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人が間違う理由(1,647字)
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人が間違う理由(1,647字)

2016-05-30 06:00
    ものごとが上手くいかないのは、端的にいって「間違う」からだ。
    だから、間違わないようにすれば、多くのことは上手くいく。

    では、間違わないようにするにはどうすればいいのか?
    それは、深く考えることである。深く考えることができれば、たいていのことは間違わない。
    その逆に、たいていの間違いは深く考えないことから起こる。間違うときというのは、たいてい判断のスピードが速い。判断のスピードが速すぎるから、深く考えられないのである。

    例えば、仕事で失敗をしたとする。
    そういうとき、ぼくはよく「なぜ失敗をしたのか?」と尋ねる。
    すると、驚くことにたいていの人は「すみません」と答える。そうして、失敗した理由を考えようとしないのだ。

    なぜ考えないか?
    それは、彼らが「自分は失敗した理由を分かっている」と判断しているからだ。光の速さでそう決めてしまっている。
    あるいは、ぼくの「なぜ失敗したのか?」という質問に対
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