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コパノリッキー軽快単騎逃げ連覇/JBCクラシック
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コパノリッキー軽快単騎逃げ連覇/JBCクラシック

2015-11-04 14:07
    <JBCクラシック>◇3日=大井◇統一G1◇ダート2000メートル◇3歳上◇出走16頭

     最後はこの男-。ダート競馬の祭典「JBC」が行われ、メーンのJBCクラシックは3番人気コパノリッキー(牡5、村山)が連覇を飾った。武豊騎手(46)は同レース7勝目で、G1は103勝目。次走のチャンピオンズC(G1、ダート1800メートル、12月6日=中京)でも堂々の主役を務める。

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    JBCクラシックを連覇したコパノリッキー(撮影・酒井清司)

     さすが千両役者だ。2頭のG1初優勝に沸いた大井だったが、最後は武豊がすべてを持っていった。軽快に逃げたコパノリッキーは後続に影をも踏ませず、2馬身半差の完璧な勝利。ウイニングランで高々と左腕を上げる天才に、集まった3万5000人のファンは酔いしれた。

     好スタートから正面でジワリとハナに立つ。淡々としたペースで後続を引き連れ、ホッコータルマエが上昇してきた3コーナーでペースを上げた。直線は突き放す一方。鞍上は左手で小さくこぶしをつくってゴールに飛び込んだ。「大一番だったので勝ちたい気持ちが強かった。状態がすごく良くて自信を持って乗ろうと。いいペースだったし、手応えも抜群。早め早め(の仕掛け)で押し切ろうと思いました」。クラシックは11年スマートファルコン以来の7勝目、G1は2月のフェブラリーS以来103勝目の大ベテランも、心なしか声が弾んでいた。

     フェブラリーS連覇後、左橈骨(とうこつ)遠位端骨折が判明。約7カ月の休養から復帰し、今回が2戦目。村山師も「状態は前走の日本テレビ盃(3着)よりはいいが、もう少し上があると思っていた。自信はあまりなかったし、直線が長く感じた。普段はあまり声を出さない方だけど、今日は力が入った。馬が強かった」と満面の笑みだ。

     この勝利でタルマエにも通算3勝2敗と勝ち越し、チャンピオンズCでは人馬そろって主役になる。「強い姿を見せられて良かった。まだまだ活躍できる馬ですよ」。武豊が輝けば、競馬も輝く。【栗田文人】
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