2014年10月11日ついに『NEW ニンテンドー3DS』が発売された。
2011年に『ニンテンドー3DS』が発売され、2012年7月には『ニンテンドー3DS LL』が発売され話題となった。
マイナーバージョンアップとして発売された今回の『NEW ニンテンドー3DS』は『3DS LL』から実に2年ぶり以上の新機種となる。
『ニンテンドー3DS』は当初は2万5000円で売り出され、出足は必ずしも好調というわけではなかった。しかし発売から約半年経った2011年7月28日に、8月11日以降の価格を1万5000円に改定すると発表。『モンスターハンター』シリーズの牽引が加わり、『3DS』の売り上げは絶好調となった。
ただし『モンスターハンター』シリーズをより快適に遊ぶためには拡張スライドパッドを用意する必要があり、これがないとまともに遊ぶことができないとも言われていた(もちろん、スライドパッドなしで遊ぶ猛者も多く存在していたが)。それが今回の『NEW ニンテンドー3DS』からは、拡張ボタン問題も解決されたのだ。
今まで散々言われてきた右スティックやZL/ZRボタンがデフォルトで搭載されているので、拡張する必要が無くなっている。
そんな『NEW ニンテンドー3DS』を早速入手したので開封とレビューを行いたい。
●『NEW ニンテンドー3DS LL』メタリックブルーを購入
今回購入したのは『NEW ニンテンドー3DS LL』のメタリックブルー。どうやら通常の『NEW ニンテンドー3DS』よりも『NEW ニンテンドー3DS LL』の方が人気あるようだ。箱にはCスティックや3Dブレ防止機能の存在、そして忘れてはいけないNFC機能のことも書かれている。
箱から取り出すと、かんたんスタートガイドにARカード、そして通常のマニュアルが見られる。そのダンボールの中に入っているのが『NEW ニンテンドー3DS』である。
●ハードを見てみる
外見は特に大きな変化は無く、『ニンテンドー3DS LL』とあまり見分けが付かない。背面を見てみるとLRボタンが2つずつ付いていることが分かる。電源ボタンとゲームカードスロットが前面に来ているおり、またWi-Fiのオンオフスイッチが排除された。
起動させると通常の『ニンテンドー3DS』と同様の画面が表示されるが、少し進めると『NEW ニンテンドー3DS』独自の項目が存在する。それは「3Dブレ防止機能」というもので、斜めから見ても立体に見えるという機能。カメラで顔の位置を検出しており、顔の位置にあわせて立体視を自動調整してくれるのだ。
●SDカードスロットに注意
SDカードスロットは本体裏ふたを開けた部分。ドライバーでネジを外してからでないとSDカードスロットにアクセスできない。購入時には4GBのmicroSDカードが入っているが、それでは足りないという人は32GBなどの大容量microSDカードに差し替えておいた方が良いだろう。
●引っ越し作業をはじめよう
過去に『ニンテンドー3DS』や『ニンテンドーDSi』を持っていた人は引っ越し作業が必要になる。この引っ越し作業は場合によっては何時間も掛かるので両方の本体にACアダプタを用意しておいた方が良いだろう。私の場合はSDカードのデータも全て通信で引っ越してしまったので6時間以上かかってしまった。SDカードの転送はPC経由で可能なので、パソコンを持っている人はパソコンでデータを移行してしまおう。
●多少の性能アップも
性能も少しではあるが上がっていることから、ゲームの起動時間やデータのダウンロード時間も過去の『ニンテンドー3DS』の比べて速くなっているようだ。今後は『NEW ニンテンドー3DS』専用タイトルも出るようで、既に『ゼノブレイド』が発表されている。
●『NEW ニンテンドー3DS』をベースに新しいハードを開発
過去にも書いたが、任天堂は新ハードを発売する際に旧機種のマイナーバージョンアップで“感触”を探ることがある。
例えば『ゲームボーイアドバンスSP』の充電機能と折りたたみは『ニンテンドー3DS』に活かされた。そして『ニンテンドーDSi』のカメラや本体のメニュー、SDカードスロット、DSiウェアなどはそのまま『ニンテンドー3DS』に継承された。こうした事からも、今回の『NEW ニンテンドー3DS』が新しい機能の“実験的ハード”も兼ねていることが想像される。NFCや2つずつあるLRボタン、Cスティックなどは新しい任天堂のハードにそのまま搭載されるだろう。そして今回の『NEW ニンテンドー3DS』が『3DS』シリーズの最終形態となる事が予想される。
このようなハードが発売されるということは、既に新しいハードの開発が進んでいるということでもある。そちらも楽しみである。
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※この記事は、ゴールドラッシュの「ソル」が執筆しました。
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