字分を差し引くことができます。
・ 生命保険の代わりになる
ローンを組んでマンションを購入すると、通常、団体信用生命保険が付与されます。オーナーに万が一のことがあった場合、保険によってローンの残債は全額返済されるようになっているのです。マンションは遺族に相続されるため、家賃収入を得たり、売却したりできるので、死亡保障と同じ役割を果たすと考えることができるでしょう。
・ 自己資金が少なくても大丈夫
物件の購入にあたっては、その物件を担保にしたローンを活用し、月々の家賃収入でローンを返済することもできます。このため、最初の資金は少なくて済みます。
・ 管理業務が少ない
マンションの管理を請け負う不動産会社もたくさんあるので、通常の管理業務には手間をかけずに済むのも、メリットになるでしょう。
マンション経営の注意点
マンション経営はメリットも多いですが、失敗する人がいるのも事実です。失敗を避けるためには、注意すべきポイントがあります。
まず、実際にマンション経営を始める前に、シミュレーションをきちんと行いましょう。物件を選んだら購入価格、ローン返済額、家賃、必要経費などを計算します。どの程度の費用がかかり、どの程度の利益を上げることができるかを、あらかじめ計算しておくことが重要なのです。入居者がいない間は、自力でローンを返済することになるので、入居者がいない期間のリスクコントロールも、考えておく必要があります。
マンション経営は初心者向きの資産運用法といっても、簡単に利益を出せるとは限りません。投資する前には、不動産会社の話を聞くだけでなく、自分でも研究することが必要です。しっかりと研究したうえで、きちんとした計画を立てて実行すれば、利益を上げることができるはずです。