ものごとが上手くいかないのは、端的にいって「間違う」からだ。
だから、間違わないようにすれば、多くのことは上手くいく。

では、間違わないようにするにはどうすればいいのか?
それは、深く考えることである。深く考えることができれば、たいていのことは間違わない。
その逆に、たいていの間違いは深く考えないことから起こる。間違うときというのは、たいてい判断のスピードが速い。判断のスピードが速すぎるから、深く考えられないのである。

例えば、仕事で失敗をしたとする。
そういうとき、ぼくはよく「なぜ失敗をしたのか?」と尋ねる。
すると、驚くことにたいていの人は「すみません」と答える。そうして、失敗した理由を考えようとしないのだ。

なぜ考えないか?
それは、彼らが「自分は失敗した理由を分かっている」と判断しているからだ。光の速さでそう決めてしまっている。
あるいは、ぼくの「なぜ失敗したのか?」という質問に対