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ラスト1冠へリアルスティール51秒8/神戸新聞杯
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ラスト1冠へリアルスティール51秒8/神戸新聞杯

2015-09-25 14:13
    <神戸新聞杯:追い切り>

     ラスト1冠へ。菊花賞トライアル神戸新聞杯(G2、芝2400メートル、27日=阪神、3着までに優先出走権)に向けて24日、ダービー4着のリアルスティール(牡3、矢作)が栗東坂路で追い切られた。雨で重くなった馬場を持ったまま駆け上がると、4ハロン51秒8の好タイムを計時。骨折明けでもさすがの動きで、S評価となった。菊花賞(G1、芝3000メートル、10月25日=京都)で悲願のタイトルへ、まずは前哨戦を制す。

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    リアルスティールは坂路を併せ馬で追い切り余裕の先着(撮影・奥田泰也)

     馬体の真後ろに飛び散るウッドチップは、体に芯が入った証拠。赤白メンコのリアルスティールが、雨にぬれながらまっすぐ坂路を駆け上がる。鞍上の腕は軽く「くの字」に曲がったまま、終始楽な手応え。最後はソラを使ったものの4ハロン51秒8-12秒4の好タイムを計時。併走相手のタイセイクルーズ(古馬500万)に2馬身半差をつけフィニッシュした。

     馬場を蹴り上げる力は春以上だ。左前脚の剥離骨折でダービー後は休養に充てたが、きっちり態勢は整った。渋田助手も「いい夏を過ごせました。骨折といっても程度が軽かったし、栗東に帰ってからもすべて予定通り。休み明け初戦としてはこれ以上ないですよ」と万全をアピール。23日に量った体重は506キロで、前走時と変わらない500キロ前後での出走となりそう。先週は福永騎手でいっぱいに追い切り、さほど太め感なく送り出せる。

     陣営が思い描いていた通りの変化も見せている。福永騎手は春から「トモの成長待ち」と話していたが、先週に乗ってエンジン強化を感じ取った。「トモの入りが良くなっている。変わってほしいところに近づいてきたね。動きの質が違う。これからもっと、うねった走りになってくると思うよ」と同騎手。デビュー2戦目で共同通信杯を制覇。皐月賞2着、ダービー4着とクラシックでも上位争いしてきたのは、潜在能力の高さ。夏を越し、そこに体も伴ってきた。

     残るは距離適性がどうかだけ。ダービーで手応えほど伸びなかったのは、距離か骨折の影響かはまだ判断がつかない。「今回である程度、分かると思う。力的には、勝ってもらわないと・・・。相手関係を見ると、負けられないだろう」とユーイチ。最後の1冠へ、ここは負けられない戦いだ。【平本果那】

     ◆阪神芝2400メートル戦は福永騎手! 12勝の福永騎手が断トツ。勝率18・8%、連対率37・5%も最上位。ただ、複勝率は3着14回の岩田騎手が48・5%で逆転する。
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