ハックルベリーに会いに行く
世界的なプロダクトを生み出す日本の美的感覚:その59(1,852字)
人間というのは、抽象度が高い画像だと、それを想像力で補いながら具象化する。このとき、人間の想像力というのは、ややもすれば実際に体験したことと同じくらいのリアリティで迫ってくる。
それは、人間が実際に何かを体験するとき、多くのフィルターを通してそれを体験していることと、深く関係している。違う言い方をすれば、人間が実際に何かを体験するときも、多くの想像力を動員しているのだ。
目、耳、鼻、舌、肌といった人間の各器官には、たくさんのフィルターがかかっている。なぜなら、フィルターをかけないとすぐに情報量がオーバーフローして、脳がパンクしてしまうからだ。
例えば、目からはさまざまな情報が入ってくるが、それらを全てインプットすると、脳の許容量を大きく上回ってしまう。そこで脳は、それらを全てインプットさせないため、あらかじめフィルターをかけて遮断しているのだ。
この機能があるおかげで、人間は車を運転するこ
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