『そこそこ週刊・畠山理仁』
Vol.182 風の音や人の息遣い、声までもが聞こえるような写真を見た
Vol.182
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『そこそこ週刊・畠山理仁』
風の音や人の息遣い、声までもが聞こえるような写真を見た
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●みなさまにご支援をお願いしたい件(私ではなく)
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今回はみなさんにぜひ知ってほしい取り組みについて書きます。それは「Ready for?」というクラウドファンディングサイトで行われている挑戦についてです。私もわずかながら支援していますが、一人でできることは限られています。そこで皆さんにも応援していただきたいと思い、筆を執った次第です。
今回取り上げるのは、フォトジャーナリストの岩波友紀(ゆき)さんが挑戦している「写真集を作るためのクラウドファンディング」です。どんな写真集かというと、「東日本大震災の津波によって行方不明となったわが子を探し続ける親たちの記録」です。
この写真集に収録される予定の写真群は、東京(3月2日〜15日)と大阪(3月31日〜4月6日)のニコンサロンで開かれた岩波友紀写真展「もう一度だけ/One last hug ─津波に奪われた命─」で一部が展示されました。私は3月に東京で写真展を見たあと、4月には大阪での写真展も見に行きました。それほど大きな衝撃を受けた、強く印象に残る写真でした。
写真展の会場に置かれた椅子には、訪問者が書きこめるノートがありました。多くの人が順番に文字を綴り、中には目頭を抑えながら書き込む人もいました。
静かな会場なのに、写真と対峙すると、風の音や人の息遣い、スコップの音、重機の音、花火の音、人の声や歌声までも聞こえてくるような写真です。
「ここに写る人は、生きている」
どの写真からもそう感じました。ずっと通い続けた岩波さんだからこそ、生命の息吹を感じられる一枚が撮れたのだと思います。
下記プロジェクトページには、岩波友紀さんによる説明や、新たな取材報告、応援コメントも掲載されています。いずれも読み応えがあるので、ぜひお読みいただければと思います。絶対に読んで損をすることはありません。
なお、このプロジェクトは5月11日までに目標金額(120万円)に達しなかった場合、不成立となり、写真集は完成しません(※その際は支援者の支援金も決済されることはありません)。4月12日現在、支援者104人、達成率89%まできていますが、目標額にはあと12万円ほど足りない状態です。支援のメニューは3千円から20万円まであります。少しでもご支援をいただけたらと思います。
◆◆Ready for? の岩波友紀さんのプロジェクトページ
https://readyfor.jp/projects/tsunami/
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●取材し、記録し、後世に残すことの意味を考える
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