ハックルベリーに会いに行く
あしたの編集者:その6「『プロの興味』と『アマの興味』」(2,037字)
人間は、「自分と関係がある」と思えると、その事象に興味を持てる。
そして、編集者は「人間の興味をひもとく」というのがだいじな仕事の一つだから、「人間の興味の本質」について知っておく必要がある。
「人間の興味の本質」について知るためには、ある事象に興味を持っている人を観察して、「なぜこの人はこの事象に興味を持っているのだろう」と考えてみるといい。
例えば、長嶋茂雄を観察して「なぜこの人は野球が好きなのだろう」と考える。
あるいは、羽生善治を観察して「なぜこの人は将棋が好きなのだろう」と考える。
考える対象は、何も有名人でなくともよい。例えば親戚の男の子が昆虫好きだったら「なぜ彼は昆虫が好きなのだろう」と考えてみる。そうすることで、「人間の興味の本質」が見えてくる。今日は、そのことについて見ていきたい。
例えば、あなたが編集者だとして、「素数」の本を作ることになったとする。
そうしたら、まずは
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