Vol.163
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          『そこそこ週刊・畠山理仁』

 追悼・羽柴秀吉さん(2)/「青森の大バカ者で終るか 天下を取るか」

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●自分のアイデアを堂々と世間に問う男
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 ところでみなさんは秀吉さんを「変わったおじさん」としてしか見ていないのではないだろうか?
 それも仕方がない。「戦車」や「ミサイル」を個人で作る人なんてそうはいないからそこに注目してしまうのは当たり前だ。ホテルが国会議事堂で社長室が内閣総理大臣室なんていう会社もなかなかないだろう。
 でも、ぜひ秀吉さんのアイデアや政策にも注目してほしい。
 先にも述べたように秀吉さんはアイデアマンだ。小田川帝国にはユニークな注意書き看板がたくさんあったが、どれも秀吉さんが楽しみながら考えて作ったものだ。たとえば【小田川帝国ミサイル防衛局】の説明書きはこんな感じだ。
「陸・海・空・三軍共同開発核弾頭迎撃ミサイル(パトリオット・スーパー・ファイター)最新ヴァージョン国土防衛システム54基配備。目的、北朝鮮テポドン迎撃システム多国籍軍侵略阻止(小田川国防省・陸・海・空)」
「ISBM核弾頭ミサイル保有国、地対空ミサイルスカッド改。地対地ミサイル羽柴セブン。地対空高射砲レッカウラン弾その他防衛兵器破壊力世界第三位軍事政権。(ミサイル数千発・戦闘機・戦車部隊・海軍・攻撃部隊、原子力第七艦隊機動部隊、以下軍事機密)」
「国連核拡散防止条約脱退」
 思わず読んでしまう。さらに大きな門の先にはホテルとは別の秀吉さんの建設会社があるのだが、その門前にはこんな注意書きもあった。